2015年08月10日

1970年代への切符

なんか最近バイクネタが全然無いですが、もう少ししたらデカいネタが書けると思います。
ということでまたカメラの話。

X-T1とレンズ2本を買ってはみたものの、つけっぱなしレンズであるXF16mmF1.4 R WR(防塵防滴レンズ)はちょっとデカくて重いな〜と思い「もっとコンパクトなWRレンズって無いの?」と探してみても、どれも帯に短しタスキに長し。
XF16-55mmF2.8 R LM WRはデカいしXF16mmとかぶるし、XF90mmF2 R LM WRとXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは長すぎるしあんまかっこ良くないし、XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRはそこそこの大きさだけど絞りリングが無いし画質もあまりいい話聞かない(F8以上に絞らないと使えないとか)し…ていうか全部お値段高いんすよこれが。
あまり大金出して好きでもない形のものを買う気はしないので、WRレンズの決定打は今後のラインナップに期待することにします。フジフイルムさん、小さい(全長が短い)WRレンズをお願いいたします。
ちなみになんでこんなに防塵防滴にこだわるのかと言うと、バイクでむき出し運搬するには防塵防滴じゃないとチリが入っちゃうんです。

まぁ防塵防滴は置いといて、焦点距離ももうちょい多彩に欲しいな〜なんて思って、手元にあるオールドレンズと現代のXマウントレンズを触っていたら、やっぱりヘリコイドのダイレクト感やトルク感の心地よさはMFレンズだろ〜ってなりまして、さらに値段も考慮すると激安価格で見つかることもあるオールドレンズしかない!となりました。
こないだM42レンズを付けるために買ったヘリコイド付きKマウントアダプター(2個前の記事参照)があるので、今度はちゃんと上位置がピッタリ合うKマウントで、なんか良いレンズないかな〜とネットを物色。
Kマウントレンズは1975年以降のレンズなので、デザインは同じペンタックスでもタクマーシリーズとはまた違う時代感があり、当時流行ったラジカセや電子装備満載のドロップハンドル自転車なんかに通じる魅力があります。
しかしリングのグリップ部分はそれまでの金属削りだしではなく、ゴムグリップが使用されているものが多く、これがぼくはあまり好きではありませんでした(軟質樹脂は経年劣化しやすいので)。
でも検索して何個もそういったレンズを見てる内に「けっこう劣化してないのも多いみたいだし、形自体はカッコイイんだよな」と思うようになり、その中からいくつかの候補を絞り込んでいった結果、ペンタックスのSMCM28-50mm/F3.5-4.5の安くて程度良さげなものに決定。
最初は通販で買うつもりでしたが翌日が土曜で振込が月曜までできず、入手するのが待ち遠しかったぼくは土曜日に車でショップまですっ飛んで行きました(幸い新宿だったのですぐ帰ってこれる)。
コインパーキングに車を停めてショップに到着すると、店頭入り口の前に箱詰めのジャンクカメラ&レンズがけっこうな数置いてありまして、早速このジャンク箱を物色。
するとけっこう魅力的な60〜70年代の一眼レフボディが何個か入ってまして、全て動作チェックしてみるとシャッターが切れないとかミラーが上がったままとかレバーがクルンクルンとかの定番の壊れ方をしたものの中に、ちゃんと動作するものが2〜3個ほどありました。
その内の1個がペンタックスMEスーパーという、今から購入するSMCM28-50mmとドンピシャな年代のモデルでした。
見た目はかなり汚れてましたが、巻き上げもシャッターもミラーもセルフタイマーも全部ちゃ〜んと渋さも無く動きます。ファインダーも多少ホコリっぽいけど全然見えます。
いったいどこがジャンクなのか謎でしたが、値札には300円と書かれているのでどっか壊れてるんだろうな〜と思いつつ速攻でキープ。
他にはオリンパスのOM1とかキャノンのA-1だったかな?があり、それらも魅力的でしたが何個もジャンク持っててもまた狭い部屋のスペースが無くなるだけなので、KマウントのMEスーパーだけ持って店内へ。
店員さんに通販で購入した者です〜と説明してから今度は店内のレンズを物色。
こないだも別のショップでオールドレンズの山を見てきましたが、やっぱり実物をこんなにたくさん肉眼で見るのは格別ですな。
で、ネットで見た段階で「これは今回はやめとくか」と思ってたSMCM50mm/F1.7も実際に見たら欲しくなって購入(笑)。
レンズ2個、ジャンクボディ1個の合計3点でお会計は税込み14,742円。安い!
ちなみにジャンクボディはおまけでサービスしてくれました。感謝!

