2017年12月24日

XL250K2

半年ぶりの遊びブログでございます。
ついにカメラネタではなく、バイクネタが書けます(笑)。
結果から申し上げますと、1974年式XL250(K2)を購入してしまいました〜!
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まずどこから説明したらいいのか…え〜まず2014年の9月にそれまでXLR250バハのカスタムでお世話になってたタックインガレージというショップで1974年式XL350(K1)を購入しまして↓
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納車するまでの間に預けなきゃできないようなカスタムも一気にしちゃおうと、12V化・エンジン内部WPC処理・フレーム、エンジン外装の塗装・ステンレススポーク・ネジや金具類の再メッキ・リアサス交換、250のマフラー移植等、てんこ盛りで発注したわけです。
んでちょいちょい様子見に行ってたんですが、その度にお金を内金と言う形で少し入れてもらえないかと店長さんから言われて、ちょいちょい払ってたわけなんです。
で、合計80万近く払った(実はこのXL、350なのに軽登録車でして、カスタム内容も含めて考えたら妥当な価格かなと)んですが、待てども暮せども仕上がってこない。
エンジンバラし、フレームの塗装剥離とネジ類の再メッキとハブの塗装、そしてステンレススポークとリアショックの現物は確認できてたんですが(持って帰っときゃよかった)そこからの作業が全く見えなくなった…というか物が店から消えてたんすね。でもまぁほとんど外注でやってんだろうと思ってず〜っと待ってたわけですよ。
そして今年の9月。
ついにお店自体が無くなってしまいましたとさ。
これもうお金持ち逃げされちゃったと考えていいすよね〜。
もちろん店長の電話は鳴ってんのに絶対出ないし(随分前からこんな状態だった)。
金八先生は「だますよりだまされる方がいい」なんて言ってましたが、実際80万はキツイっすね。
でもいったい何があったんだろう。それまではけっこう仕事も早くて他じゃやってくれないような特注とかもやってくれて「いいとこ見つけた」なんて思ってたんだけどな〜。
そんなわけでXL350は幻と消えてしまいました。
まぁ軽登録って時点でちょっと後ろめたさもあったので、手に入らなくて良かったのかもしれません。
やっぱり堂々と気分良く乗りたいもんね。
でもお金が悔しいなぁ。これはまた働いて稼ぐしかないすね。

そんなショッキングなことがあってしばらく凹んでたんですが、ある日なんとな〜くXL350と似たような形のXL250やSL250の中古車を検索してたら、350と同じタンクで同じカラーのXL250K2(このタンクの250は輸出仕様のK2しかないレアなモデル)が1台だけありまして、写真を見たらなんかすごい程度良さげ。
総支払額は45万(自賠責は平成32年まであり)。
ショップは福島の郡山。
同じくらいの値段のXL(国内版のSLと同じ外装)やSL250も何台かあったんですが、どれもやはり年式相応の劣化がハッキリ見て取れるものばかり。どう見比べてもこの福島のXLは1ランク上のレア度と程度の良さを感じる。
貯金はまだなんとか大丈夫そうだし、福島ならツーリングがてら往復できそうだな〜なんて思ったが最後、このショップに電話かけてました。
とりあえず現車確認ってことでバハで福島へゴー↓
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最初は一般道でず〜っと行こうかと思ってたんですが、埼玉の川越あたりで道に迷って日が暮れて、このままじゃ徹夜でショップに行くことになってしまいそうだったので東北自動車道へ。
寒さはショップの人が「雪が少し積もってる」なんて言ってたので、ある程度予想してたんですが、さすがに気温1℃で80km/h巡航なんてやってたら指先が限界を迎えて、ちょいちょいSAに寄ってあったか〜いやつを補給したりして↓
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やっと郡山(寒さが辛くて少し手前の郡山東で降りた)に到着↓
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路肩に雪が残ってる〜!
インター降りてすぐコンビニに寄ってあったか〜いやつ飲み食いしていざ走り出したら、中途半端に温まったもんだから高速走ってた時より寒い!でもホテルはすぐ近くにあったので飛び込みました↓
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もちろん予定通りな行動なんてとれないのでホテルは予約ではありませんでしたが、すんなり泊まれました。
もう風呂が天国。

そして一夜明け、ショップの開店時刻に合わせてホテルをチェックアウト。
やっぱり完全に身体の冷えを取った上で日差しのある日中に走るのは快適。
過去20歳代の頃とかに真冬ツーリングなんてやってた頃に比べたら全然装備が良くなったからホント快適。
ショップはホテルから思いの外近くて開店前に着いちゃいました。
そしてショップの人が来て、いよいよXLとご対面↓
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サイトの写真で見たとおりの程度の良さ。
フレームの一部やアンダーガードに少〜しサビはあるものの、スポークとかフォークのインナーチューブとか、細々とした金属パーツやネジ類にはほとんどサビ無し!
どうも屋内保管されてたようです。
エンジンかけたらまたこれがやたら調子良さそうな感じ。メカノイズがほとんどしない。
始動性も絶好調。
ただタイヤだけはフロントが今風のBSのトレールウイング、リアがケンダのオフ用と、イマイチカッコ悪い。
まぁこれは交換すりゃ済む話だからいっか。
そして何と言ってもバランサーの無いエンジンから醸し出される振動でフロントまわりがブルブル震えたり、騒音規制なんてほとんど無かった時代のマフラーから吐き出される歯切れの良い排気音がたまらん(品のないうるさいだけのマフラーではなく、昔の純正らしい古き良き音)。
これぞ憧れ続けた本物の旧車!
というわけで「買います!」と宣言。

ショップの名は「トロフィーモーターサイクル」。
店主さんは真面目そうな、かつオシャレな感じの兄ちゃんといった感じ。バイクのことけっこう知ってそうな奥さんと一緒に切り盛りしてるようです。
書類の発行の様子とか見てるとちゃんとしたショップなんだなぁと思います(領収書もマトモに出さずに雲隠れした例のショップとは大違い)。
ちなみに近々もっと広いとこに移転するそうで(2月リニューアルオープン予定)景気良さそうでなにより。
まぁ上記のように、移転やら年末やらで忙しそうなので、登録は自分でやるということで1万円引きで購入決定!内金置いて、書類と返納するナンバープレートを受け取って帰路につきます。
トロフィーMCの店主さんに聞いた内陸ルートを基本に進みます↓
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やっぱり東北。こういう景色は関東近郊じゃなかなかお目にかかれません。
残念なのはカメラがGM1+14mmパンケーキしかなかったこと。
今回はちょっと強引な遠出だし、ツーリングが主目的じゃないからいっか、とα7IIは持ってこなかったのです。

と言いつつ浮かれてこんなとこ走ったりして↓
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ここ抜けたらナンバーが泥で隠れるくらいに汚れてしまいました。

やはり日のある内は、のんびり風景を楽しみながら行こうということで、なるべくマイナー道を選択↓
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この辺の地域には妙に小じんまりとした家のようなものがぽつぽつと建っていて「あれなんだ?」と思ってましたが、どうやらお不動様のお社だったようです↓
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まぁ〜しかし交通量も少なくてのどかだったな〜。
やはり交通量の多い道は周りの車に気ぃ使って疲れるから、ついついこういう道ばかり走ってしまいます。

なんかいい感じの鳥居だなぁ〜↓
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と反対側を見たらこっちにも神社が↓
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どうやら流鏑馬とかやる神社らしいです。
一応休憩がてらお参りもしてきました(もちろんお賽銭払ったよ)。
中には絵とか書とかの奉納されたものが展示してある小屋もありまして、明治時代の物が多かったです。
奥にあるお社もかなり年季の入ったもののようで、かなりいい雰囲気でした。

しばらくず〜っと情緒ある田舎風景が続き、交通量の少ない幹線道路から外れるとこのような風景が↓
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あ〜旅情をくすぐられる光景です。
春とか夏にXLでこういうとこ走りたいな〜…バハはどうしよう…乗らなくなっちゃうのかな?

そこから程なく、こんな踏切を発見↓
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うお!遮断器も警報機も無い踏切だ!
昔子供の頃持ってた小学館の鉄道図鑑に「踏切の種類」って項目があって、第4種というカテゴリーで紹介されていたこのタイプの踏切の絵が、短い説明文とともに妙に不気味で恐かった記憶があります。
でも実際に実物を見てみると別にそんなに怖いもんじゃなかった。
まぁ時代と共にこういうポップな看板も併設されているからなのでしょうか↓
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アシュラ男爵の子供時代?

GM1でもけっこういい感じの写真が撮れました↓
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もっといいレンズ使って絞り優先で撮れば、もうちょいボケ出せたかな?

しばらくこういう感じの車も通らないような道を走ってましたが↓
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次第に田舎から遠ざかっていきます。

腹が減ってきたので何かないかな〜とキョロキョロしながら走っていると、いきなり巨大な道の駅が現れたので入ってみました↓
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えごまラーメンと常陸牛コロッケとプレミアムプリンを食す。
この道の駅はまだできたばっかりな感じでピカピカでしたが、お客さんが少ししかいなくてガラガラでした。

この川はどこだったかな…茨城県だったのはたしか↓
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この辺で日が暮れて常磐道の水戸ICに入ったんだったか、それで東京までひとっ飛び。

★走行データ★
平均燃費:34.7km/l
総走行距離:618km(1日目:294.6km 2日目:323.4km)
ガソリン代:2,436円
食費:2,116円(自販機は含まず。ほとんど買ってないと思う)
高速代:6,370円
宿泊費:6,700円
総額:17,622円

で、今回はこれで終わりではありません。まだまだ続く長文の嵐。
早速、翌日必要書類等を持って(忘れ物がないか入念にチェック)午前中に陸運局へ↓
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無事名義変更完了して新ナンバー取得!
今のナンバーって頭の数字1じゃなくて2になってるんすね。
ちなみに自賠責シールは再発行すると時間もかかるし面倒なので、元々のナンバーに貼ってあったものを剥がして再利用しています。

すぐ帰宅し、真冬用バイク装備をバッグに詰めてメットとグローブを持って電車に乗ります↓
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電車は10月頭だったかに仕事(人形展)関連で都心まで行ったり、ついこないだ中野と新宿のカメラ屋に行った時に乗りましたが、それまでは十数年間乗ってなかったので新鮮〜。
でもやっぱり車やバイクの方が楽だわ〜。たくさんの赤の他人と狭い空間に黙って居続けるのは気疲れします(気軽に屁ぇこけないし)。
こういう時はスマホがあると紛らわせるんだろうなと思うけど(今でもガラケー使用)ぼくは電車自体が新鮮だから車窓の外見てるだけで暇が潰れます。
学生の頃使ってた小田急線のいくつかの駅も随分変わったな〜とビックリ。
新宿から駅員さんに郡山まで一番早いルートを聞いて、その通りに行きます。
新宿から大宮まで通勤型電車で向かい、いよいよ東北新幹線!↓
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新幹線なんて小学生の時に乗った東海道新幹線(0系)以来だっつーの!うわ〜なんかワクワクするな↓
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切符買う時、自由席でも空いてるだろと思ったんですが、意外と混んでて宇都宮まで窓際に座れませんでした。
窓際座って寝てるのはもったいないだろ〜と思ったけど、通勤で使ってる人からしたら飽き飽きしてるんだろうな〜。
車窓からの景色はほとんど夜景だったんですが、それでも街の明かりの流れの速さがよくわかって面白かったです。ホント笑っちゃうほど速えな〜。近年のリッターバイクはこれくらい出ちゃうんだから恐ろしい。
記録のために撮った切符の写真だけど、こういう時に限ってボケて字が読めない↓
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スピードのこと考えると、こんなに重たい車両をあっという間に300km/h近くまで引っ張る電力ってすごいなと改めて感じました。レシプロエンジンの馬力に換算したら最高出力何PSあるんだろうか。
ちなみに身体を窓際にくっつけていると、トンネルに入った時に車体が少し膨らむのがわかります。

なんと家からわずか3時間ほど(大宮からは約1時間)で郡山に到着…↓
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まさにドラクエにおけるルーラのような感覚。
とりあえず腹が減ったので駅ビル内でとんかつ定食みたいなやつ食べて、公衆トイレでバイク装備を着込んでバスのりばに行くと、ショップ最寄り駅行きのバスが1時間以上待たないと無いとな!
そこでトロフィーMCさんに電話すると車で迎えに来てくれました〜。ありがたやありがたや。

さぁこれからこのXLを家に持って帰るぞ↓
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店主さんが整備してみたら、なんとこのXL、すでに12V化してあったとのこと。嬉し〜!
確かにウインカーの点灯なんか昔乗ってた6Vのバイアルスに比べたら全然ハッキリすぐ点くもんね。
こりゃ思わずいい買い物をしてしまったようですな〜わっはっは。

そんなこんなでお支払を済ませ、ナンバーも付けて、出発!
トロフィーMCさん、良い品物をありがとう!こっち方面に遠出した際にはまたお邪魔いたします。
前回は内陸ルートを通ったので、今回は海沿いを行こうかなぁと進行。
海へ向かう前にひと山越えるわけですが、この山道がまた寒い!↓
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この写真ではマイナス2℃となってますが、もうちょい行くとマイナス4℃になってました。
そんな寒い環境でもエンジンの温まったXLは快調で、下から上まで何の引っ掛かりもなく吹けあがります。
びっくりしたのは、5速(トップギア)とかのハイギアードで、3,000rpm以下に下がった状態からアクセルをあおるだけで無理してる感じもなくモリモリと加速していくこと。
アイドリングからのクラッチミートでもアクセルをあおらずにドコドコ進み出すトルク感があって「まさか350のクランクだったりして?」なんて都合のいいことを考えましたが、さすがにそれはないか。
ただ、今まで乗ってたバハと比べるとレスポンスはかなりモッサリ感があり(ME08のオーバーサイズピストンとTMR36キャブ入ってるバハと比べるのも酷だけど)60km/h以上出すとバランサーの無いエンジンが共振してるのか「ブ〜〜〜ン!」ときます。
追い越し加速のようなパンチのある急加速もちょっとキビシく、ブレーキもトライアル用マスターの付いた前後ディスクのバハと比べたら正に真綿で締めるようなフィーリングなので、自然と車の後に車間を空けて追従する安全運転になります(笑)。
なのでこのXLの快適速度は40km/h〜60km/hくらいに思います(バハは60km/h〜80km/hくらいが快適)。
80km/hとかも出るには出るみたいですが、エンジンに無理させたくないのでそこまで飛ばす気になりません(今のところ1回くらいしか飛ばしてない)。
なんせ43年前のバイクですからね〜。大事にしないと。
ちなみにバハはカム両末端にベアリングが入ってますが、このXLのカムはシリンダーの凹みに乗って、オイルがピュピュッと出て潤滑してるだけなので、その辺を考慮してもあまり回したいとは思えないんすよね(当時のアメリカのレース用カスタムでカム末端にニードルベアリングを入れるカスタムも流行ったらしいけど、これ入ってたら最高なんだけどな〜まぁそんなレアケースは無いか)。
んなわけで、高速・高回転域よりも低速・低回転域の方が気分もいいし面白いです。
特に低回転からモリモリ持ち上がる時の排気音がイイ!これはバハではあまり感じられない心地良さ。
シフト下げなくても無理なく加速するので、低回転でもわざとハイギアで走りたくなります。
さすがにバイアルスほどの低速重視な感じではないので、幹線道路の一般的な車のペースくらいなら問題なく追従できますが、高速道路は辛いだろうな〜。
バイアルスなんて60km/hが辛かったもんな〜(でも楽しかった)。
低速重視な乗り味はぼくの好みなので、これはこれからの田舎道&山道の遠出で楽しいだろうな〜とワクワクします。

そんな感じにいろいろと乗り味や操作感を確かめながら走っていたら、このような電光表示が↓
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そういやここは東北だったんだな…と思い出しました。
早く全ての区域が自由に行き来、いや住めるようになるといいなぁ。
やむなく引き返して別ルートへ進みます。

どれくらい走ったでしょうか、いつしか海沿いの道にたどり着いたんですが、身体は冷え切るわ眠くなってくるわで、そろそろ宿泊施設に入りたいなと思いながら走っていると、薄暗い道沿いに大きなホテルらしきビルヂングが現れました。
「お!?これホテルじゃね?やけに暗いけどやってんのかな?」と早速バイクをホテルの下に止めて2階にある入り口からフロントへ入ってみるとドアは開いています。営業はしているようです。
しかしフロントにはだれもおらず、チンチンベルを何度か鳴らしても誰も出てこない…時刻は23時半頃だったかと思います↓
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しばらく辺りを捜索してみると「御用の方は〇〇〇ー…(電話番号)まで」と、鉛筆で殴り書きされた紙を発見。
なんかアドベンチャーゲームしてるみたいだなと思いつつ、もう早く風呂入りたい一心で電話してみると、しばらくの呼び出し音の後に寝起きのようなお婆さんの声が。
滑舌が悪いのか、方言の訛があるのか、半分くらい何言ってるかわからず、お婆さんが面倒くさがってる様子が伝わってきたので「あぁ、すいません、じゃ改めて他当たってみます…」と言うと急にお婆さんは「じゃあいいですよ、そこに鍵置いてあります?」カウンターには何本も鍵が置いてある。
「あぁ、いっぱい置いてありますよ」と言うと「じゃ507あります?507ならいいですよ」とのこと。
507の鍵は置いてある。そこで値段を聞いてみたら「素泊まり?なら4,500円です」…けっこう安いな。
なんとか聞き取りづらい声とやり取りして宿泊することになり、いざ部屋へ向かうとエレベーターのある一角が真っ暗。ボタンを押しても反応無し。
「え、なにこれ?」と辺りを見てみると裏側にもう1台エレベーターがあってそっちは生きてました。
なんかサイレントヒル(ゲーム)思い出すな…。
5階の廊下に出ると妙に静か。他にお客いるのかな?と若干不安を覚えつつ507号室へ向かうと、ドアはこんな感じでした↓
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もうこれ完全にお化け屋敷じゃんよ(笑)。
いったいなんだこの液体は。謎でしたが、触る気も起きなかったのでそのまま入室。
入って鍵のカードを壁に差し込むと明かりが点き、このような景色が↓
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お、なにこれけっこうデカい部屋じゃんよ。
奥に進むとなんと2人部屋でした↓
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しかも畳もあったりして妙に広い。ちなみに畳ゾーンの奥(撮影地点)は昔の旅館によくあった窓際の縁側っぽいスペースに椅子とテーブルがあります。
ところが…なんか足の裏がギュッギュするな?と確認してみましたが、特に何もない。
最初は自分の靴下が汗で湿ってジュウタンの化繊との兼ね合いで変な感触になってたのかと思いましたが、靴下も湿ってない。よくわからないけど気持ち悪いので備え付けのスリッパを履きました。
そして重要な風呂とベッドを確認。
風呂は特にこれといった変わった様子もない、一般的なユニットバス。
そしてベッドは…ぎゃあ〜なんじゃこりゃ!5cmくらいの長さの髪の毛がたくさん落ちたままになってる〜!
どんだけ抜け毛しとんねん!ていうかこれ誰の髪の毛だよ…ていうかなんで掃除してないの…?
若干霊現象的なものを想像しましたが、そういうのって大体女の人の長い髪なので、これは違うだろうと決めつけて全部払い落としました。そして念のためベッド表面の匂いを嗅いでみましたが、これは意外と清潔な洗濯したてのような匂いしかしませんでした。じっとり湿ってるようなこともありません。
最初はもう一つあるベッドで寝ようかと思いましたが、もう一つのベッドの方はなぜか布団が用意されておらず、それもなんか不気味だったので、抜け毛ベッドで寝ることにしました。
そしてベッドの横にある時計を見てみると時間がめちゃくちゃ。
直してやろうとよく見たらここにも謎の液体の跡が…↓
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しかも時刻設定はおろか、アラーム設定もどこを押してもできず。なんやねん!
他にも気になるところがありました。
貴重品を入れる金庫的なものの土台が…↓
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かなりのレベルのやっつけ仕事です。ていうかこの板いる?
そしてもういい加減風呂入ろ!と思いきや、普通のホテルならあるはずの備え付けのタオルが足ふきマットしかない…これじゃ身体拭けないじゃん。
「この近所にコンビニは無さそうだったし、どーしよ」と、悩んでてもしょうがないので、部屋の外に出て何かタオルの代わりになるものはないかと探索。
すると507号室の隣に、なにやら女湯的なのれんが下がった入口がある(その横には男湯っぽいのれんの部屋もあったが、真っ暗な中は物置みたいにごった返してたので入らなかった)。
女湯の中に入ってみると、お湯の抜かれたままのそこそこ大きな浴場と脱衣場があり、その脱衣場の棚にあるカゴの一つに「ビジネスホテル下川荘」と書かれた乾燥したキレイなタオルがかかっているではないか!しかしなぜか1枚だけ。
もうマジでアドベンチャーゲームの夢でも見てんのかな?と思いましたがこれは紛れもない現実。
次はお湯を出すのにボイラー室まで行ってボイラー動かす鍵を探さないといけないんじゃねーの?なんて妄想しましたが、お湯は至って普通に出ました。
…といった感じのツッコミどころ満載のお部屋でしたが、無事疲れを癒やすことができました。

そして翌朝、特に悪夢や金縛りに悩まされることもなくスッキリ起きて窓の外を見ると、見事な朝焼けが↓
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しばらくすると日の出が↓
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これはいい眺めだな〜。

昨日の電話でお婆さんは朝5時過ぎには食堂にいるとか言ってたようなので、6時頃行ってみると、なんと誰もいないかと思っていたお客さんが数人いた!
ただそのお客さん達はどこかの工事関係の人たちっぽい風体(どう見てもレジャーや休暇で来てるようには見えない)で、仕事前の食事といった感じで皆無言でご飯を食べていました。
カウンターには昨日の電話でしゃがれた声を出してたお婆さんと思わしき女将さん(60歳代くらい?お婆さんなんて言ったら怒られるか)がいて「あの、昨日電話で507に泊まらせていただいた…」と言うと「あぁどうもね、朝ごはん食べますか?」と聞いてきたので「あ、じゃいただきます」とテーブルに着くとなんとも家庭的…というべきか、あぁこの人の家ではこういうのが朝に出てくるんだな、という感じの…要するにスーパーで買ってきた惣菜をそのまま出しているような感じでした(笑)。もはや何を食べたのか記憶に残ってないほど印象が薄い…。
どうもこのホテルはこの女将さんが一人で切り盛りしているようで、一人で5階建てのホテル運営はそりゃ掃除もおろそかになるわなぁと少し同情してしまいました。
工事関係のお客さん達に混ざってぼくも黙々とご飯を食べていると工事関係の人たちは次々と食べ終わり、食堂を出ていき、食堂にはぼくと女将さんだけに。
すると女将さんが「風景キレイでしょ」みたいな意味合いのことを言ってきました(なんかイマイチ聞き取れなかったけどなんとなくわかった)。
たしかにこの風景は良かったので「ホントこの風景は素晴らしいですね〜」と褒めると「仕事で来られたんですか?」とかいろいろ聞かれたり「あの遠くを走ってる大きな船は原発に資材を運んでるのよ」とか、しばらく他愛もない会話をして、さて食べ終わったしそろそろ…と席を立とうとしたら「お茶でも飲んでいけば?」と引き止めてくるので「あ、いや、今1杯もらいましたんで…」と去ろうとすると「まだいいじゃない、もう一杯飲んでいきなさいよ」と、なんか気に入られたのか、寂しがり屋なのか、まだ話していたいような感じで引き止めてくるので「じゃ、もう一杯」とお茶を入れてトークを少々。
今思えば女将さんはここを一人でやってるのかとか、ドアにたれてる謎の液体はなんなのかとか聞いておけばよかったかな(ちなみにあのドアの液体は他の部屋のドアにも同じように付いていた)。
そして部屋へ戻って着替えてお金を払いに食堂へ戻ると女将さんはテレビを見ていたので「いろいろお世話になりました。えっとお代はおいくらでしたっけ?」と聞くと「じゃ5,000円ね」とのこと。そっか朝食は500円だったのか。

というわけで、なんともミステリアスなこのホテル「ビジネスホテル下川荘 勿来店」。
普通の至れり尽くせりのホテルには飽き飽きしたぜ!という方はぜひ一度行かれてみてはいかがでしょうか。
もしかしたらアドベンチャーゲームのような異世界感が味わえるかもしれません。
ちなみに帰ってからグーグルマップで調べてみたら、口コミでボロクソ書かれてて女将さんがちょっと可哀想になりました(書いたのはたぶんあの工事関係の人かな。仕事で使わざるを得ないんだろうな)。
さらに気づいたのはあのホテルの周辺には他にも何軒か宿泊施設があったということ。しかも他のとこの口コミはけっこう褒められてるのがまた泣ける…。

無事ホテルを脱出し(笑)しばらく海沿いを走ってましたが、やはり海沿いの道は国道6号というメジャー路ということもあってあまり面白くありません。
そこで途中の適当なところで内陸側へ進行。すると山道の定番、ダムが現れました↓
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しかし妙に寒くて、天気予報で見た感じだと内陸部から日本海側にかけて天気が悪くなるというようなことを言ってたのを思い出し「やっぱ海沿いを行くか」とまた適当に道を進んでいくとけっこういい感じの道に出ました↓
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α7II+NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount 絞り優先 f1.2 ISO100
「出ました」とかいって、実はわざとこういう風景を目指して走って横道逸れまくった結果です。
ここでいきなり買ったばかりのレンズの絞り比較。
上記写真は解放f1.2で、この写真がf2.8↓
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α7II+NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount 絞り優先 f2.8 ISO100
さすがに解放だとメッキ部分の鋭い反射光で色収差が出ましたが、オールドレンズに比べたら全然抑えられており、強力な背景ボケと少しホンワカした全体の雰囲気もいい。
f2以上に絞ればほとんど色収差は出なくなり明暗もグッと引き締まってクッキリするようですが、解放も十分使えるとなると、背景ボケを活かすか、クッキリ感を取るか、う〜ん実に悩ましい(←アホ)。
あ、書き忘れてた、買ったばかりのレンズというのは、フォクトレンダーのNOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mountです↓
nocton40a.jpgnocton40b.jpg
何と言っても近年のコシナらしい無骨なデザインが最高。しかもコンパクトだし。

さらに進むと砂利道を発見↓
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α7II+NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount 絞り優先 f1.4 ISO100(2枚とも同じ)
これまたいい写真が撮れました。
ちなみに遠くに見える丸いシルエットは巨大なパラボラアンテナです。

さらに進むと否が応でも都市部に近づいていきます↓
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そこで少しでも気楽に走るために側道を使って進みました。
スキあらばこんな道(?)に入ってみたりして↓
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結局今回は高速道路を一切使わずに帰ってこれました↓
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新旧XLの揃い踏み。

★今回のデータ★
名義変更費用
届出書:40円
返納書:60円
ナンバー代:520円
合計620円

神奈中バス:240円
小田急電鉄:370円
JR 新宿〜大宮:470円
東北新幹線 大宮〜郡山:6,590円
合計:7,670円

宿泊:ビジネスホテル下川荘 5,000円

初回給油 走行距離不明 3.51リッター 481円 燃費不明
2回目 95.8km 4.66リッター 661円 32.8km/l
3回目 110.6km 5.7リッター 769円 31km/l
平均燃費:31.9km/l
ガソリン代合計:1,911円

食費:2,936円
合計:18,137円
車両代金:44万円
総合計:458,137円

日を改めて気になる箇所を撮影↓
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キーでパカッと開閉するシート。こんなヒンジの付いた開閉機構のあるシートなんて初だから新鮮〜。
工具もガチャつくことなく収納できるし、登録書類(コピー)もシート下にしまえます(普通はそれが当たり前なんすけどね)。
工具収納スペースの前方にあるカバーを開けるとエアクリボックスの吸気口と、バッテリーと、レギュレートレクチファイアが見えます↓
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真新しい小型バッテリーは本来の6Vバッテリーより小さくなってるので、隙間を埋めるためのスポンジと共に収まっており、その前方にどうみても最近の車種のレギュレートレクチファイアが。こりゃ嬉しい改造です。

メーター周り↓
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スピードメーターは逆輸入車なのでマイル表示。前オーナーさんが貼ったと思われるkm換算の数字がありがたい。でもこれはいつかkmメーターに換えたいところです。
本来の純正状態ではライト上部にハイビーム点灯時に点く青いランプと、トップブリッジ中央のシャフトに速度警告灯の赤いランプが入っているのですが、これも前オーナーが丁寧に除去してメクラ蓋を施してあります。
仕事がキレイで丁寧!
※速度警告灯は最初から付いてませんでした。速度警告灯があるのは国内仕様のSLでした。

そしてやっぱりタイヤはビンテージっぽいの履きたいっすよね〜というわけで早速K950に交換(毎度お馴染みのストラーダさんにて)↓
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この直前に本物のビンテージタイヤのIRCのTR-1(キャラメルパターンで3.00-21というサイズは現在これしかない)をユニオンクラブさんとこで見つけたんですが、僅差で売り切れ。まぁこれは次の機会に。
ちなみにこのTR-1というタイヤ、なんで海外では売ってるのに日本ではミニトレサイズしか売ってないのか、気になったのでIRCに直接電話で聞いてみましたところ、なんでも金型が壊れてしまい、現在はタイでしか生産してないとのこと。でも他のタイ産タイヤは日本でも輸入販売してる物もあるので、TR-1も日本で流通させてほしいとお願いしておきました。でも需要無さそうだよな…K950よりカッコイイんだけどな〜。

タイヤ交換してほぼ理想の姿となった記念に、近所(サマーランドの近く)で撮影してきました↓
49.jpg50.jpg51.jpg52.jpg53.jpg54.jpg
α7II+NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount 絞り優先 f2 ISO100(上記6枚全て同じ)
やっぱりこの「オートバイ」然としたスタイルは普遍的な魅力があると感じます。
タンクからリアにかけての水平ライン、リアタイヤがボディやリアフェンダーに近いこの寸詰まり感、美しいタンク形状、現代の騒音規制や排ガス規制等にがんじがらめになってしまった可哀想なバイク達には到底実現できないであろうこのシンプルなメカニズムの機能美。
褒める所が多すぎて語り尽くせぬこの魅力満載の姿。
長いこと夢見てた、本物の70年代のオフロードバイクがついに手に入りました。
さぁ来年はこのXLで走り回るぞ〜い。
posted by 文鳥 at 01:39| 東京 ☀| Comment(3) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする