2015年11月23日

フィルムスキャナー

前回の記事では安いスキャナーで新品ASA400ネガカラーフィルムを取り込んでみましたが、光量ムラがあったり色味や解像度でも少々不満だったので、もうちょい上等な機種(OpticFilm 8100)を購入してみました。
台湾のメーカーで、同梱の取り込みソフトはドイツ製だそうですが、現時点においてこの価格帯でこのレベルの性能を持つスキャナーは他に無さそうなので必然的にこれになりました(台湾製なら信頼性も大丈夫だろうし)。
届いて早速説明書に目を通してから起動させようとしましたが、最初のシリアルナンバー入力でつまづきました。入力できない…いろいろ調べたもののさっぱりわからず。
エラーメッセージには「インストールが正しく行われていない」的なことが書かれていたので3回くらい再インストールしましたが同じ結果に。
サポートに電話するも、担当者が不在とのことで折り返しの電話を待つことになり、しばらく待っているとふと本体電源を入れてないことに気が付きまして、電源ONにしてソフトを起動するとあっさりトラブル解決。全然インストール関係ないっつーの。なんで「本体電源が入ってません」とか「スキャナーの反応がありません」とかそういうメッセージ出せねーの?
んでサポートに電話して自己解決したことを伝えてからシリアルナンバー入れて登録、ソフトを起動してフィルム取り込もうとすると、今度は「名用をインストール中です。しばらく待ってもこの画面から進まない場合、ネット環境や接続に問題がある可能性があります」とかいうメッセージがず〜っと出たまんま。名用ってなんじゃい!
さっぱり意味がわからないのでダイアログ下にある「保存をスキップ」みたいなボタンを押したらあっさり起動。そのまま使えました。
その後ソフトを終了したりパソコンを終了したりして何度かソフトを起動しましたが、毎回起動時に上記の「名用をインストール中」メッセージが出ますがスキップで問題なく使えてます(登録内容も設定もちゃんと保存されてる。「保存をスキップ」の保存って何のこと?)。
この意味不明なとこがいかにも海外製って感じですが、ここからしばらくの使用は特に問題ありませんでした。ところが、ある程度時間が経ってから急に謎のトラブルが発生。
特にパラメータを何も変更せずに何枚も取り込み続けているといきなりおかしくなりました。
まず取り込み画面をごらんください↓
07.jpg
特に異常はなさそうですが(色味は置いといて)このまま取り込んでLightroom5(以下Lr5と記述)で調整するために開くと…↓
08.jpg
このような真っ暗な画像になってました。
拡大するとこんな感じ↓
09.jpg
細かいディテールがドット絵みたいにぶっ壊れてます。
それまでの写真はすんなり取り込めたのに、いきなりこうなるとか全く意味不明。
そこでもう一度、今度は明るさをかなり上げて取り込んでみました↓
10.jpg
かなり白飛びしてそうですがまぁテストです。すると↓
11.jpg
ドット絵にならずにマトモに取り込めたようです。
調整してみると白飛び部分もデータは失われてなかったようです↓
12.jpg
ということはこれから少し明るめに取り込めばいいのか、と同じように次々取り込もうとするとまた同じ症状が発生。どんなに明るくしてもダメ。そもそも最初の内は明るくしなくても取り込めたのが謎。これはもはやバグ?
ちなみにLr5で開かずともバグってるかどうか判断する目安として、通常20〜30秒程度の取り込み時間が数分かかるようになったらそのデータはまず壊れていると見ていいでしょう(何回かやってる内にスキャン開始音でわかるようになった)。
何回も試してみると、どうやら連続取り込みで内部のCCDセンサーとかが加熱して異常になってるように思えたので、フィルム1本分取り込んだら一旦スキャナーを終了して(電源オフ)Lr5で色味調整して時間経ってから新たにスキャン…というペースにしたらなんとかサクサク取り込めたように思います。
というわけで、やっぱこういうのって日本製じゃないとダメなのかな〜と痛感した次第であります(でもソフトはアドビがいいな。このドイツ製ソフトはイマイチ)。
でもフィルムを使う人、ましてや自分でスキャンする人なんて絶滅危惧種みたいな存在になりつつある昨今では日本のメーカーもこんな機械には興味ないんでしょうかね…日本製高性能スキャナーはどんどん生産終了になって後継機も出てないようです。

とりあえず今回マトモに取り込めた(笑)写真を見てみましょう(サイズはオリジナルの約半分にして僅かに圧縮かけてます)※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2208x1472。今まで気づかなかった…)↓
01 のコピー.jpg
色味調整とゴミ取りだけLr5でやってますが、取り込みソフトだけでもフィルム選択やパラメータ調整で、ある程度マトモな色味にできそうです(Lr5ほど使いやすくはなさそう)。
もちろん安いスキャナーのような光量ムラも皆無なのでLr5の調整も簡単です。
取り込み範囲も安いスキャナーでは調整できませんでしたが、これは自由に範囲を設定できるので、フィルムに写ってる範囲ほぼ全域を取り込むことも可能。
ちなみに安いスキャナーで取り込んだ同じ写真(Lr5補正あり)はコチラ(2.6MB)
取り込みソフトは前述のバグ?もあるので早めに終わらせるべく、軽く明暗調整だけしてツール類は使用してません。画像形式はTIFFで取り込みました。

もう一枚↓
02 のコピー.jpg
まだ補正スキルが未熟なのでなんとも言えませんが、色味は以前より簡単に鮮やか&現実的に調整できたように思います。
以前の写真はコチラ

さらにもう一枚↓
03 のコピー.jpg
以前の写真はコチラ
取り込み時のさじ加減かもしれませんが、以前より橋の裏が良く写ってます。
この写真の等倍トリミングを比較↓
03a.jpg
Aが今回のもので、Bが前回のもの。
Aは粒状感が強いですが、Bのモロモロ写真よりは高解像であることがわかります。
ノイズ処理すればもうちょい粒状感を減らせそうですが、解像感を優先して未処理です。
Bの方はノイジーさは減少してますがディテールは完全に劣化していて、明暗コントラストの激しい部分のノイズみたいな乱れもかなり目立ちます(バイクの赤色はAとBの中間くらいがよかったかな…)。

露出アンダー気味の写真はこんな感じ↓
04 のコピー.jpg
以前の写真はコチラ
光量ムラが無いので色味調整も楽になりました。

スキャン解像度は安いスキャナー画像に合わせて全て3600dpiにしました。
最大7200dpiでスキャンできますが、そうするとデータ量が1枚で200MBとかになってしまいスキャン時間もかなり長くなるので、ネットにアップするとか自分のパソコン画面(当方21.5インチフルHD)で等倍拡大せずに見る程度なら、さらに軽い2400dpiでも十分かなという感じです。
基本操作画面にはある程度の明暗やコントラストを調整できるパラメータとフィルムの種類を設定できる項目が備わっておりまして、その他何種類かのツール(色味や粒状感等)がありますが、処理が複雑になる(ツールを使う)ほどスキャン速度は落ちるようです。

解像感は前回のものより確かに向上しているのがわかりましたが、ASA400だったためか、ただ単にヘタだったためか、今回のフィルムでは粒状感が目立ってしまい高解像感をイマイチ感じられなかったので、約20年前に専門学校の課題で撮影したASA100(FUJI HG100)の写真をスキャンしてみました↓
05 のコピー.jpg
ただこのフィルム、経年劣化のせいか少々色味調整が難しかったです。
レトロなまんまの色にするか、現代的な色にするか悩ましかったんですが、現代っぽくした方が面白そうだったのでなんとか調整してみましたが、な〜んかまだ変な感じがします。
等倍トリミングするとこんな感じ↓
05a.jpg
粒状感が非常に少なくてキレイです。これは果たしてフィルムのせいなのか、それとも腕前なのか(昔の方が上手かった?)それともレンズのせいなのか?
なんにしても、解像度の高いスキャナーであることがわかって一安心。
こうなってくるとリバーサルフィルムも試してみたくなりますが、リバーサルは露出選定がシビアらしいので、このクオリティで写るなら多少の露出失敗もリカバーできるネガでも全然いいっすね。安いし(実はリバーサルフィルムはこの専門学校時代に一度だけ中判カメラでスタジオ撮影に使ったことがあるだけなので自信がない)。
ちなみにこの時使用したカメラ&レンズは学校から借りたものだったのですが、それが何だったのか、残念ながら全く覚えてません(今ほどカメラに興味なかった)。
おぼろげな脳内記憶映像や時期から考えると、70年代末期〜80年代中頃のモデルだったように思えたので、今いろいろ調べてみるとどうもOMシリーズ(OM-20とかOM-4かな?)のような気がします。
スプリットプリズムと露出計がすごい使いやすかった記憶があります。

最後に、以前にも掲載した劣化フィルムも(2400dpiでのスキャン)↓
06.jpg
以前の写真はコチラ
これまた正しい色なのかよくわかりませんが、すごくいい雰囲気になりました。
つい最近撮ったのに1970年代に撮ったような印象です(笑)。

というわけで、フィルムスキャナーOpticFilm 8100のインプレッションでした。
取り込みソフトが少々使いづらいことと、たまに画像データがぶっ壊れてスキャンされることを除けば、かなり上等なスキャナーだと思います(後にこのデータぶっ壊れ問題は解決します。その記事はコチラ)。
安いスキャナー(サンワダイレクトの400-SCN024)は光量ムラとか色味のバラつきとかいろいろ自由度が低いですが、パソコン不要でスキャン時間がほぼ一瞬(安いデジカメで撮影してる感じ)なので、画質にこだわらず、時間をかけずに大量にスキャンしたい人向けと言えます。
posted by 文鳥 at 00:48| 東京 ☀| Comment(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月15日

フィルム写真

露光漏れしてないか確認するためMEスーパーに入れてた新品ASA400(FUJIFILM PREMIUM400)をやっと撮り終えたので現像に出してきました(例によって大きな写真はサイズを半分に縮小しています)※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2208x1472。今まで気づかなかった…)↓
01.jpg
露光漏れ無ーし!
やった〜タダで手に入れたジャンクMEスーパー、これにて実用機に昇格!
劣化フィルム入れて撮影した時には露光漏れらしき形跡がありましたが、やはりあれはフィルムの劣化だったようです。
近くに電子レンジがあったし、6年以上放置されてたフィルムだったから電磁波とかガスとか放射能の影響なのかな?

カメラはこれでよし。次なる問題はフィルムのスキャニング。
上の写真はちょっと前に買ったサンワダイレクトの400-SCN024っていうかなり安いモデルでスキャンしたものですがこのスキャナー、解像度とか色味にこだわる人にはオススメできません。
上の写真はスキャン後にLightroom5(以下Lr5と記述)でかなり補正したものなのです。
元の写真はコレ↓
02.jpg
露出が適正な写真でもこんな感じでした。かなりマゼンタが強いのかな?
まぁレトロな味わいがあるようにも思えますが、デフォルトでは自然な感じになってほしいところ。
んで露出アンダーな割合が多いとこんな感じになります↓
05.jpg
このスキャナー最大の欠点と思うのはこれ。
フィルム背面のLED照明に光量ムラがあって左右だけ妙に明るく、センサーは中央を基準に自動補正してるので、中央付近はコントラストがマトモですが左右は薄くなっています。
しかもキッチリ垂直ラインで変化してるのならまだ楽なのですが、右下部分だけちょっと膨らんで変化してたりしてホセ・メンドクサ。
これを色味を含めてLr5で補正↓
06.jpg
Lr5にはこういった光量ムラ補正にちょうどいいツールがあるですが、色味調整は何度も試行錯誤しちゃいます(ず〜っと同じような写真見てると視覚が麻痺してくる)。
この光量ムラの厄介なところは明暗だけでなくて色味まで変化している点。
全ての写真で同じような変化なら設定のコピペで済むのですが、1枚1枚光量や色味に微妙な違いがあってコピペだけではマトモに補正できません。
あと、かなり暗い写真だと完全にホワイトバランスが狂って暗い部分が強く茶色(赤?)がかった色になります(露光補正しても治らない)。
これをスキャン時に回避する方法として、一旦明るい写真をセンサーに写してから、サッとスキャンしたい暗い写真に移動させて、センサーが反応しきる前にスキャンボタンを押すという荒業を編み出しました(笑)。
こうすると比較的マシな色味でスキャンできますが、非常にアナログなやり方で笑えます。

あと解像度はやはり簡易的なスキャナーなのであまり良くないです。
↓この写真で見てみると…
03.jpg
等倍トリミング↓
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パソコンの画面で拡大せずに見る分にはほとんど気になりませんが、等倍で見るとディテールがモロモロです(ピントは合ってると思うけど、もしかしたらちょい奥ピン?)。
民生用のフィルムスキャナーってこんなもんなのかと思っちゃいましたが、検索してみるともうちょいイイ機種だとちゃんと解像してるんですね〜。もっとちゃんと調べてから買えばよかった…。

このスキャナーはかなり低価格で、スキャン時間もほぼ一瞬(安いコンデジで撮影してるようなイメージ)で、さらにパソコンが無くても液晶モニターで確認しながらSDカードに直接記録できるという、画質とかにこだわらない人にとってはかなり便利な道具ではありますが、ぼくにとってはコレジャナイ感満載…。
てなわけで、先ほど高解像度の機種(OpticFilm8100)をポチりました(笑)。はたしてこれはちゃんと使えるのかな…?

一応他の写真もいくつか掲載(ちなみに以下全てLr5にて補正済みのもの)↓
07.jpg
この写真はかなりゴミが入ってしまったのですが、Lr5で消してます。自動ではありませんが超簡単です。
ちなみにこの場所は以前に劣化フィルムで撮影したのと同じ場所です。太陽が画面外すぐにあるので若干フレアーが出ました(フードは邪魔なのでいつも付けてない)。
でもフレアーやゴーストって入り方によってはいい感じの演出になるように思えてきました。

トンネルの中から↓
08.jpg
これも以前X-T1で撮影したのと同じ場所
さすがに安物スキャナーでスキャンしたASA400フィルムの写真見た後にX-T1の写真見ると「うぉ!」となりますが、フィルムはフィルムでノスタルジックな情感を掻き立てられるように思います。

バイクのカスタムでお世話になってるタックインさんにて↓
09.jpg
先ほどのトンネル写真もそうでしたが、意外とフレアもゴーストも出てないように見えます。
レンズはたしかペンタックスのSMCM28-50mmだったと思います。
ちゃんとしたスキャナーでスキャンしたらけっこうキレイな写真が見れそう。

毎度おなじみ陣馬山にて↓
10.jpg
これはかなりキレイに撮れたと思います。
でもX-T1と比べてみると…↓
11.jpg
グハ!やっぱデジカメってクリアで高精細ですな〜。
でもネット検索で上手なフィルム写真を見ると、デジカメ写真とは別ベクトルの魅力を感じて「こういうの撮りたいな〜」と、ある種もの作り魂みたいなものを刺激されます。

つーかXLまだかな…っていうかそろそろ仕事開始しないとイカンな。
posted by 文鳥 at 00:10| 東京 ☔| Comment(2) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする