2015年09月25日

劣化フィルム

なんか最近永遠に眠れるんじゃないかというくらいに睡眠障害っぷりを発揮してますが、気温の心地良い秋だからでしょうか。連続睡眠時間の長さで給料貰えたら間違いなく高給取りになれるであろうと思わざるを得ない今日このごろ。
今年の夏はワンフェスの申込みを忘れたのをいいことに目一杯遊び呆けるつもりでしたが、バイクで遠出する準備と称してカメラのことばっか考えてるうちに、8月末にドラゴンズドグマオンライン(DDON)というネットゲームでゲーム脳になってしまい、半月ほど廃人と化してました(言い訳がましいけど家事と介護はちゃんとやってました)。
ネトゲは買い切りゲームと違いメーカーがサービス停止するまで延々と続けてしまう中毒性があるから怖い。
しかもDDONは過去に発売された買い切りゲーのドラゴンズドグマシリーズとほぼ同じような高クオリティな内容を無料でず〜っと遊べてしまう(課金しないと多少不便なところもあるけど、随分気前のいいシステム)から凄い…いや恐ろしい。
でもさすがにず〜っとやってたら現実世界が恋しくなって戻ってこれました(笑)。やっぱり現実世界は偉大だわ。
おかげで最近少しづつ創作意欲が湧いてきました。このための遊びなんすよね〜と言い訳。

ということで、ゲーム脳になる直前にアップするつもりだったカメラネタです。
前回の日記で入手したジャンクMEスーパーに、家の台所の片隅で長年置きっぱなしにされてたフィルムを入れて使ってみました↓
01 のコピー.jpg
フジフイルムのちょっと古いASA100です。
購入から6年以上は放置されてました(今は亡き母が最後の入院前に購入したものと思われる)。

んで記念すべき1枚目(中古のジャンクだから厳密には1枚目ではないだろうけど)。
ちなみに現像はキタムラさんにて、デジタルデータもCD-ROMに焼いてもらいました↓
02 のコピー.jpg
家のベランダから撮影した夏の積乱雲。
やっぱ劣化フィルムっすね〜。ASA設定を低めにするのを忘れてたので露出アンダー気味です。
現像時に店員さんが補正してくれてるとは思いますが、さらにLr5で補正してみたところ、なんか元の方が雰囲気あっていいなぁと思ったので以下の写真も未補正↓
03 のコピー.jpg
近所の団地商店街の一角。
なんかレトロっぽくていいんだけど、やっぱりちゃんとした新品フィルムで確認したいとこです。

04 のコピー.jpg
↑たしかレンズはSMCM28-50mmだったと思います。フレアが出てますがゴーストは皆無。
レンズのせいかフィルムのせいかわかりませんがホワイトバランスが若干変な感じがします。

05 のコピー.jpg
↑太陽光が入射しない角度だったためかコントラストが向上。でもやっぱ暗いな。

06 のコピー.jpg
↑手前の滑り台にピント合わせたつもりが少々奥に合った模様。
やはり逆光気味なせいかフィルムの劣化のせいか、シャドウ部分の黒が黒じゃないです。

07 のコピー.jpg
↑これも感度低〜い感じです。
余談ですが、この一連の商店街〜公園界隈に来たのは多分小学生時代の夏祭り以来。
ほとんど当時の記憶はありませんが、商店街や周辺の建造物の寂れた雰囲気がかなりいい具合でした。

最初の劣化フィルムを現像した後、ネットでカメラのオーバーホールについて調べてたらやたらに「モルト交換」という言葉が目につきました。
「モルトってウイスキーの?」と思ったら遮光を司るスポンジのことでした。
モルトプレーンというらしいですが、要はスポンジじゃねーの?
バイクのヘルメットでも長年使用したものは内装のスポンジが皮脂等で劣化してボロボロになったりしますが、カメラのモルトも数十年の経年で劣化してることが多いようです。
カメラの場合光漏れを起こしたり、ボロボロになったモルトカスがレンズ内に入ったり写真に映り込んだりしそうなのでこれは今のうちに対策しとこうと思い、材料を用意↓
08 のコピー.jpg
カメラ用の交換モルトではなく、もっと耐久性のありそうな素材をチョイス。
劣化しにくいとは書いてませんが、加水分解しやすいモルトよりはマシっぽいような気がします。
適正な厚さがよくわからなかったので、使えそうなサイズを2種買いました。
家に帰って見てみると薄い方(ラベル表記は1.5mmだったか2mmだったかな…)がちょうど良さそうでした。
09 のコピー.jpg
↑それをこのように細く裁断するわけですが、カッターの刃は新品の切れ味が無いとかなり切りにくいです。
裁断した細いスポンジを、古いモルトを剥がしたカメラの溝に貼っていきます(粘着テープになってます)↓
10 のコピー 2.jpg
このMEスーパーの純正モルトは反発力をほぼ失ってましたが、遮光性は維持しているようで、先の写真には露光漏れの影響は見られませんでした。でもどうせなら新しい方がいいだろうと全剥がし。
剥がしには仕事で使ってる塗料用の薄め液を使用。
シャッター部にはゴミ侵入防止のマスキングをしています。

ミラーの当たる上部にもモルトがあるのでこれも交換↓
11 のコピー 2.jpg
少々曲がってしまいましたが↓
14 のコピー.jpg
↓ミラーを上げてみるとちゃんと遮光されているようなのでまぁいいかと完了。
15 のコピー 2.jpg

早速もう1本あった劣化フィルムを装填して撮影してみました↓
16x のコピー 2.jpg
今回はCD-ROMは注文せず、ネガの現像だけ頼みました(L版プリントとCD-ROMも頼むとけっこう値が張る)。
でもネガだけではネットにアップできないので、サンワダイレクトの安価なフィルムスキャナーを買ってスキャニングしたものを使用しました。…なのでけっこうホコリが入ってます…かなりシビアなのね。
写真はLr5で色味補正したものを掲載。
このスキャナー、バックライトの光が左右だけ明るくて中央部が少々暗いので、左右が明るくスキャンされます。Lr5ならその補正も簡単なのですがスキャンするだけで疲れてしまい、この補正は放置(もっとちゃんとしたの買った方がよかったかも…)。

これはちょっと暗すぎたか↓
19x のコピー.jpg
中央部に合わせて補正したので周囲のコントラストがイマイチ。

これもムラありですが、被写体のおかげかなんとなくいい雰囲気になったかも↓
20 のコピー.jpg
しかし、なんかバックライトの明るさムラだけではないような明暗差があるようにも見えます。

日を改めて、よく行く山道へ撮影しに行ってきました。
その道中であったちょっとした土砂崩れ↓
21 のコピー.jpg
土砂と同時にたくさんの栗が落ちててなんか可愛かった。
ちなみにこれはGM1と14mmパンケーキレンズによるもの。GM1とパンケーキレンズの組み合わせは散歩用にバッチリだと思います。

ところが!この日MEスーパーで撮影した写真はかなりの割合で露光漏れしてるような感じになってました↓
25x のコピー.jpg
下部にフィルムの穴のような間隔で変色しています。
モルト交換が裏目に出たのかと思いましたが、これ以前のコマはこのような露光はしてないことを考えると、劣化フィルムの影響という可能性もあり。何にしてもマトモな新品フィルムを使ってみないとよくわからない。
ちなみに同じ場所にてGM1で撮影したもの↓
25xx のコピー.jpg
これがほぼ正しい色味ということで。

どういうわけかこれはそれほど酷い変色ムラはありませんが、やはり左側(カメラ下部)に異常な変色あり↓
26x のコピー 2.jpg
上記と同じくGM1での撮影↓
26xx のコピー 2.jpg

これも左下が激しく変色↓
27x のコピー.jpg
フィルムについては詳しくないんですが、変色部分の色が黄色ってのはなんか要因があるのかな?
多少色味は補正しましたが、大幅に色が変わることはないと思うので元も黄色系なんだと思います。
黄色ってことはひょっとしてフィルム素材そのものの色なのかな?
露光漏れではなくてフィルムの部分的劣化(酸素とか窒素とかオゾンとかの浸潤でフィルム端の感光成分が変質したとか)だったりしたらフィルムのせいってだけで終わるので一安心ですが、モルト交換が裏目に出たとかカメラ自体に原因があるとかだったら面倒だな〜。

これは比較的目立ちにくいですが左端の色味が黄色っぽいです↓
28x のコピー.jpg
この原因究明は今カメラに入ってる新品ASA400撮り終わって現像するまでわからなそうです。

謎の露光のことは置いといて、前回購入したSMCM50mm/F1.7のフォーカスリングの動きが若干軽い気がしたのでグリスアップしてみようと、初めてレンズの分解にチャレンジしてみました。
このレンズは前面の銘板を回して外さないと話にならないようなので、ネットで「使える」とのウワサの100円ショップにある机の脚キャップを買おうと思ったんですが、行く先々でこれと同等なものが売っておらず、しかたなくホムセンで径が合いそうなゴツいゴム脚を買ってきました(写真右下の黒い塊)↓
29 のコピー.jpg
結果は大成功。
ただ、ゴム脚の外径を少々削る必要がありましたがそんなのは朝飯前。ゴツいゴムの塊の剛性でいとも簡単に銘板を外せました。
あとはカニ目レンチってのでレンズ群を外していくのですが、そんな繊細なレンチ持ってないので、ノギスとかマイナスドライバーとかを使って分解完了〜↓
30 のコピー.jpg
本体はこれ以上バラすとめんどくさそうなのでこの状態で内側からグリスアップ。
グリスはバイクでも使ってるシリコングリス。

ついでにレンズの状態を確認。
バラすまでわかりませんでしたが、よく見たらレンズの外周とかに曇りとかバルサム切れらしき形跡がありました。
バルサム切れと思われる箇所↓
31 のコピー.jpg
これを修復する方法もあるみたいですが、面倒なので今回はパス。

レンズ表面なのか、合わせレンズのスキマに発生したのかイマイチわからない曇り↓
32 のコピー.jpg33 のコピー.jpg
この曇はレンズクリーナーで拭いても取れませんでした。
結局軽い汚れだけ拭き取って組みましたが、上記の汚れはよ〜くみたら薄っすらみえるという程度なので、写真にはさほど影響ないだろうと思います(フレアが出やすいとかはあるのかな?)。
フォーカスリングの動きは見事に良い具合になりました。
そしてこの後、絞りリングが異様に重かったSMCタクマー55mm/F1.8も直しちゃおうと分解したのですが、バラす時にフォーカスリングの位置をマーキングしとくということを知らなかったので、微妙にマクロ寄りなフォーカスになってしまいました…まぁ使わないレンズだからいいか。絞りリングは完治。
それにしてもこういうメカをいじくるのってやっぱり楽しい。

最後に試し撮り以降ほとんど使ってなかったX-T1とXF16mmで撮影した写真を掲載↓
34 のコピー.jpg
ss1/70 F1.4 iso200
例によってサイズは約半分に、データはほんの僅かに圧縮かけてます。
※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2448x1632。今まで気づかなかった…)。
全然フレアが出ておらず、コントラストもクッキリ。やっぱり最新モデルってすごいすね。
ただこのXF16mm、絞り開放(F1.4)で撮るとピント合わせた部分も微妙〜に淡い感じになるのが少々気になりました。まぁ等倍拡大して、または言われてなんとなくわかるってレベルですが。
この辺はXF35mmの方がカッチリ写るように思います。でも35mmはWRレンズじゃないのが残念。
あとやはりX-T1はポップコーン現象が気になってましたが、芝生とかの細かいエッジの集合した被写体でなければ全然気にならない、というかやっぱりかなりキレイな写真が撮れます。

この写真もF1.4なのでピントの合ってる燃料コック付近が微妙〜にソフトな感じですが、全体を見ればそんな些細な問題は気にならなくなります↓
35 のコピー.jpg
ss1/4000 F1.4 iso200
早く遠出で使いたいな〜。XL350が待ち遠しい。

GM1もパナライカ15mmとかを使うとかなりクリアな写真が撮れますが、ホワイトバランスのバラつきとかノイズ耐性あたりは若干弱い感じがします。まぁあのコンパクトさと価格であの写りってのが凄いけど。
posted by 文鳥 at 18:42| 東京 ☔| Comment(4) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月10日

1970年代への切符

なんか最近バイクネタが全然無いですが、もう少ししたらデカいネタが書けると思います。
ということでまたカメラの話。

X-T1とレンズ2本を買ってはみたものの、つけっぱなしレンズであるXF16mmF1.4 R WR(防塵防滴レンズ)はちょっとデカくて重いな〜と思い「もっとコンパクトなWRレンズって無いの?」と探してみても、どれも帯に短しタスキに長し。
XF16-55mmF2.8 R LM WRはデカいしXF16mmとかぶるし、XF90mmF2 R LM WRとXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは長すぎるしあんまかっこ良くないし、XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WRはそこそこの大きさだけど絞りリングが無いし画質もあまりいい話聞かない(F8以上に絞らないと使えないとか)し…ていうか全部お値段高いんすよこれが。
あまり大金出して好きでもない形のものを買う気はしないので、WRレンズの決定打は今後のラインナップに期待することにします。フジフイルムさん、小さい(全長が短い)WRレンズをお願いいたします。
ちなみになんでこんなに防塵防滴にこだわるのかと言うと、バイクでむき出し運搬するには防塵防滴じゃないとチリが入っちゃうんです。

まぁ防塵防滴は置いといて、焦点距離ももうちょい多彩に欲しいな〜なんて思って、手元にあるオールドレンズと現代のXマウントレンズを触っていたら、やっぱりヘリコイドのダイレクト感やトルク感の心地よさはMFレンズだろ〜ってなりまして、さらに値段も考慮すると激安価格で見つかることもあるオールドレンズしかない!となりました。
こないだM42レンズを付けるために買ったヘリコイド付きKマウントアダプター(2個前の記事参照)があるので、今度はちゃんと上位置がピッタリ合うKマウントで、なんか良いレンズないかな〜とネットを物色。
Kマウントレンズは1975年以降のレンズなので、デザインは同じペンタックスでもタクマーシリーズとはまた違う時代感があり、当時流行ったラジカセや電子装備満載のドロップハンドル自転車なんかに通じる魅力があります。
しかしリングのグリップ部分はそれまでの金属削りだしではなく、ゴムグリップが使用されているものが多く、これがぼくはあまり好きではありませんでした(軟質樹脂は経年劣化しやすいので)。
でも検索して何個もそういったレンズを見てる内に「けっこう劣化してないのも多いみたいだし、形自体はカッコイイんだよな」と思うようになり、その中からいくつかの候補を絞り込んでいった結果、ペンタックスのSMCM28-50mm/F3.5-4.5の安くて程度良さげなものに決定。
最初は通販で買うつもりでしたが翌日が土曜で振込が月曜までできず、入手するのが待ち遠しかったぼくは土曜日に車でショップまですっ飛んで行きました(幸い新宿だったのですぐ帰ってこれる)。
コインパーキングに車を停めてショップに到着すると、店頭入り口の前に箱詰めのジャンクカメラ&レンズがけっこうな数置いてありまして、早速このジャンク箱を物色。
するとけっこう魅力的な60〜70年代の一眼レフボディが何個か入ってまして、全て動作チェックしてみるとシャッターが切れないとかミラーが上がったままとかレバーがクルンクルンとかの定番の壊れ方をしたものの中に、ちゃんと動作するものが2〜3個ほどありました。
その内の1個がペンタックスMEスーパーという、今から購入するSMCM28-50mmとドンピシャな年代のモデルでした。
見た目はかなり汚れてましたが、巻き上げもシャッターもミラーもセルフタイマーも全部ちゃ〜んと渋さも無く動きます。ファインダーも多少ホコリっぽいけど全然見えます。
いったいどこがジャンクなのか謎でしたが、値札には300円と書かれているのでどっか壊れてるんだろうな〜と思いつつ速攻でキープ。
他にはオリンパスのOM1とかキャノンのA-1だったかな?があり、それらも魅力的でしたが何個もジャンク持っててもまた狭い部屋のスペースが無くなるだけなので、KマウントのMEスーパーだけ持って店内へ。
店員さんに通販で購入した者です〜と説明してから今度は店内のレンズを物色。
こないだも別のショップでオールドレンズの山を見てきましたが、やっぱり実物をこんなにたくさん肉眼で見るのは格別ですな。
で、ネットで見た段階で「これは今回はやめとくか」と思ってたSMCM50mm/F1.7も実際に見たら欲しくなって購入(笑)。
レンズ2個、ジャンクボディ1個の合計3点でお会計は税込み14,742円。安い!
ちなみにジャンクボディはおまけでサービスしてくれました。感謝!

これが本日の収穫の1個目、SMCM28-50mm/F3.5-4.5↓
01 のコピー.jpg
ズームレンズとは思えない短さと、薄いリングがカッコイイ。
ズーム範囲もコンデジでおなじみの広角〜標準の画角でつけっぱなしに最適。
7,350円でしたが、内外共にかなりキレイでした。
ネットでは「レンズ内ホコリ・コバ落等」とか書いてましたが「どこ?」って感じ。チリすらほとんど見当たりません。

2個目、SMCM50mm/F1.7↓
02 のコピー.jpg
パンケーキに近いコンパクトさと薄いリング、程よい口径の前玉がカッコイイ。
これまた6,300円というお求めやすい価格で「レンズ内ホコリ等有り」でしたが写真には写らないな、って程度のもの。
ちなみに今回の記事中のX-T1とSMCM50mmが写ってる写真以外は、全てこのレンズとX-T1の組み合わせで撮影しています(SMCM50mm単体写真はX-T1とSMCM28-50mmで、X-T1が写ってる写真はGM1とミール1Bのコンビ)。
SMCM28-50mmの方は若干青みがかった画になり、絞り込んでいくとその度合も増しますが、Lr5で簡単に補正できるレベルでした。
2点とも共通して「本体スレキズ等有ります」って書いてありましたが、ガンプラだったら「これ剥がれ塗装してないよね?」って言われるレベルです。

そして収穫3個目、ペンタックスMEスーパー↓
03 のコピー.jpg
これは買ってきたまんまの状態なので多少汚れていますが、底面には新品時から剥がしてなかったと思われる保護テープが残ってました↓
04 のコピー.jpg
でもまぁ汚いので剥がします。
裏蓋を開くと中身もキレイでした↓
05 のコピー.jpg
シャッター幕も巻き上げ軸(っていうのか?)も問題なく動作します。

んで汚れをティッシュでゴシゴシクリーニングして、買ってきたレンズを装着↓
06 のコピー.jpg07 のコピー.jpg
カ、カッコイイ…。
さすがに70年代後半のモデルなだけあって電子化やプラ化も少しづつ進んでますが、デザインはレンズと統一された雰囲気でドンピシャ(同時代同メーカーなので当たり前だけど)。
基本的なパーツは金属なのでX-T1とほぼ同じくらいのズッシリ感があり、大きさは60年代のSPと比べるとかなり小型化されており、凝縮感というか密度感がハンパないっす。
X-T1より背が低くて薄いボディはけっこう持ちやすく、これまた心地良いシャッターの感覚と相まって、ずっと手の中に持っていたくなる感じ。
ちなみにSMCM50mm装着した写真は補正がイマイチだったようで、SMCM28-50mmの青味がかなり残ってしまいました。

ファインダーを覗くと電源が入ってなくてもレンズを通した画が見えます。
ミラーレスカメラではファインダーの画を見るだけでバッテリーを消耗するので、寿命のあるバッテリーを少しでも長生きさせるために滅多なことでは電源を入れませんが、レフレックスカメラはオールドMFレンズ同様に、ついつい意味もないのにカチャカチャ遊んでしまいます。
そのファインダー内の様子↓
08 のコピー.jpg
真ん中の像が割れてる部分がスプリットイメージというやつで、このズレを合わせるとそこにピントが合うというものです。その周辺はマイクロプリズムといってこれもピントが合うと像がキレイになります。
X-T1もデジタルな手法でスプリットイメージを再現していますが、やはりアナログなプリズムを使ったものの方が圧倒的に見やすいです(X-T1ではスプリットイメージが白黒で見づらいので拡大アシストのみにしてます)。

ところで問題は、このMEスーパーのどこがジャンクなのかということ。
MEスーパーはシャッタースピード(以下SSと記述)を電子制御しているので電池(LR442個)を入れないとマトモに使えません。そこで早速電池を買ってきて入れてみます。
ところがシャッター半押しで点灯するはずの露出計横のLEDが無反応。
「やっぱりこれがジャンクの原因だったのか〜、タダとはいえちょっと残念。でもこうやって触ってたらちゃんとしたやつ欲しくなっちゃったな〜」とネットでMEスーパーのことを検索していると、なんと電池の入れる向きが逆だったことが判明(フタの方が+だと思ってた)。
早速入れ替えてみると…うぉ!ちゃんと作動するではないか!↓
09 のコピー.jpg
スイッチをAUTOにすると自動で適正SSが設定され、シャッター半押しで設定された数値の横にLEDが点灯します。
もちろん明るさが違う場所に向けるとその都度SSが変わります。
スイッチをMにするとマニュアルモードで、2個あるボタンでSSを任意に設定できます。
露出オーバー&アンダーになると上下の部分どちらか(写真には写ってないけど下には「UNDER」と書いてある)に赤いLEDが点滅して知らせてくれるので、点滅が消える数値に合わせるだけで大丈夫。
スイッチを125Xにすると1/125固定、Bがバルブ、Lがレリーズボタンロック(電源オフ)。
全て正常に動作…というわけで全然ジャンクじゃない!
まぁ厳密にSSや露出計が合ってるのかはわかりませんが、触ってみた感じだとちゃんと明るさに応じて最適なSSが設定されている感じです。
フィルム巻き上げダイアルの根元にあるASA設定ダイアルや露出補正ダイアルにもちゃんと反応してるし、これはマジで使える!ラッキーカメラさんありがとう!ほんとラッキーな買い物でした(笑)。

MEスーパーが使えるということがわかったので、今度はM42アダプターを使ってみます↓
10 のコピー.jpg
アダプターを付けた状態。
取り付け位置が変わらないやつなので無限遠も出ます。

まずはスーパータクマー28mm/F3.5↓
11 のコピー.jpg13 のコピー.jpg
丁度良い大きさです。デザインも時代は違うものの全然違和感なし。

SMCタクマー35mm/F2↓
17 のコピー.jpg19 のコピー.jpg
やはりちょっと細いのでマウント面がかなりの割合で見えており、見た目のバランスはあまりよくありません。
個人的にフォーカスリングが長いデザインも好きではありません。
でもこのレンズ、保管状態が悪かったにも関わらずめっちゃキレイです(アトムレンズ特有の焼けはありますが)。

SMCタクマー5.5mm/F1.8↓
14 のコピー.jpg16 のコピー.jpg
35mmより太くて短いのでバランスはいい感じですが、このレンズは絞りリングが激シブな動きなので、ただの飾りになってます。

リケノン21mm/F3.8↓
20 のコピー.jpg22 のコピー.jpg
径がぴったり。やっぱりこのシルエット好きだわ〜。

ミール1B37mm/F2.8↓
23 のコピー.jpg25 のコピー.jpg
このレンズもSMCタクマー35mmと同じくらいの太さなので、ちょっと細い印象です。
さらに根元がかなり細くなってるのでボディとのデザイン的一体感は希薄です。
でも写りはかなり高精細。
このレンズはレンジファインダー機の方が似合うかな?

最後に今回買ったレンズを当初の目的だったX-T1に装着した様子↓
30 のコピー.jpg33 のコピー.jpg
これはSMCM28-50mm。
マウントアダプターがあるのでズームレンズらしい長さになってしまいましたが、ヘリコイド付きマウントなのでマクロ撮影もバッチリ。そしてM42マウントのネジ式とは違うKマウントなので上位置もちゃんと合ってます。

SMCM50mm↓
26 のコピー.jpg29 のコピー.jpg
こちらもアダプターのおかげでいかにも標準って感じの長さに。バランス的にはこっちの方がしっくりきます。
それにしてもこのマウントアダプター、デザイン的違和感が無くて最高。
このレンズとアダプターが防塵防滴だったらこれをずっとつけっぱなしにするのにな〜。
フジフイルムさん、次にWRレンズ出すならこういうサイズ感でお願い〜(もっと短くてもいいけど)。

今回買ったレンズ2本とジャンクから生還したMEスーパー、そしてX-T1↓
34 のコピー.jpg
X-T1の違和感の無さ(笑)。
こうして見るとX-T1がいかに70年代風味であるかがわかります。
今回は全く偶然といっていい感じで手に入ったMEスーパーのおかげで、久々にフィルム買ってこようかなと思いました。
なんだか70年代にタイムスリップできそうな気がします。
posted by 文鳥 at 05:01| 東京 ☁| Comment(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月25日

なんとかしRAW

前回の日記で、FUJIFILM X-T1一式を購入してウハウハしてましたが、その後少しづついろんなことがわかってきました。
今までRAWのみで撮影して、Lightroom5(以下Lr5)にて露出やダイナミックレンジを軽くいじる程度の現像をするだけで、けっこうキレイになってたので満足してました。
色味はそのままだとかなり鮮やかな発色で、それを見た当初「ちょっと派手すぎじゃね?」と思いましたが、目が慣れ(麻痺?)ていくとそれほど違和感を感じなくなっていました。
んである時「そういやフィルムシミュレーションってRAWで使えるのかな?」と思っていろいろ調べるとまずボディ内現像でできることが判明。でもボディ内現像は非常に簡易的で、ぼくとしては「え〜これだけ〜?」って感じでした。
次に「そういやLr5のバージョンアップでフジフイルムのプロファイルがどうのこうのって言ってたな」と思い出し、Lr5でこないだ撮影したRAWデータを開いてみると、レンズプロファイルのとこはX100シリーズだけしかなく「な〜んだよ〜つまんね」とガッカリしそうになった時、その下にある「カメラキャリブレーション」という項目に目が止まりました。
その中には「プロファイル:Adobe Standard」とあり、そこをクリックすると…ありましたフィルムシミュレーションの数々↓
00.jpg
それらをクリックすると自分でいじったパラメータはそのままに、フィルムシミュレーションの効果が付加される感じで、なかなか使える処理でした。
ちょっと同じような画像が並びますが一応例を掲載(画像は全て縮小・圧縮をしてるので軽いです)。

元のデータ(Adobe Standard。自前で露出近辺をいじった、前の日記に載せたやつ)↓
00a のコピー.jpg

PROVIA/STANDARD↓
01PRO のコピー.jpg

Velvia/VIVID↓
02VEL のコピー.jpg

ASTIA/SOFT↓
03AST のコピー.jpg

CLASSIC CHROME↓
04CLA のコピー.jpg

Pro Neg.Hi↓
HI のコピー.jpg

Pro Neg.Std↓
ST のコピー.jpg

MONOCHROME↓
07MC のコピー.jpg

MONOCHROME+Ye FILTER↓
Ye のコピー.jpg

MONOCHROME+R FILTER↓
R のコピー.jpg

MONOCHROME+G FILTER↓
G のコピー.jpg
…という感じ。
CLASSIC CHROMEとPro Neg.Stdはかなりぼく好み(Pro Neg.Stdはシャドウ部だけ少々明るくしたかも)。
普段の写真はPro Neg.Stdにして、レトロ風にいじくる写真はCLASSIC CHROMEがいいかも。
早速他の写真に適用。まずは元の状態↓
12 のコピー.jpg
これをPro Neg.Stdで処理↓
13 のコピー.jpg
CGみたいに白々しかった空の色がまともになりました(元の色もキレイだけど)。
芝の色も若干彩度が落ち着いて、アスファルトの影も青味が抑えられて現実的になりました。

次に、先程の水飲み場写真にCLASSIC CHROMEと自前の粗い粒子加工を施してみましょう↓
レトロ のコピー.jpg
写ルンですでL判プリントした雰囲気になりました(もっとダイナミックレンジ狭かったかな?現物と見比べて調整しないとダメか)。

というわけでまぁ色味に関してはこれにて一件落着なのですが、実は一つ気になることがありまして…どうもこのX-T1のRAWは正直なRAWではなさそうなのです。
過去にRX100のRAWも歪曲補正がRAW自体にかけられていて、それを解除する方法がSONY専用のソフトにしかないということがありましたが、今回はもうちょい厄介な話。
最初このカメラのRAW画像を見て「ノイズ少ないな〜。まるで補正かけられてるようだ!」と感動してたんですが、どうもホントにRAWの状態でノイズリダクションがかかってるようなのです。しかもそれを解除することができない…。
さらに、このノイズリダクションの影響なのかどうかはわかりませんが、ある条件が満たされた画像がまるでゴッホの油絵のような感じに処理されているということ。
まぁ等倍拡大してわかるレベルなんですが、これがけっこう気持ち悪い。
先ほどの水飲み場写真の、ピント位置を奥に設定した写真を例に見てみましょう↓
ポップコーン現象a.jpg
これはオリジナルの半分のサイズに縮小してるので原寸拡大してもそれほどわからないと思います。
※2016年11月21日訂正:サイズはアップロード時に自動的に1920pxに縮小されているので、半分ではないです(アップした画像は2448x1632。今まで気づかなかった…)。
ところがこの画像中央付近の芝生を等倍拡大するとこうなってます↓
ポップコーン現象b.jpg
なにやら芝生の草がニョロニョロしています。なんかキモいです。
さらに拡大↓
ポップコーン現象c.jpg
影やハイライト部分が曲線を使って同化してるような感じ?
海外では「マッシュポテト現象」とか呼ばれているらしいですが、日本では「ポップコーン現象」といった記述の方が多いみたいです(桜の花びらがポップコーンのように写ったらしい)。

なんにしてもこれはせっかくのローパスフィルターレスの肩書が無駄になってるんじゃないでしょうか。
これだったらGM1の方が素直で高解像な画像のようにも思えます。多少ノイズ出やすいけど。
センサーの物理的特性とかだったらもうご愁傷様としか言いようがありませんが、画像処理エンジンが悪さしてるのであれば早急にファームウェアアップデートで改善してほしい!
ていうか、なんで素のデータであるべきはずのRAWに解除できない処理かけてんだよ!って感じ。
多少ノイズ出てもいいから元の像を壊すような真似はしないでほしい。
「大きなお世話処理」はコンデジのJPEGだけにしてくださいって感じ。
まぁ等倍拡大しないとわからないレベルなんで、スナップ写真なんかはそれほど目くじら立てるほどのことではないとは思いますが、フラッグシップ機としてはあるまじき事なんではないでしょうか。
ファームウェアアップデートでどうにもならないとかだったら…X-T2が出た時に無償交換してほしいっす(笑)。

それにしても、カメラに限らずデジタル化や電子制御化ってのは便利なのはわかるけど、ど〜もぼくは100%信頼できなくて好きになれない。
初歩的、もしくは基本的なレベルの電子制御だったらまぁいいんだけど、なんでもかんでもネットに接続したり遠隔操作したり、細かいさじ加減をコンピュータがやってくれるとか、挙句の果てには全自動だなんて…悪しきエスカレートに思えます。
まぁ多くの人々が軽い気持ちで扱うような機械ならバリバリ電子制御でも全然いいと思う(お年寄りや体の不自由な人のこと考えると)んですが、趣味性の高いカメラや車やバイクまで電子制御化で埋め尽くすこたねーだろっていう思いは長年抱いております。
だったら昔の銀塩フィルム使ってればいいじゃんとも思うんですが、大掛かりな設備無しに現像ごっこができるデジカメなんて最高に楽で面白いわけで、そういう大雑把な部分はデジタル万歳なんですが、細かいとこまで勝手にコンピュータにやらすな!っていう感じなんすよね、今の機械って。
ネオクラシックな感じの商品はけっこう好きなのですが、失ってる部分も多いというか、帯に短し襷に長しな場合があるから悩ましい。
車もバイクも同じ。
点火時期を電子制御するのは耐久性や利便性から考えてもまぁわかるんですが、スロットルコントロールまでは頼んでねーよ!って感じ。
まぁメカに興味ない&疎い人や超ドヘタな人が車やバイク運転するより、バリバリ電子制御の車両に乗ってもらった方が安全で低燃費なので、そういう人たちにはそういう乗り物がベストなんだとは思いますが、だからといって全部そうすることないじゃん!っていう。

でもX-T1は形が最高にカッコイイから手放す気は無い!
フジフイルムさん、ポップコーン現象なんとかして〜!
posted by 文鳥 at 19:13| 東京 ☀| Comment(2) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする