2015年09月25日

劣化フィルム

なんか最近永遠に眠れるんじゃないかというくらいに睡眠障害っぷりを発揮してますが、気温の心地良い秋だからでしょうか。連続睡眠時間の長さで給料貰えたら間違いなく高給取りになれるであろうと思わざるを得ない今日このごろ。
今年の夏はワンフェスの申込みを忘れたのをいいことに目一杯遊び呆けるつもりでしたが、バイクで遠出する準備と称してカメラのことばっか考えてるうちに、8月末にドラゴンズドグマオンライン(DDON)というネットゲームでゲーム脳になってしまい、半月ほど廃人と化してました(言い訳がましいけど家事と介護はちゃんとやってました)。
ネトゲは買い切りゲームと違いメーカーがサービス停止するまで延々と続けてしまう中毒性があるから怖い。
しかもDDONは過去に発売された買い切りゲーのドラゴンズドグマシリーズとほぼ同じような高クオリティな内容を無料でず〜っと遊べてしまう(課金しないと多少不便なところもあるけど、随分気前のいいシステム)から凄い…いや恐ろしい。
でもさすがにず〜っとやってたら現実世界が恋しくなって戻ってこれました(笑)。やっぱり現実世界は偉大だわ。
おかげで最近少しづつ創作意欲が湧いてきました。このための遊びなんすよね〜と言い訳。

ということで、ゲーム脳になる直前にアップするつもりだったカメラネタです。
前回の日記で入手したジャンクMEスーパーに、家の台所の片隅で長年置きっぱなしにされてたフィルムを入れて使ってみました↓
01 のコピー.jpg
フジフイルムのちょっと古いASA100です。
購入から6年以上は放置されてました(今は亡き母が最後の入院前に購入したものと思われる)。

んで記念すべき1枚目(中古のジャンクだから厳密には1枚目ではないだろうけど)。
ちなみに現像はキタムラさんにて、デジタルデータもCD-ROMに焼いてもらいました↓
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家のベランダから撮影した夏の積乱雲。
やっぱ劣化フィルムっすね〜。ASA設定を低めにするのを忘れてたので露出アンダー気味です。
現像時に店員さんが補正してくれてるとは思いますが、さらにLr5で補正してみたところ、なんか元の方が雰囲気あっていいなぁと思ったので以下の写真も未補正↓
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近所の団地商店街の一角。
なんかレトロっぽくていいんだけど、やっぱりちゃんとした新品フィルムで確認したいとこです。

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↑たしかレンズはSMCM28-50mmだったと思います。フレアが出てますがゴーストは皆無。
レンズのせいかフィルムのせいかわかりませんがホワイトバランスが若干変な感じがします。

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↑太陽光が入射しない角度だったためかコントラストが向上。でもやっぱ暗いな。

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↑手前の滑り台にピント合わせたつもりが少々奥に合った模様。
やはり逆光気味なせいかフィルムの劣化のせいか、シャドウ部分の黒が黒じゃないです。

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↑これも感度低〜い感じです。
余談ですが、この一連の商店街〜公園界隈に来たのは多分小学生時代の夏祭り以来。
ほとんど当時の記憶はありませんが、商店街や周辺の建造物の寂れた雰囲気がかなりいい具合でした。

最初の劣化フィルムを現像した後、ネットでカメラのオーバーホールについて調べてたらやたらに「モルト交換」という言葉が目につきました。
「モルトってウイスキーの?」と思ったら遮光を司るスポンジのことでした。
モルトプレーンというらしいですが、要はスポンジじゃねーの?
バイクのヘルメットでも長年使用したものは内装のスポンジが皮脂等で劣化してボロボロになったりしますが、カメラのモルトも数十年の経年で劣化してることが多いようです。
カメラの場合光漏れを起こしたり、ボロボロになったモルトカスがレンズ内に入ったり写真に映り込んだりしそうなのでこれは今のうちに対策しとこうと思い、材料を用意↓
08 のコピー.jpg
カメラ用の交換モルトではなく、もっと耐久性のありそうな素材をチョイス。
劣化しにくいとは書いてませんが、加水分解しやすいモルトよりはマシっぽいような気がします。
適正な厚さがよくわからなかったので、使えそうなサイズを2種買いました。
家に帰って見てみると薄い方(ラベル表記は1.5mmだったか2mmだったかな…)がちょうど良さそうでした。
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↑それをこのように細く裁断するわけですが、カッターの刃は新品の切れ味が無いとかなり切りにくいです。
裁断した細いスポンジを、古いモルトを剥がしたカメラの溝に貼っていきます(粘着テープになってます)↓
10 のコピー 2.jpg
このMEスーパーの純正モルトは反発力をほぼ失ってましたが、遮光性は維持しているようで、先の写真には露光漏れの影響は見られませんでした。でもどうせなら新しい方がいいだろうと全剥がし。
剥がしには仕事で使ってる塗料用の薄め液を使用。
シャッター部にはゴミ侵入防止のマスキングをしています。

ミラーの当たる上部にもモルトがあるのでこれも交換↓
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少々曲がってしまいましたが↓
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↓ミラーを上げてみるとちゃんと遮光されているようなのでまぁいいかと完了。
15 のコピー 2.jpg

早速もう1本あった劣化フィルムを装填して撮影してみました↓
16x のコピー 2.jpg
今回はCD-ROMは注文せず、ネガの現像だけ頼みました(L版プリントとCD-ROMも頼むとけっこう値が張る)。
でもネガだけではネットにアップできないので、サンワダイレクトの安価なフィルムスキャナーを買ってスキャニングしたものを使用しました。…なのでけっこうホコリが入ってます…かなりシビアなのね。
写真はLr5で色味補正したものを掲載。
このスキャナー、バックライトの光が左右だけ明るくて中央部が少々暗いので、左右が明るくスキャンされます。Lr5ならその補正も簡単なのですがスキャンするだけで疲れてしまい、この補正は放置(もっとちゃんとしたの買った方がよかったかも…)。

これはちょっと暗すぎたか↓
19x のコピー.jpg
中央部に合わせて補正したので周囲のコントラストがイマイチ。

これもムラありですが、被写体のおかげかなんとなくいい雰囲気になったかも↓
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しかし、なんかバックライトの明るさムラだけではないような明暗差があるようにも見えます。

日を改めて、よく行く山道へ撮影しに行ってきました。
その道中であったちょっとした土砂崩れ↓
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土砂と同時にたくさんの栗が落ちててなんか可愛かった。
ちなみにこれはGM1と14mmパンケーキレンズによるもの。GM1とパンケーキレンズの組み合わせは散歩用にバッチリだと思います。

ところが!この日MEスーパーで撮影した写真はかなりの割合で露光漏れしてるような感じになってました↓
25x のコピー.jpg
下部にフィルムの穴のような間隔で変色しています。
モルト交換が裏目に出たのかと思いましたが、これ以前のコマはこのような露光はしてないことを考えると、劣化フィルムの影響という可能性もあり。何にしてもマトモな新品フィルムを使ってみないとよくわからない。
ちなみに同じ場所にてGM1で撮影したもの↓
25xx のコピー.jpg
これがほぼ正しい色味ということで。

どういうわけかこれはそれほど酷い変色ムラはありませんが、やはり左側(カメラ下部)に異常な変色あり↓
26x のコピー 2.jpg
上記と同じくGM1での撮影↓
26xx のコピー 2.jpg

これも左下が激しく変色↓
27x のコピー.jpg
フィルムについては詳しくないんですが、変色部分の色が黄色ってのはなんか要因があるのかな?
多少色味は補正しましたが、大幅に色が変わることはないと思うので元も黄色系なんだと思います。
黄色ってことはひょっとしてフィルム素材そのものの色なのかな?
露光漏れではなくてフィルムの部分的劣化(酸素とか窒素とかオゾンとかの浸潤でフィルム端の感光成分が変質したとか)だったりしたらフィルムのせいってだけで終わるので一安心ですが、モルト交換が裏目に出たとかカメラ自体に原因があるとかだったら面倒だな〜。

これは比較的目立ちにくいですが左端の色味が黄色っぽいです↓
28x のコピー.jpg
この原因究明は今カメラに入ってる新品ASA400撮り終わって現像するまでわからなそうです。

謎の露光のことは置いといて、前回購入したSMCM50mm/F1.7のフォーカスリングの動きが若干軽い気がしたのでグリスアップしてみようと、初めてレンズの分解にチャレンジしてみました。
このレンズは前面の銘板を回して外さないと話にならないようなので、ネットで「使える」とのウワサの100円ショップにある机の脚キャップを買おうと思ったんですが、行く先々でこれと同等なものが売っておらず、しかたなくホムセンで径が合いそうなゴツいゴム脚を買ってきました(写真右下の黒い塊)↓
29 のコピー.jpg
結果は大成功。
ただ、ゴム脚の外径を少々削る必要がありましたがそんなのは朝飯前。ゴツいゴムの塊の剛性でいとも簡単に銘板を外せました。
あとはカニ目レンチってのでレンズ群を外していくのですが、そんな繊細なレンチ持ってないので、ノギスとかマイナスドライバーとかを使って分解完了〜↓
30 のコピー.jpg
本体はこれ以上バラすとめんどくさそうなのでこの状態で内側からグリスアップ。
グリスはバイクでも使ってるシリコングリス。

ついでにレンズの状態を確認。
バラすまでわかりませんでしたが、よく見たらレンズの外周とかに曇りとかバルサム切れらしき形跡がありました。
バルサム切れと思われる箇所↓
31 のコピー.jpg
これを修復する方法もあるみたいですが、面倒なので今回はパス。

レンズ表面なのか、合わせレンズのスキマに発生したのかイマイチわからない曇り↓
32 のコピー.jpg33 のコピー.jpg
この曇はレンズクリーナーで拭いても取れませんでした。
結局軽い汚れだけ拭き取って組みましたが、上記の汚れはよ〜くみたら薄っすらみえるという程度なので、写真にはさほど影響ないだろうと思います(フレアが出やすいとかはあるのかな?)。
フォーカスリングの動きは見事に良い具合になりました。
そしてこの後、絞りリングが異様に重かったSMCタクマー55mm/F1.8も直しちゃおうと分解したのですが、バラす時にフォーカスリングの位置をマーキングしとくということを知らなかったので、微妙にマクロ寄りなフォーカスになってしまいました…まぁ使わないレンズだからいいか。絞りリングは完治。
それにしてもこういうメカをいじくるのってやっぱり楽しい。

最後に試し撮り以降ほとんど使ってなかったX-T1とXF16mmで撮影した写真を掲載↓
34 のコピー.jpg
ss1/70 F1.4 iso200
例によってサイズは約半分に、データはほんの僅かに圧縮かけてます。
※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2448x1632。今まで気づかなかった…)。
全然フレアが出ておらず、コントラストもクッキリ。やっぱり最新モデルってすごいすね。
ただこのXF16mm、絞り開放(F1.4)で撮るとピント合わせた部分も微妙〜に淡い感じになるのが少々気になりました。まぁ等倍拡大して、または言われてなんとなくわかるってレベルですが。
この辺はXF35mmの方がカッチリ写るように思います。でも35mmはWRレンズじゃないのが残念。
あとやはりX-T1はポップコーン現象が気になってましたが、芝生とかの細かいエッジの集合した被写体でなければ全然気にならない、というかやっぱりかなりキレイな写真が撮れます。

この写真もF1.4なのでピントの合ってる燃料コック付近が微妙〜にソフトな感じですが、全体を見ればそんな些細な問題は気にならなくなります↓
35 のコピー.jpg
ss1/4000 F1.4 iso200
早く遠出で使いたいな〜。XL350が待ち遠しい。

GM1もパナライカ15mmとかを使うとかなりクリアな写真が撮れますが、ホワイトバランスのバラつきとかノイズ耐性あたりは若干弱い感じがします。まぁあのコンパクトさと価格であの写りってのが凄いけど。
posted by 文鳥 at 18:42| 東京 ☔| Comment(4) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も先日、バルナックライカで京都の街を撮ってみました。気合入れて手に入れたロシアレンズのJupiter22ですが、後レンズにほとんど目に見えない円形の傷がついていて、明るいところを写すとその傷が写真に写ってしまいました。良品との事だったのですが、こればっかりは中古オークションでは仕方が無いのかも。
一度ダメ元で研磨してみようと思っています。
始めて使ってみたバルナックライカですが、なんとなくライカの良さが少し分かった気がします。50年前のレンジファインダーカメラですが、一切のガタツキ、遊びもなく、正確に動く機構(スローだけはやはりダメですが)は、その後の一眼レフなどにも無い職人の気合が感じられました。ニコンFも1台ありますが、触っていて飽きないのは断然ライカです。さすがにM型ライカは現在でも手が出ないほどの高値なのであきらめましたが・・・。
撮った写真は、私もスキャナーを購入しましたが、ちゃんと使えていません。やはりある程度の設定と補正が必要なのでしょうか?キャノンのCanoScan9950Fが評判良かったので手に入れたのですが、根気がないので、なかなかうまく使いこなせていません。
まあ才能もないので、最近では被写体を探す気も薄れてしまっているのですが(笑)
なので中判カメラもまだまだ使う機会はなさそうです〜。
Posted by goto at 2015年09月28日 18:33
>goto様
レンズの細かい汚れとか傷って、老眼の人だったらまず見えないレベルですよね〜(笑)。
老眼ではないぼくの目でも今回のレンズバラして初めて気付きました。
組み直してよ〜く見たら「あ〜ここか〜」って感じでわかるレベルでした。
物撮りだとフレアも出なかったので大丈夫だろうと思ってましたが、やっぱり年式なりの劣化はしてました。
まぁフレアとかゴーストならオールドレンズの特性とか味なんだと割り切れますが、傷は悩ましいですね〜。

50年前のライカ、ガタつきや遊びが無いって凄いすね。やっぱりそういう高精度・高品質なアナログ機械って惚れ惚れしちゃいますね。
ライカと比べるのも失礼な気もしますが、以前ぼくが購入したGM1はコンパクトでかなりキレイに撮れて質感もそこそこ良いんですが、先日指がメインスイッチに変な角度で引っかかったらポロッと輪っか状のスイッチが取れちゃいまして、見たらプラ部品の接着なんすよね。なんとかシリコン接着剤で直しましたが、やっぱこういう部分は金属で機械的に組んでないとガッカリですね。
今のカメラってこんなのばっかりなのかな〜。

スキャナーはフラットスキャナーの方が良さげですね。
今回ぼくが使ったのは取り込むのは非常に簡単なんですが(パソコンいらずでSDに記録できる)バックライトの輝度ムラがあって「う〜ん」って感じです。まぁLr5で補正すりゃ直せるんですが、枚数多いと面倒なんすよね〜。
ホントは高解像度のデジカメ使って自作したいとこですが、専用スキャナーのように自動でネガポジ反転しないから、一枚一枚自分でやらなきゃならないのが面倒くさそうです。
最初からリバーサルフィルムで撮れば楽なんだろうけど、今度は撮る際のシビアさが増しそうだし…悩ましい。

カメラの世界も奥深いですが、写真も難しい世界ですよね〜。
以前は「絵描くより楽だよな〜」とか思ってましたが「いい写真」って考えるとなかなか思うように撮れないもんすね…ていうかカメラをバイクのように直感的に操作できるようにならないとスタート地点にすら立っていないように思います。
今はまだ撮る際に「え〜と絞りはこのくらいで…ピントが…」なんてやってるわけで、バイクに例えると発進時に「え〜とクラッチを握って…ギアを…」ってやってるみたいな(笑)。
Posted by 文鳥 at 2015年09月29日 00:29
文鳥さんに触発されてLマウントアダプターを買ってしまいました(笑)
これがあると、フィルムの現像を待たずにレンズの状態が確認できますね。
最近一新したブログにライカネタをUPしましたので、気が向いたら覗いてみてください。
Posted by goto at 2015年09月30日 12:56
>goto様
新ブログ拝見させていただきました。
ありゃ〜けっこうクッキリ傷見えますね。
たしかにこれは研磨したくなります。
でもその他の写りは妙に高解像でキレイに写ってますね。

マウントアダプターは便利ですよね〜。
ただご存知かとは思いますが、m4/3(またはAPS-C)機にアダプターでオールドレンズ付けた場合、中央付近をトリミングした感じになってレンズ本来の画角にはならないわけで、外周部の状態は確認できないんすよね。
なので劣化したオールドレンズでも中央部さえキレイならけっこう使えたりするのがメリットであるとも言えますが、広角レンズとして使えるレンズがほぼ皆無になってしまうのが残念なとこです。
でも昔のレンズがデジカメで使えるってのはそんなデメリットを吹き飛ばすくらい楽しいですよね。
Posted by 文鳥 at 2015年09月30日 14:19
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