これが本日の収穫の1個目、SMCM28-50mm/F3.5-4.5↓
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ズームレンズとは思えない短さと、薄いリングがカッコイイ。
ズーム範囲もコンデジでおなじみの広角〜標準の画角でつけっぱなしに最適。
7,350円でしたが、内外共にかなりキレイでした。
ネットでは「レンズ内ホコリ・コバ落等」とか書いてましたが「どこ?」って感じ。チリすらほとんど見当たりません。

2個目、SMCM50mm/F1.7↓
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パンケーキに近いコンパクトさと薄いリング、程よい口径の前玉がカッコイイ。
これまた6,300円というお求めやすい価格で「レンズ内ホコリ等有り」でしたが写真には写らないな、って程度のもの。
ちなみに今回の記事中のX-T1とSMCM50mmが写ってる写真以外は、全てこのレンズとX-T1の組み合わせで撮影しています(SMCM50mm単体写真はX-T1とSMCM28-50mmで、X-T1が写ってる写真はGM1とミール1Bのコンビ)。
SMCM28-50mmの方は若干青みがかった画になり、絞り込んでいくとその度合も増しますが、Lr5で簡単に補正できるレベルでした。
2点とも共通して「本体スレキズ等有ります」って書いてありましたが、ガンプラだったら「これ剥がれ塗装してないよね?」って言われるレベルです。

そして収穫3個目、ペンタックスMEスーパー↓
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これは買ってきたまんまの状態なので多少汚れていますが、底面には新品時から剥がしてなかったと思われる保護テープが残ってました↓
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でもまぁ汚いので剥がします。
裏蓋を開くと中身もキレイでした↓
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シャッター幕も巻き上げ軸(っていうのか?)も問題なく動作します。

んで汚れをティッシュでゴシゴシクリーニングして、買ってきたレンズを装着↓
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カ、カッコイイ…。
さすがに70年代後半のモデルなだけあって電子化やプラ化も少しづつ進んでますが、デザインはレンズと統一された雰囲気でドンピシャ(同時代同メーカーなので当たり前だけど)。
基本的なパーツは金属なのでX-T1とほぼ同じくらいのズッシリ感があり、大きさは60年代のSPと比べるとかなり小型化されており、凝縮感というか密度感がハンパないっす。
X-T1より背が低くて薄いボディはけっこう持ちやすく、これまた心地良いシャッターの感覚と相まって、ずっと手の中に持っていたくなる感じ。
ちなみにSMCM50mm装着した写真は補正がイマイチだったようで、SMCM28-50mmの青味がかなり残ってしまいました。

ファインダーを覗くと電源が入ってなくてもレンズを通した画が見えます。
ミラーレスカメラではファインダーの画を見るだけでバッテリーを消耗するので、寿命のあるバッテリーを少しでも長生きさせるために滅多なことでは電源を入れませんが、レフレックスカメラはオールドMFレンズ同様に、ついつい意味もないのにカチャカチャ遊んでしまいます。
そのファインダー内の様子↓
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真ん中の像が割れてる部分がスプリットイメージというやつで、このズレを合わせるとそこにピントが合うというものです。その周辺はマイクロプリズムといってこれもピントが合うと像がキレイになります。
X-T1もデジタルな手法でスプリットイメージを再現していますが、やはりアナログなプリズムを使ったものの方が圧倒的に見やすいです(X-T1ではスプリットイメージが白黒で見づらいので拡大アシストのみにしてます)。

ところで問題は、このMEスーパーのどこがジャンクなのかということ。
MEスーパーはシャッタースピード(以下SSと記述)を電子制御しているので電池(LR442個)を入れないとマトモに使えません。そこで早速電池を買ってきて入れてみます。
ところがシャッター半押しで点灯するはずの露出計横のLEDが無反応。
「やっぱりこれがジャンクの原因だったのか〜、タダとはいえちょっと残念。でもこうやって触ってたらちゃんとしたやつ欲しくなっちゃったな〜」とネットでMEスーパーのことを検索していると、なんと電池の入れる向きが逆だったことが判明(フタの方が+だと思ってた)。
早速入れ替えてみると…うぉ!ちゃんと作動するではないか!↓
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スイッチをAUTOにすると自動で適正SSが設定され、シャッター半押しで設定された数値の横にLEDが点灯します。
もちろん明るさが違う場所に向けるとその都度SSが変わります。
スイッチをMにするとマニュアルモードで、2個あるボタンでSSを任意に設定できます。
露出オーバー&アンダーになると上下の部分どちらか(写真には写ってないけど下には「UNDER」と書いてある)に赤いLEDが点滅して知らせてくれるので、点滅が消える数値に合わせるだけで大丈夫。
スイッチを125Xにすると1/125固定、Bがバルブ、Lがレリーズボタンロック(電源オフ)。
全て正常に動作…というわけで全然ジャンクじゃない!
まぁ厳密にSSや露出計が合ってるのかはわかりませんが、触ってみた感じだとちゃんと明るさに応じて最適なSSが設定されている感じです。
フィルム巻き上げダイアルの根元にあるASA設定ダイアルや露出補正ダイアルにもちゃんと反応してるし、これはマジで使える!ラッキーカメラさんありがとう!ほんとラッキーな買い物でした(笑)。

MEスーパーが使えるということがわかったので、今度はM42アダプターを使ってみます↓
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アダプターを付けた状態。
取り付け位置が変わらないやつなので無限遠も出ます。

まずはスーパータクマー28mm/F3.5↓
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丁度良い大きさです。デザインも時代は違うものの全然違和感なし。

SMCタクマー35mm/F2↓
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やはりちょっと細いのでマウント面がかなりの割合で見えており、見た目のバランスはあまりよくありません。
個人的にフォーカスリングが長いデザインも好きではありません。
でもこのレンズ、保管状態が悪かったにも関わらずめっちゃキレイです(アトムレンズ特有の焼けはありますが)。

SMCタクマー5.5mm/F1.8↓
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35mmより太くて短いのでバランスはいい感じですが、このレンズは絞りリングが激シブな動きなので、ただの飾りになってます。

リケノン21mm/F3.8↓
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径がぴったり。やっぱりこのシルエット好きだわ〜。

ミール1B37mm/F2.8↓
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このレンズもSMCタクマー35mmと同じくらいの太さなので、ちょっと細い印象です。
さらに根元がかなり細くなってるのでボディとのデザイン的一体感は希薄です。
でも写りはかなり高精細。
このレンズはレンジファインダー機の方が似合うかな?

最後に今回買ったレンズを当初の目的だったX-T1に装着した様子↓
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これはSMCM28-50mm。
マウントアダプターがあるのでズームレンズらしい長さになってしまいましたが、ヘリコイド付きマウントなのでマクロ撮影もバッチリ。そしてM42マウントのネジ式とは違うKマウントなので上位置もちゃんと合ってます。

SMCM50mm↓
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こちらもアダプターのおかげでいかにも標準って感じの長さに。バランス的にはこっちの方がしっくりきます。
それにしてもこのマウントアダプター、デザイン的違和感が無くて最高。
このレンズとアダプターが防塵防滴だったらこれをずっとつけっぱなしにするのにな〜。
フジフイルムさん、次にWRレンズ出すならこういうサイズ感でお願い〜(もっと短くてもいいけど)。

今回買ったレンズ2本とジャンクから生還したMEスーパー、そしてX-T1↓
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X-T1の違和感の無さ(笑)。
こうして見るとX-T1がいかに70年代風味であるかがわかります。
今回は全く偶然といっていい感じで手に入ったMEスーパーのおかげで、久々にフィルム買ってこようかなと思いました。
なんだか70年代にタイムスリップできそうな気がします。
posted by 文鳥 at 05:01| 東京 ☁| Comment(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする