2014年03月08日

春支度

前回バイクに乗ってからもう3ヶ月が過ぎました。
その間、年明け頃に家の周りをぐるっと1周しただけで、以降も雨ざらし放置を継続。
こないだの積雪もほったらかし、果たして今までの耐サビ工作はどのくらい効果を発揮してるかな〜と、先日各部の劣化チェックとキャブレターの整備を行いました(ちなみに以前の記事で現在使用しているキャブをSR400用のTMR40と書いてますが、TMR36の間違いです。失礼いたしました)。

キャブはかなり前から加速ポンプを作動させるカムが真っ赤っかだったので、遠出する気が起きない今のうちにキレイにしておこうというわけです。
そのキャブの現在のお姿↓
DSC09347x.jpg
スロットルカムの反対側にあるカムと、加速ポンプを押すプラ部品の中にある部品(緑矢印)が酷いことになってます。
真ん中あたりにあるストッパーのベースも鉄ですが、なぜかこれはほとんどサビてません。なんで?

大金をかけて一新したエンジンはさすがに錆びてませんが、左側面は雨汚れがクッキリ↓
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黒だとこういう汚れが目立ちます。
電位差と思われるサビが発生した特注パーツは、ウレタン塗装が細かく剥がれた所にやはり発生してますが、まだ全然酷くないのでとりあえず放置(パッと見わからんし)。
そういやエキパイフランジ特注しないとな〜。でも固定はチタンスタッドボルトとステンレスナットなので、鉄のようにサビで折れたり強力に固着することはもう無いでしょう。

リアスプロケ&チェーンも洗浄&注油してから3ヶ月放置ですが、全然走ってないせいかほぼサビ無し↓
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しかしこの黒スプロケ、鉄なのに全然錆びないのが不思議。
すべての鉄部品はこの表面処理に統一したらいいんじゃなかろうか。
2009年12月22日に交換してから4年チョイも経ってますが、減りも遅いのが嬉しい(しょっちゅう走ってないからだろうけど)。
ちなみに純正とは前後の歯数が違いますが、減速比はノーマルと同じです。
これは注文当時、純正スプロケがもう欠品だったためサンスターに注文したのですが、純正と同じ歯数のものが無くてこうなりました。

というわけで車体は前後タイヤのアクスルシャフトや、未交換のネジ&スプリング類が少々サビを発揮してたり、未塗装のスイッチボックスの劣化以外は、概ねキレイなもんでした。
そして、キャブレターは取り外して家で整備開始↓
DSC09835x.jpg
ガソリンを抜いてフロートチャンバーを開けると、やはり底になにやら謎の物質がありました(赤矢印)。
長期間放置すると大抵こういう謎の物質が発生してますが、いったい何なのか。
触感はグリスを若干ゼリー化させたような雰囲気…まーどうでもいいか。除去。
ドレンキャップの底には水も溜まってました。

次に吸気側のコネクターを外してみると、接続部からの吹き戻し汚れが満載↓
DSC09838x.jpg
吹き戻しが漏れてるってことは、ここから吸気もしてると考えられます。
ベンチュリの前なのでベンチュリ後の2次エアの吸い込みほどの不調は起きないと思われますが、エアクリを介さずに吸気してるのはあまり気分が良くないのでここは後ほど対処します。

そしていよいよクソ忌々しい赤サビがドンチャン騒ぎをしている部品を手がけます↓
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このカムはピンの圧入で固定されていて(写真1)、以前はピンが抜けなくて分解を断念してましたが、今回はヘキサゴンレンチのビットをバイスプライヤーでガッチリ掴んで、それをピンに当ててハンマーで叩いたらなんとか外すことに成功(写真2)。
外したらサビを除去したいとこですが、まだ難所があります。
写真3で見える、青いプラ部品がこれまた圧入でハマッており、しかもこのプラが一応軟質素材っぽいのですが、劣化なのか元からなのか、けっこう硬くて簡単には外れなそう。
この部品は上下カムをつなぐロッドがパチンと入るとこなので破壊するわけにもいかず。さぁどうするか。

とりあえず細かい作業は置いといて、他の部分もバラしにかかります。
上記カムが外せたので、反対側にあるスロットルカムやスロットルバルブ周辺も外せるようになりました↓
DSC09843x.jpg
キャブ内部にある部品は雨ざらしになってないだけあってさすがキレイ。

スロットルバルブが外れたので保持しているベアリングレールも初バラし↓
DSC09846x.jpg
固定しているネジは過去にアルミとステンレスのものに交換してましたが、どうやらネジ穴部分にも気密漏れがあったようで、吹き戻し汚れが…(写真左の赤矢印)。ここも要改善。

スロットルバルブが外れたので、その中を通るベンチュリ本体(とでも言えましょうか)も外せました↓
DSC09847x.jpg
固定はフロートチャンバーの天井にある星形ネジでした。

ベンチュリ本体を外した状態↓
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赤矢印部分に見える金色の輪っかはどうやらスロットルバルブとキャブ本体との気密性を維持するための可動リングのようです。
そのリングがコレ↓
DSC09850x.jpg
なんだか精度の高そうな輪っかです。
リングの入ってた溝の中にはコの字型の輪ゴムみたいな部品(写真下)が入ってまして、セットすると波打った状態に収まって、可動リングのバネになる感じです。よく見ると謎の切り欠きが施されてこれまた高精度な感じ。
FCRにも似たような気密構造がありますが、FCRはスロットルバルブ半面が可動板になってて気密性を生み出していました。
…まぁこのへんはバラす必要無かったんですが、バラせるとなると一度はバラして構造を把握したくなるのがメカ好きの人情ってもんでしょう。

さて、ひと通りキャブをバラしたので、ここから気密漏れと赤サビを駆逐していくとしましょう。
最大の気密漏れを起こしているコネクタの接続部には、最初からエアジェットの部分だけOリングがありましたが、メインのベンチュリ部分には気密性を保持するものは何も無く、Oリングが入るような溝も無し。
ネジを締め込めば気密性が出るかと思いきや、口を押し当ててスーハーすると確実に繋ぎ目から漏れる!
こりゃOリング入れるしかないだろ、と近所のナップスに行きましたが、ちょうどいいサイズのものが無かったので、ガスケットを自作することにしました。
何種類か厚みの違うシートの中から0.4mm厚のものをチョイスしてできたのがコレ↓
DSC09858x.jpg
ベンチュリ周囲の黒いシート状のものが自作ガスケット。
一度コネクタを組んで締め付けたので形状に沿った段差もついてます。
ところがこれを組み込んでもスーハーすると明らかに漏れてる!
そこでよく観察してみると、エアジェットのすぐ上あたりに謎の切り欠きモールドがある…(赤矢印)↓
DSC09859x.jpg
この部分だけ段差があってエアジェットの面と空気的につながるような雰囲気…意味不明なモールドです。
これが漏れの原因なのかはよくわかりませんが、この辺から漏れてるのは間違いなさそう。
そもそもこのエアジェットのある面も斜めになってるし、横のモールドも何のためにあるのか意味不明だし、複雑な形状〜!
なんでもっとシンプルな面にしなかったんだろ?
そこで今度はこういう形のガスケットを制作↓
DSC09860x.jpg
コネクタの方に合わせた形にしました。
早速取り付けてスーハーしてみると、ほぼ漏れは無くなりました(ほんの僅かに漏れてるけど最初の状態より全然良い)。
要はベンチュリ面とエアジェット面のスキマのクリアランスが全然違う上に、その間の形状が必要以上に凸凹してるので、そこを埋めるのが一苦労なんすね。やっぱりコネクタに溝彫ってOリング入れるのがベストかな。つーかなんでメーカーがこんなお粗末な部品作ってんだよ…どこが作ったんだろこのコネクタ。
あと、ベアリングレールを固定するネジ部分の漏れも同じガスケットでワッシャーを作って対処(写真下)。

気密性向上工作は以上で終わり。
次はクソサビ野郎の駆逐です↓
DSC09862x.jpg
1:赤サビ部品にガッチリハマッている青いプラ部品は裏側をラジオペンチで潰して外しました。これをどうやって復活させるかは後ほど。
2:やっと赤サビ野郎どもをリューターで削って除去しました。下のさすまたみたいな部品は加速ポンプ本体やフューエルホースの根本を押さえる部品。これらもかなりサビが進行してました。
3:上のカム部品はピン留めだとメンテナンス性が悪いのでM4ネジ留めに改造(赤矢印)。ネジはもちろんステンレスで、根性旋盤でカッコつけ。

赤サビを駆逐した部品は仕上げにウレタンクリア塗装で防錆↓
DSC09867x.jpg
塗装が硬化したら例の青いプラ部品を復活させます。
ボロボロになった部分から差し込んで、潰れた穴をハンダごてで穴あけして、そこにロッドを差し込んでから裏をハンダごてで溶かして抜けないように整形(整形というほどキレイなもんじゃないけど)。
これでロッドも外れずに可動するようになりました。
ちなみにこの青いプラは硬いけど一応軟質樹脂なので、ロッドを脱着することも可能。
しかしハンダごてで溶かした時の臭いが非常に臭かった〜。嗅いだこと無い臭いだったので何の樹脂だかは不明。

スロットルカムの軸はベアリング保持で、気密性はフェルトみたいな輪っかで保たれていますが、スロットルカム側はポリプロピレン的な樹脂で蓋されて、潤滑と防塵が両立されてるのに対し、反対側は何も無い上にカムとの間にスキマもあるので防塵性は皆無。
そこでちょうどいい厚みのアルミカラーがあったので、穴径を8mmに拡大して使用↓
DSC09868x.jpg
カム部品を取り付けてもピッタリ収まってガタも無くなりました。作動性もスポイルしてません。
調整を一切してないのに絶妙な厚みでスキマがほとんど無くなった上に動きも渋くならなかったのは気分良し。

キャブレター整備完了〜↓
DSC09873x.jpg
本体の汚れは面倒になってほとんどクリーニングしませんでしたが、これでクソ赤サビとはオサラバ。
気密性はどうなるかな〜。乗り味や燃費が良くなったらいいな〜。

キャブを外したついでに、エンジンとキャブをつなぐインシュレーターのネジ穴にもクソ赤サビが跋扈してたので駆逐↓
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こういった深い赤サビの除去が厄介なのは、金ブラシ程度では取れないことなんすよね〜。
金ブラシだとサビが取れないままツヤが出て終了〜みたいな腹立たしい結果になったりします。
なのでリューターにダイヤモンドカッターを取り付けて一網打尽!
このネジ穴に入ってたチタンボルトも赤サビ野郎どもがピクニックに来てました↓
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問答無用で除去。赤サビはステンレスやチタンやアルミには表面しか付着しないようで、ツールウォッシュなどの強力な溶剤でもある程度落とせますが、厚みがあるやつはペーパーでひっぺがしてやります。

赤サビを除去した跡はウレタン塗装…しようかと思いましたが、手元にちょうどいいサイズのアルミカラーがあったので、それが入るように穴を加工↓
DSC09877x.jpg
8mmドリルで途中まで彫ってアルミカラーをセット。鉄部分はアルミカラーですべて隠されます。
はたしてこれでサビが発生するかどうか、ちょっとした実験です。

完成したインシュレーター↓
DSC09879x.jpg

今年は雪山に行こうかな〜なんて漠然と考えてましたが、こないだの大雪でもうお腹いっぱい。
早く暖かくならないかな〜。
posted by 文鳥 at 02:18| 東京 ☀| Comment(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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