2016年03月12日

ネオパン100 ACROS

フィルムの山をスキャンしまくってやっと約4年分終わりましたが、まだ山ほどある…さすがに疲れてここしばらくは他のことしてましたが、春の気配が次第に大きくなってきた今日このごろ。各カメラメーカーからも新製品が次々発売されてカメラ業界も幾分華やかになってまいりました。
そんな中でもフジフイルムのX-pro2ってやつが「ACROS」という名のフィルムシミュレーションと、さらにフィルム写真のような粒状感を再現させる「グレイン・エフェクト」という機能まで搭載してるってんで「え〜なにそれ〜」と興味津々だったわけであります(ちなみにACROSというフィルムシミュレーションは、フジフイルムの黒白フィルム「ネオパン100 ACROS」を再現したものだそうです)。
そんなフィルム写真のお株を奪うことされちゃったら、ますますフィルムの存在意義が無くなっちゃうやんけ〜と。
でもX-pro2の作例をいろいろ見てみると、フィルム写真と「完全に」同じ写真が撮れるというわけではなさそうで一安心。
特にグレインエフェクトはデジタルっぽいクッキリ感(粒子自体がクッキリし過ぎてる)があって素人目にもフィルム写真との違いは明らかでした。
グレインエフェクトには弱と強の2パターンがあるようですが、強は上記のようにちょっと白々しすぎる感ありありで、弱はけっこう使えそうな感じですが、やはりまだフィルムそのものといった感じではない(個人的な感想)。
もしかしたらグレインエフェクト弱をかけた後でフォトショップ等で全体を少しボカす(ブラーだっけ?)加工すればさらにリアルになりそうな気もしますが、そもそもベース写真の画質自体が違うっていうか、もうちょっと複雑なエフェクトかけないと見分けつかないレベルにはならないようにも思えます。
ただ、フィルムシミュレーションのACROSはそれ自体にグレインエフェクトとは違う粒状感を演出する効果があるそうで、グレインエフェクトをかけない方がいい感じに見えました。
あとX-pro2はセンサーが新しくなって画素数が増えてるそうですが、旧センサーのX-T1と比べてイマイチ違いがわからない…(ネット上の作例写真を見ただけだから)。まぁ解像度は高くなってるんでしょう。
しかし、このX-pro2の何が羨ましいかって、ボディはもちろんのこと、スイッチ類に至るまでの全てが金属製になってるところ。手に持って操作する感覚はさぞや気分良かろう。
X-T1の場合、メインの3ダイヤルや電源スイッチ、レリーズボタンあたりは金属なのですが、それ以外の小さいボタンやセレクター(ダイヤルの下にあるやつ)とかはプラっぽいです。
まぁ非常に些細な話ですが、嗜好品としての魅力はこういう所にあるんだろうな〜と思います。

…と、触ったこともないX-pro2の話はこの辺にして、本題です。
なんで冒頭でX-pro2の話をしたのかと言いますと、以前買っておいたフィルムの「ネオパン100 ACROS」を年末〜年始あたりで使ったのでそれを載せるためです。
デジタルなACROSと本物フィルムのネオパン100 ACROSの違いやいかに。

若干ピントが奥になってしまいましたが、夜間の室内↓
100 ACROS (14) のコピー 2.jpg
カメラはFE2、レンズはフォクトレンダーのノクトン58mm/f1.4です。絞りとかシャッタースピード数値は忘却の彼方。
写真は全て、ネガをOpticFilm 8100で取り込み(3600dpiのTIFF)、Lr5で明暗バランスを微調整(ハイライトを若干抑える程度)。
ゴミ消しはしましたが、ノイズ補正やトリミングはしていません。
そのデータをJPEG出力した後、サイズを約半分に縮小してます。
※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2208x1472。今まで気づかなかった…)。

薄曇りの屋外↓
100 ACROS (18) のコピー 2.jpg
カメラ&レンズは同上。
ちなみにベンチの上にあるのは誰かが忘れてったシュシュ。

南大沢輪舞歩道橋↓
100 ACROS (19) のコピー 2.jpg
レンズはフォクトレンダーのカラースコパー20mm/f3.5。
エヴァンゲリオンを見てたぼくとしては第16使徒を思い出さずにはいられません。

南大沢輪舞歩道橋2↓
100 ACROS (21) のコピー 2.jpg
これもカラースコパー20mm。
やっぱり超広角レンズはカッコイイ風景を探す&切り取るのがムズいっす。
実はこの風景写真の前に友人宅で室内撮りして、20mmの恩恵が発揮された写真もあったのですが、友人家族全員と室内が全部写ってるので割愛。やっぱり超広角レンズは狭い空間だと自ずと良い感じに取れますが、広い屋外で超広角の威力を発揮させようとするととたんに難しくなる気がします。
この時は適当に立ったまま構えて撮ったんですが、もっとよく考えてから撮らないとダメっすね(車の駐車場の時間が気になってたせいで焦ってたのもあるかも)。

鉄骨↓
100 ACROS (23) のコピー 2.jpg
これはノクトン58mm。
強力なボケが出せるおかげか、やっぱりノクトン58mmの方が適当に撮ってもカッコよくなりやすい気がします(笑)。

ススキの穂↓
100 ACROS (27) のコピー 2.jpg
これもノクトン58mm。
風に揺れててタイミングが難しかったです。

カッコイイ建物↓
100 ACROS (28) のコピー 2.jpg
これもノクトン58mm。
モノクロで撮ると少々廃墟風味が出るような気がします。ウチの近所にあったお化けマンション(初代仮面ライダーのロケにも使われてたとこ)を思い出しました。

太陽の光がいい具合に射してたんだけど、レンズ交換してる間に曇ってしまった図↓
100 ACROS (30) のコピー 2.jpg
カラースコパー20mm。慌てて撮ったのでブレた上に道がズレてて変な構図になってしまいました。
光が射してる時はすごいカッコよかったんだけどなぁ〜。

思い切り逆光で↓
100 ACROS (31) のコピー 2.jpg
これはノクトン58mm。
木の幹は黒つぶれしてるかと思いきや、Lr5で調整したらけっこう像が残ってました。

以前カラーネガでも撮影したポイントにて、遠くに神々しい光が射してました↓
100 ACROS (32) のコピー 2.jpg
ノクトン58mm。
構図がやたら上に来てるのは、下に軽トラとかが停まっててイマイチな風景だったためですが、結局さほどカッコよくない写真になってしまったようです。
ちなみに写真中央あたりにモロモロとしたムラが薄っすら縦に写ってますが、これはネガフィルム自体にあったムラです。フィルムのかなり端の方まで使ったコマだったためと思われます。

…というわけでフィルムのACROS写真でした。
「X-pro2 ACROS」で画像検索するといくつかデジタル版ACROSの作例が出てくると思いますが、やっぱりレコードとCDの違いというか、白熱球とLEDの違いというか、物理的にフィルムに焼き付けられた像と、センサーで光を電気信号に変換して作られた像には根本的な違いがあるように思います。それが何なのかはシロウトなので説明できませんが(笑)。でもモノクロはカラーほどフィルムとの違いが明確にわからない気もします。
このまま技術が進歩していったとして、いつかはデジタルでも完全にフィルムそっくりな写真が撮れる日が来るのかなぁ。そうなったら便利だろうなと思う半面、フィルム環境が完全に無くなってしまうのだけは勘弁、という思いもあり。
もしフィルム環境が完全に無くなったら、昔のフィルムカメラの裏蓋を交換してデジタル化させるキットとか出してもらいたい…と思ったらデジタルバックっていうのがすでにあったんすね。ほとんど中判カメラ用だったみいですが。
FE2なら裏蓋交換簡単だし、データバック用の電子接点もあるから同期も比較的簡単にできそうだし、現代の技術で作れそうな気もするんだけどな〜。需要が少なすぎるか。

ちなみに今回のネオパン100 ACROSの現像はキタムラさんに出したのですが、現像方法(液?)が違うとかで外部のラボで現像することになり、年明けからそう日が経ってないこともあってか2週間くらいかかりました。
昔もこんな感じだったかなぁ?モノクロはフィルム時代でも数回しか使ったことないから全然覚えてないっす。
やっぱりカラーネガが一番お気楽ですかね〜(デジタルのお気楽度にはかなわんけど)。
posted by 文鳥 at 05:00| 東京 ☀| Comment(2) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする