2020年03月23日

錆と廃墟

以前ワンショルダーバッグを改造して大型ウエストバッグとして使用していて、それをバイクのシートに挟んでリアバッグとする方法を見つけて「やったね!」と思っていたんですが、よく考えてみるとコットンのサイドバッグに対してナイロンの最新鋭システムのバッグではビンテージバイクの身なりとしてはおかしいのではないかと、また他人からするとどうでもいいことが気になってしまい、リアバッグも70年代らしくコットンにしようとあれこれ検索。
そして見つけた安いバッグを購入↓
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「ROTHCO キャンバスショルダーバッグ19インチ」
送料込みで2,554円。安っす!
まぁ安いだけあって構造は極シンプルで、中に仕切りもポケットもなく、ただの袋に近い姿。
かろうじてサイドに1個ポケットがあります(反対側のサイドは縦に手提げ可能なベルトがある)。
でもこれでいいんです。
想定ではサイドバッグには工具やレンズ等の金物や小物を入れて、このリアバッグは衣類を入れるつもりなので、変に仕切りがあると入れにくくなってしまうのでこういうシンプルなものを探していたんです。

で、早速リアバッグとして使用すべく少々改造↓
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カチャカチャうるさい金属ファスナーのツマミをパラコードに変更。

シートに挟む持ち手部分はいささか強度が足りなそうな気もするので同じ色の糸(シルコート)で手縫い補強↓
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ホントはもっとしっかり挟み込めるベルトを考えて取り付けたかったんですが、とりあえずこれでいけるかテスト。
もう一方の持ち手はシートには挟まないので、ブラブラしてしまうのを防ぐためホックで固定できるようにしました。

そしてしばらくの月日が経ちまして、そろそろ暖かくなってきたので遠出に備えようとバイクを見てみると…↓
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ギョエ〜!
前回のプチ遠出時についた汚れを落としてなかったせいか、塗装したばっかのエキパイがすごいサビてる〜!

エキパイだけじゃねぇえ〜↓
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これ酷くないすか?
水だけでこうなるとは考えられず…となるとやっぱり塩カル(山道の凍結・積雪時に撒かれる融雪剤)か…。
あの山に流れてた水は融雪剤が混ざっていたと思われます。
帰ってすぐ洗車しときゃよかった〜〜〜!!

もう嘆いてもしょうがないので、とにかく早く汚れを落としてみます↓
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幸い水拭きだけで大半の錆は落とせましたが、細かいくぼみに残ってるし、変な変色もあり。
そこで外装に使うコンパウンド入りのワックスで磨いてみると…↓
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うむ、けっこう落ちた(左下にボケて写ってるのがワックス「オートグリム スーパーレジンウォッシュ」)。
幸い塗装を剥がすほどの錆は発生しておらず。
でもどういう理屈で塗装表面に鉄錆が浮いて出てくるんだろう?分子レベルの穴でも開いてるのかな?

ついでにフレームも大まかにクリーンアップ。
アンダーガードも外してみるとやはりオイルと砂の混合汚れがビッシリだったので全拭き取り。
このオイル、どっから漏れてんだろ?
最初はクランクケースカバーのつなぎ目かと思ったんですが、なんか違うっぽい。
もちろんドレンボルトも確かめましたが違う。
てことはやはりクラッチ調整機構のあるあの辺だろうか。
まぁ漏れは僅かな量のようなのでこれは後々追求しましょう。
問題はリアサスの強烈な錆。これはもう簡単には落ちないだろうな〜。
とりあえず近い内に以前買った台湾サスのダンパーに交換しとこう。

車体の掃除とワックスがけも終わったのでリアバッグの取り付けテスト↓
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けっこうすんなり取り付けできました。
外れることはなさそうなんですが左右にも少々動いてしまうのが今後の改善点。走行はできそう。
これはサイドバッグサポートの特注と同時にリアキャリアも作ってもらおうかと画策。

あと、以前走行中に脱落・紛失したトリップメーターリセットノブを新調↓
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厳密にはこのノブは80年代の車種のものっぽいんですが無いよりマシ。

それから購入時の記事に載せるの忘れてたタンクの中↓
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過去のオーナーさんがコーティングしてくれてたおかげで未だ錆知らず。
でもコーティングも万全ではないので、いずれアルミで同じ形のタンクを特注したいなぁと夢想。

そして、すっかり乗らなくなってしまったバハ↓
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さすがに耐錆改造してただけあってネジや金具類の殆どはキレイなもんですが、樹脂や塗装部分の劣化が目立ってきました。
自前塗装のライトバイザー(とでも言おうか)とタンク↓
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タンクは2液性ウレタンなんですが、漏れを放っといたらこんななってしまいました。
黒い塗料はデイトナの…なんだっけ?名前忘れましたが黒樹脂用の奴で、密着性はすごくいいんですが、耐候性はそれほどではないみたいです。

エンジンの表面にはアルミ腐食っぽい白い汚れが浮き出ていました↓
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指で擦っただけで落ちたので大したことはないと思いますが、黒の表面も白っぽく劣化しています。
でも純正塗装のように内側がらプクプク浮いて剥がれるようなことは今の所ありません。
白化もワックス等で取れそうな気がします。
ちなみにこの塗料は西村コーティングさんの「レーシング1000」という耐熱塗料。これはいい塗料です。

このバハ、もう乗らないだろうなと思ったので先日ナンバー返納してきました。
今後の予定としては、全バラして団地の4階に持って上がって室内で組み立てて保管しとこうかと思ってます(笑)。
まずは置き場所を作るところから始めないと…あぁガレージが欲しい。広い土地が欲しい。

話は変わりまして、ここからは遠出の話。
リアバッグもとりあえず付いたのでそろそろ遠出しようかなと思っていたら、先日の土曜日が天気予報でドピーカンらしいということだったので、前夜急遽行き先を決めて行ってきました。
目的地は山梨県にある廃校跡。
目的地周辺は桜の開花にはまだ少し早いかもしれませんが、このド晴天は遠出したくなります。
ただ数日前から変な生活リズムになっていて、前日は夕方から寝て、夜23時頃起きて明日の遠出ルートを考えてたら朝5時になってしまい、このまま出発すれば最高のタイミングだったんですが、ちょうど眠くなってしまった(笑)ので多少寝といた方がいいかなと4時間ほど就寝。
で、起きて軽く飯食って(カップラーメン)準備して出発したのが10:40頃。
ホントは早朝に出たかったんですが、バイオリズムのタイミングが合わなかったという感じで悔しい。20代の頃だったらこういうシチュエーションで無理できたんすけどね〜。
もう思い立ったが吉日方式の遠出はやめて、綿密に準備して態勢整えとかないとダメっぽいです。

XLは前日のメンテで約2ヶ月ぶりの始動だったんですが、4回のキックで快調に始動。
なので本日も快調に…あれ?なかなかかからない…と思ったらキーがオフでした。
オンにしてキック3回で無事始動。

今回のルートは体力・身体的にあまり無理しない方が良さそう(最近三年寝太郎みたいな堕落した生活してて各部筋力の低下を自覚)だったので、目的地まで一直線になるべく短距離で行こうと計画(でも高速道路はつまらないので使わない)。
ところが家の近所の街の時点でかなりの交通量。
ここ最近のコロナ騒ぎで悶々としてた人々が、この陽気で一気にストレス発散しに出てきたような、田舎の人が見たら「今日お祭りでもやってんの?」と思ってしまうくらいの人出です。
まぁ3連休真っ只中ということもあるんだと思いますが、この混雑は延々と続き、よりによってこういう時に限ってメジャーな道を通らざるを得ないルートだったので、ず〜っと車列の中で法定速度で巡航。
速度的にはXLなので全然苦にならないんですが、他の車の加減速に合わせるのってけっこうストレスなんすね。
なので車間空け気味で進むんですが、クラッチの重さもあって信号の多い街中ではどんどん左手の筋力が鍛えられます、というか冗談抜きにこのクラッチの重さが旅の後半で効いてきて、握力無くなってクラッチ握ってられなくなるんです。
走行中のシフトはタイミングでノークラ操作できるので問題ないんですが、信号からの発進&渋滞がヤバイ。
バハの軽いクラッチが恋しくなりますが、乗り味はXLの方が圧倒的にいいのでやめられない。
まぁ今はまだ出発したばかりなので全然余裕です。

ルートは町田市から相模原市を抜けて道志みちで山中湖、そこから富士五湖沿いに本栖湖の先へさらに西進…という感じなんですが、道志みちは関東有数のドメジャーなツーリングルートなだけあってバイクが前後に必ず見えるような状態。
もしかしたら車より多かったんじゃなかろうか。
対向車線からは手を振ってきたりピースサインをくれるライダーの方々が定期的にやってくるのでこちらも返します。
なんか高校生の時のバイクブームを思い出します。
途中には工事の臨時信号なんかもあってさらにのんびり。
そんな大名行列の中に紛れながら道の駅「どうし」に到着。
さすがにこのまま行列の中にいるのは疲れるので、ここでお茶でも買おうと思ったらみんな入るんかーい。
駐車場は車もたくさんですが、バイクがブームになってるんじゃないかってくらいギュウギュウ詰め↓
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とはいえバイクだから少しの隙間さえあれば停められます。
ちなみに写真に写ってない範囲にもいっぱいバイクがいて、後ろの道はひっきりなしにバイクが通ります。
ただ旧車が少なかった、というかほとんど見かけなかったのが残念。
対向車線で80年代のRZ-Rとかゴールドウィングは見かけたんですが、70年代とかそれ以前の車種は見なかったなぁ。
こういう景色見ると「なんだかんだ言ってもバイク売れてんじゃん」とか思いますが、80〜90年代のブーム時は季節を問わず毎週末、峠がこの写真のような状態になってたんだから、あの時代はやっぱりバイクの売れ方もすごかったんだろうなぁとしみじみ。
とはいえ、こないだ発売開始されたCT125は相当売れてるそうでなにより。
たしかにあれは最近のバイクの中でも飛び抜けていい旅バイクだと思います。
今年の夏はCT125であふれかえりそうな予感。

話は戻りまして、この時点で13:15。
自販機でペットボトルの綾鷹(冷た〜いやつ)を買って、あまりのんびりしてるとまたすぐ日が暮れて目的地でいい写真が撮れなくなるので一口飲んで出発。
出発時ももちろん前に数台のバイクがいますが、しばらく後ろが居なかったので車間をかなり空けて快適マイペース走行。
ところが山中湖に近づいてくるにしたがって前の車のペースが遅くなり、後続のバイク達が追いつき、大名行列の完成。
山中湖にぶち当たっての丁字路は右折でショートカット。
道中の富士山(13:41)↓
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たしかに雄大ですごい風景なんですが、富士山写真はそこら辺でたくさん撮ってる人がいるので、このスナップだけで山中湖はこれでおさらば。
そしてここから国道138号線に入ると本栖湖までひたすら行列&渋滞。
ところが本栖湖を過ぎた途端にほとんどの車&バイクがいなくなりまして、いつもの快適道路が戻ってきました。
とはいえのんびりマイペースで走ってる場合ではなくて、急がないと日が暮れるのでかなりのハイペースで進行。
購入当初「60km/h以上になるとバランサーの無いエンジンからの振動が…云々」と書いてましたが、最近はその振動も慣れたのかほとんど感じなくなって(よくよく味わうとたしかに共振してるのはわかる)70〜80km/h巡航も苦ではないと思えるようになりました。
そのかわりブレーキは油圧ディスクに比べたらプアーなので、その辺は注意すべきところであります。
でもやっぱりこのXLは40〜50km/hのトコトコ走行が一番気分がいいのは変わりありません。

本栖湖から国道300号線をひたすら西進。
この間、先程までの大名行列が嘘だったんじゃないかと思えるほど交通量が少なく、前後に誰も居ないのが当たり前の状況に。
そろそろ給油しとかないとなぁと思ってたら前方にのんびり風景を見ながら走るスクーターのおじさんがいたので軽く手を上げて追い抜いてカッ飛び。
ところがすぐガソリンスタンド(GS)が出現。
「今入ったらさっきスクーター追い抜いたのがアホっぽいな」と変に気を使ってそのまま進行。
この先は国道52号線と交差するので、その辺でGSあるだろうと推測してたんですが、その交差点でGSのこと忘れてそのまま目的地へ向かって直進(アホ)。
ここから先は県道37号線「南アルプス街道」となります。
この道もかなりの交通量の少なさで快適なんですが、行けども行けどもGSがある雰囲気にならない。
もうちょっといくと廃校へ向かう山道に入ることになり、それまでに給油しないとその先延々と山道を進行予定なのでガス欠の恐れが出てきます。
52号に戻るべきか悩みながら進んでいくと、東京電力の施設があったので事務所っぽいところで聞いてみようと建物の入口へ入ろうとすると自動ドアは開きません。そうだ今日は休日だったか。
しかたなく先程見かけた工事現場のダンプの出入口にいた警備員さんに聞いてみようとUターン。
警備員さんに近づいていくと、てっきりおじさんだとばかり思っていた警備員さんは眉毛が入れ墨のようなコロコロしたおばちゃんで「ガソリンスタンド?う〜ん、じゃあ詳しい人に聞いたげる」と言うと同時にタイミングよくでっかいダンプが現場からやってきました。
おばちゃんがダンプの運ちゃんに聞くと、やはりこの先には当分GSは無く、52号線沿いに戻らないと無いとのこと。
ただ、おばちゃんも運ちゃんも52号をどっちに行けばGSがあるのか詳しくはわからないようで「そっちの方いきゃ出てくるよ」みたいな感じでした(笑)。まぁどっち行ってもすぐあるという意味合いだと思います(実際今マップ確認したら左右どっちも同じ距離くらいにあった)。
おばちゃんは「あたしもこないだ迷っちゃった時にあっちの道行ってどうのこうの…」とおしゃべりが始まりそうだったので「あ〜なるほど、じゃやっぱ52号ですね〜」とか適当な相槌とお礼を言ってその場を後に(笑)。
申し訳ないけどこっちは日が暮れる前に目的地に行かなくてはならんのです。
周りに道路と川と工事現場しかない場所にただ突っ立てる仕事ってのもなかなかヒマでつらいだろうな〜といささかの同情を抱きながらGSを探します。

なんとなくの勘で左折するとすぐコンビニがあったので「GSの場所を聞くついでに食料もここで調達しとこう」と買い物。
ところが恒例のこのクソ脳みそのド忘れ機能が炸裂しまして何も聞かずに店を出ました。
店を出てすぐ思い出したので引き返して聞いても良かったんですが、ちょうどコンビニの隣の消防署で隊員さん達が縄跳びをやってたので聞いてみました。
すると10人はいなかったと思いますが全員であれこれ詳しく教えてくれまして「銘柄はどこがいいとかありますか?」とか細かく親切でした。
さらにぼくがバイクの所に戻ってグローブはめてると一人の若い隊員の兄ちゃんがやってきて「最初にあるスタンドは小さい所で休みかもしれないので、その場合はその先に大きなスタンドがありますんで」と、もうホントどんだけ〜!
そういや2018年の夏の旅で道を訪ねた消防署の人たちも大勢ワラワラ出てきて細かく親切に教えてくれたなぁ。
そういう風に教育されてるのかと考えましたが、そもそもあんなに過酷な仕事なのに「人を助けたい」という、清らか過ぎてぼくの不純でジャンキーな心を打ち砕くようなことを真剣に考えてるような人たちなわけで、そりゃ親切だよなぁと納得。
しかしなぜぼくはこんなに執拗にGSの位置を知りたがっていたのかというと、少しでも短距離にあるGSの方が時間が節約できるからです。

消防隊員さんたちの案内通り、最初に小さなGSが現れました。
ぼくは解体屋ガソリン(解体屋から集めた安いガソリンを大手石油会社の看板で売ってる所もある…信じるか信じないかはあなた次第…)だろうが水とかの不純物さえ入ってなければ銘柄なんてどこでもいいや、というスタンス…というか今は時間が惜しいのですぐここで給油します。
出てきた店員さんは小鼻にピアス付けた若い女の子で、なんかすごい懐かしい感じがしました。
20年くらい前はウチの近所にもセルフなんて無くて、こういう雰囲気の子がバイトしてることが多かったです。

トリップメーターをぐるぐる2分くらいかけて回してリセットし、改めていざ出発!
最初に道を訪ねた警備員のおばちゃんの所を通ると、まだおばちゃんがいたので大きく手を上げて会釈すると、おばちゃんも照れくさそうな仕草で手を振ってくれました。
しばらく進むとこんな桜の木が現れました(15:59)↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2.8 絞り優先オート ISO100固定
ちなみに今回持ってきた撮影機材は
★カメラ本体
ソニー α7II
パナソニック GM1

★レンズ
フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
ニコン Aiニッコール24mmF2.8S
以上α用(α用はMFレンズしか持ってません。AFあんまり好きじゃないです)
パナソニック G VARIO 45-150/4-5.6
パナソニック G 14mm F2.5
以上GM1用(これは2個とも速写性を優先してAF)

★三脚
ベルボン UT-43Q改

主役はα+アポランター50mmですが、今回の目的地は廃校なので狭い空間も予想して、α用の広角となる24mmも用意。
GM1用の14mmもフルサイズ換算28mmの広角レンズなのですが、やはり解像感やノイズ耐性、マニュアルでのフォーカシングのしやすさはαの方が明らかに上なので、狙った所にピントの合ったキレイな広角写真を撮るためにαでも広角レンズを使うことにしました。
GM1はとっさの撮影や手軽に撮影するスナップ用とします(写真下に特に記載のない写真はGM1で撮影)。
フィルムカメラのFE2は急遽の出発だったのでフィルムが用意できずお留守番。

廃校へ向かう道らしき分岐に到着(16:09)↓
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「うお!こんなマイナー感ある道がホントに続いてるの?」とワクワクしましたが、この先すぐ本来の車道につながるだけの小道でした。

しばらくは山によくある川沿いの山道といった風情でしたが、やがて道がこのようなことに(16:27)↓
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ストリートビューでは2014年9月撮影なのでかなり様子が異なり、ビューもこの付近で終わっていて先を見ることができません(2020年3月現在)。
この写真の撮影地点の右斜め後ろの方に本来の道があります↓
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この時、この曲がり角付近で何人かの真面目そうなおじさん(40代かちょい上っぽい感じ)達が崩れた壁面を見てなにやらしゃべってまして、最初工事関係者かと思って「こっちの道(本来の道)って先行けるんですか?」と聞くと「すぐそこで崩れちゃって通行止めですよ」「滝の所までは行けますよ」とのことだったので、滝を見る時間もないだろうから先を進もうとお礼を言って少し進んで「もうちょい写真撮っとこう」と思いバイクを停めてふと「あのおじさんたち工事の人じゃないっぽいな?」と思って彼らの所に歩いて戻って「なにか珍しいものでもあるんですか?」と聞くと「え〜と何と言ったらいいか…要はここの地層が面白くてどうのこうの…」というブラタモリの地質案内人のような人たちの集まりでした(ちなみに彼らは車でここまで来ていた)。
彼らが見ていた崩落地点↓
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崩落というか台風による増水で流された感じでしょうか?
続けて他の人が「あそこに道が崩落してるのが見えてますよ」と指差す方をよく見ると…↓
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ウゴォ!道が完全に崩れてるのが下から見渡せる〜!
これはαでも撮っとこう↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2.2 絞り優先オート ISO100固定
この部分は本来ヘアピンカーブのような急な曲道で、崖の向こうに続きのアスファルトの断面が見えます。
そういや45-150mm(換算90-300mm)のズームレンズも持ってたのすっかり忘れてた。
300mmならもっと細部が撮れたのに。

地質案内人の方々はぼくが写真撮ってるうちに帰って行きましたので、ぼくも先を急ぐべく出発。
少し進むと崩落した道の断面がよくわかる状態に↓
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断面にはなんていう石だか岩だか忘れましたが、崩れやすい石がたくさん積層しているのが見えます。

進んでいくとなんだか妙に雄大な景色が広がっており、もう一度撮影↓
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あの遠くにある堰はいつもよく見るコンクリ製ではなく、巨大な鉄管?あんなの初めて見た。

さらに進んだ位置にて↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF5.6 絞り優先オート ISO100固定
なんか鉄管のスケール感がわからないけど恐らくかなりデカイ。
背景の大きな山も崩落したと思わしき山肌が見えます。
しかしなんでこの川こんなに水が少ないんだろう?

しばらくこの砂利道(水のない川底を臨時に整地してできたような感じ)は続きましたが、やがて元のアスファルト道に戻り、とある橋の手前に差し掛かった時、視界に異様なものが飛び込んできたので急停車(16:49)↓
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崩れかかった鉄橋。
こういうのはαでも撮影したくなります↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) 絞り優先オート ISO100固定
根元がしっかり埋まって固定されているせいか、何年も流されずに先っちょが橋脚に引っかかってる感じが芸術的です。
埋まってる根元の先の様子も見てみたい。トンネルでもあったのかな?
ちなみにここは今回のルートを考える際に廃墟検索してて見つけたネタでしたが、全然別の場所だとばかり思い込んでいました。なんか得した気分。

妙にだだっ広いトンネルへのカーブを走っているとまた視界の端に異様な存在を感じまして停車してみると…↓
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ほぼ埋められた旧隧道(すいどう・ずいどう:トンネルの昔風の言い方)の頭だけが見える!(16:52)
斜面を登ってアップで撮影↓
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微ブレしてますが「稲又隧道」と読めます。
αで中を撮影↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2.8 絞り優先オート ISO100固定
反対側の出口がわずかに見えます。
なんかこの道、かなり廃レベル高くておらワクワクすっぞ。
ちなみに反対側も新しいトンネルを通った後に撮影したんですが、ブレブレなので割愛。反対側はあまり古さを感じさせない佇まいでした。

車のようにナビを見ながら進むことができない(車体にタブレットを取り付けるのは旧車らしさを著しく損なうのでやらない)ので、廃校の入口がどこにあるのかキョロキョロしながら進んで、たまに位置確認でタブレットをバッグから取り出して確認する、ということを繰り返していると左の崖下の木々の間に壊れた屋根が見えた!
マップで位置確認。やっと到着(17:07)。
川上牧丘林道の長野側のようなガレガレな坂道(最近は行ってないからどうなってるか知りませんが、20年くらい前はガレガレでした)を下っていきます↓
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この写真は下から撮影。ちょっとわかりにくいですが、かなり深い溝や大きな石ころもある上に急勾配なので、バイクだとけっこう難易度高いです。

ガレ坂の下には放棄されたと思わしき畑と廃車がありました(17:06)↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2.8 絞り優先オート ISO100固定
1973年式 トヨタ パブリカスターレット(初代)。
XL(1974年式)とほぼ同世代じゃないすか!
やっぱりこの時代の工業デザインは最高にカッコいい。
ちなみにぼくも1972年式ですがカッコいいデザインではありません。

そして今回の目的地、硯島小中学校室畑分校跡に到着(17:12)。
ギリギリ日暮れ前に着いて一安心ですが、のんびりしてるわけにはいかず、早速撮影開始↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) 絞り優先オート ISO100固定
※ISO100固定で絞り優先だったのでシャッタースピード(SS)が遅くなって微ブレしててキレイじゃないので若干小さめにリサイズ。
「絞りたぶんF2.8」というのは古いニコン用MFレンズのため、他社カメラ本体との通信ギミックがなく、絞り数値が記録されないためですが、たしか24mmはほとんど開放で撮ってたと思うのでこのように記載。
これ以降はマニュアルモードで暗めに撮影して手ブレしにくくして、RAW現像で明るさ調整しています。

まずは上記写真右の校舎とは別の住居用らしき建造物(上記写真真ん中の建物)↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
この建物は用務員さんとか先生の宿直用だったんでしょうか。

別の開いてるところから撮影。なぜかどんぶりが何個も…↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
ネットで軽く調べてみると、昭和30年代の写真ではこちらの住居用っぽい建物はもっと背が高く、校舎だった様子が伺えました。
入口の形状は同じっぽいんですがなぜ小さく改装したんだろう?

どんぶり家屋の外側↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
窓ガラスも一部割れてますがかなり残っていて、廃墟にありがちな破壊行為がされていないことがわかります。
廃墟はこうして当時の息吹を残したまま長く存続していってもらいたいですが、自然崩壊もあるので次第に土に還っていくことでしょう。
その儚さも廃墟の魅力の一部だと思います。

どんぶり家屋の隣の建物↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
こちらはさらに家っぽい雰囲気です。
こっちが宿直用でしょうか。
こちらも自然崩壊はあるものの、かなりいい状態を維持しています。

宿直用家屋(と命名)の窓から覗いた様子↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/13 ISO100固定
磨ガラス窓の付いた扉が倒れかかってますが、この辺も人の手で破壊されてないことを物語ってます。

宿直用家屋の入口↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/13 ISO100固定
この建物はまだ手直しして使えそうな気も…いや無理かな?
なんか校舎以外の2棟は人の家っぽさがまだ生きているように感じられ、土足で踏み込む気がしなかったので入りませんでした。

入口横の壁が剥がれて中の古い小便器が見えます↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
そういえばこういう山深い所の下水処理ってどうやってるんだろう?やっぱり汲み取りでしょうか。
※追記:写真の左下に汲み取り式特有の臭突が写ってるので汲み取り式確定。
ってことはあの急坂をバキュームカーが往来してたと…まぁ人が居た当時はあんなにガレてなかったんだろうけど、一瞬ガレガレの坂道をバキュームカーがタプンタプンさせながら移動してる危なっかしい様子を妄想してしまいました(笑)。

ここからは一番大きな校舎の撮影↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
ここは一番大きい教室のようです。

大きな教室の別アングル↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
光と影の雰囲気がいい感じに撮れました。
現像時には当時の肉眼で見た感じに近くなるように明るさを調整しています。

床の手書き看板を主役に↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定
「ハッピ〜トリオ」と読めます。もう一つの看板はなんて書いてあったのか未確認。
閉校時のイベントとかで使われたんでしょうか。ちなみに閉校は昭和48年(1973年)。
廃校の外にあったパブリカスターレットの年式と同じです。
ちなみにこの写真はアポランター50mmです。
開放のF2でもピント部分はかなりシャープです。

大きな教室の壁に書かれていた落書き↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/5 ISO100固定
昭和59年(1984年)に書かれたようです。
「パパ ママ バイナラ」という文言に激しく時代を感じます。
バイナラの横にある長方形のものは恐らく磁石だと思われます(なんで磁石?)。
ちなみに「バイナラ」というのは当時テレビで放送していた「欽ちゃんのどこまでやるの!(通称:欽どこ)」という人気お笑いバラエティ番組に出演していた斎藤清六さん演ずるアナウンサーの「バイ〜ナラ、ナラ〜イバ」という締めの台詞からと思われます。

大きな教室の隣にある小教室↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
上の「創造」「連帯」というのを書いたのは雰囲気からして中学生でしょうか。
2つ置いてある木製の四角い箱は、教壇かと思ったらよくわからない四角い筒のようなものでした。

小教室の別アングル↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
謎の筒の下部にはこれまた謎のパイプらしきものが飛び出ていました。

校舎横にある新旧生徒用机↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/80 ISO100固定
古い方の木製机の天板は無垢の木板ですが、新しい机の天板は合板なのがよくわかります。

校舎の廊下↓
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α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定
ほぼ同じ位置で24mmレンズも使用してみました↓
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α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/13 ISO100固定
レンズの焦点距離の違いで印象が変わります。

廊下を挟んで教室の反対側にある部屋↓
37 1730.jpg
α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/13 ISO100固定
ほぼ崩壊しています。
この部屋はなんだったんだろう。職員室?保健室?

廊下を反対側の出入口まで来ました↓
38 1726.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定
足元を見ると…↓
39 1725.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定
先生が教える用のそろばんがありました。
現代のものなら珠(たま)はプラスチックだと思いますが、これは木製。
これも24mmで撮影↓
40 1732.jpg
α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
壁面が右上の方に傾いているように見えますが、広角レンズの歪曲の影響だと思います。実際多少傾いてたかもしれないけど。

大きな教室の横にあるもう一つの部屋↓
41 1732.jpg
α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
半分朽ちかけています。
こっちが保健室っぽいような気がします。
崩壊した壁があった場所から撮影↓
42 1726.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定
ずいぶん高い位置にコンセントがあります。
ちなみに「コンセント=consent」という言葉は英語だと「同意」「承諾」という意味で、電源プラグとは全く関係ない言葉だそうで。
なんでこんなネーミングになったんだろうか。
似たような意味不明ネーミングで「ジンギスカン」という料理もありますが、あれもホントはモンゴル帝国初代皇帝の名「チンギス・ハーン」が元です。

廊下を出た所から校舎の出入口全景を撮影↓
44 1733.jpg
α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/15 ISO100固定
小部屋の天井からは蛍光灯が電線1本でぶら下がっていました。よく持ちこたえてるなぁ。
出入口のアップ↓
43 1727.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/60 ISO100固定
絞り開放で出る周辺減光がいい雰囲気です。

恐らく壁の高い所に付いていたと思われる拡声器↓
45 1722.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/25 ISO100固定

敷地の端の方にある石碑↓
46 1721.jpg
α7II+ニコン Aiニッコール24mmF2.8S 絞りたぶんF2.8(開放) マニュアルモード SS1/30 ISO100固定
文字は家帰ってから写真で読もうと思ってたんですが、リサイズ前の元写真でも読めませんでした…。
上部の大きい文字すらよくわからない。
「項」っぽい文字も偏が「公」のように見えてさっぱりわからないので調べてみると、公偏に頁で「頌(ジュ、ショウ)」という漢字で、「褒める、称える」という意味があるそうです。
恐らくこの分校創設か運営に尽力した人たちの名が書かれていると予想。

可愛そうな雨ざらしキティちゃん↓
47 1722.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2.8 マニュアルモード SS1/80 ISO100固定
人形やぬいぐるみってのは単なる「物」のはずなんですが、人はなぜそこに魂を感じるのでしょう。
首が凄惨なことに…意図的なのか自然に切れたのかわかりませんが、意図的であってほしくはない。

最後にバイクも入れて撮影(17:56〜18:01)↓
48 1756.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/8 ISO100固定

49 1758.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/6 ISO100固定

50 1759.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/6 ISO100固定

51 1801.jpg
α7II+APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical 絞りF2(開放) マニュアルモード SS1/6 ISO100固定
これら一連のバイク写真は三脚を使用。
ベルボン UT-43Qは収納時はコンパクトなのに最大まで伸ばすとぼくの身長(178cm)くらいで撮影できます。
ちなみにこのUT-43Qは雲台をアルカスイス規格に改造してあります。

この後は校舎前の石垣に座ってコンビニで買った食料をのんびり食べて一休み。
そしていよいよ日が落ちてきてあたりが一層暗くなって、帰りのガレ坂に出るのが困難になる恐れが出てきたので、いそいそと帰路につきます。
テントとかの野宿装備&ノウハウがあったらここで泊まりたかったなぁ。
そういや行きの道志みち沿いで、備え付けのベンチと机(公園だったのかな?一瞬だったのでよくわからず)にキャンプ用品並べてなにやら支度してるライダーさんを見かけましたが楽しそうだなぁと思いました。

上の道に戻り、ここから長大な山道が延々と続くぞ〜と走り出しましたが、廃校からすぐ隣に集落があり、そのすぐ先で崩落の危険性ありで完全に通行止め↓
52 1828g.jpg
暗闇に目を凝らしてみると、アスファルトがグニャグニャに歪んでいる様子でした。
写真はブレブレですが通行止めの撮影はこの写真しかないのでしかたなく掲載。
この日のGM1は絞り優先になったままだったのに気づかず、ず〜っとそのまま撮影してたためブレ量産してしまいました。
SS優先で速めのSSに固定して撮ってればこんなことにはならなかったのに…。

これからの長い山道に備えて入山前に必死にGS探し回って給油したのに意味ねぇえ〜。
まぁ仕方ないのでこれからどこに行こうかタブレットのマップとにらめっこ。
翌日もド晴天で雨の心配もいらないっていうのならどこかに宿泊してもよかったんですが、予報だと次第ににわか雨の所も出てくるなんて言うし、どっちにしてもクラッチの左手、というか全身かなり疲れており、もうじき眠くなりそうな気もしたので、今回はこれにてまっすぐ寄り道無しで帰宅決定。
帰り道は行きの大名行列がすっかり夢物語かのような快適道路状況(3連休真っ只中の土曜日なので、さすがに平日の夜ほどの空きっぷりではない)。
あれよあれよという間にノンストップで家の近所のGSに到着。
最後の給油を済まして、端にバイクを寄せてトリップをリセットしたついでにオイル漏れの様子を観察。
やっぱりクランクケースカバーのつなぎ目ではなく、クラッチ調整機構(ゴムの丸い蓋の所)と↓
54 2243g.jpg
カムチェーンテンショナー調整機構(シフトレバーに隠れる位置にあるゴムカバー部分)↓
53 2243g.jpg
からジワ〜っとオイルが垂れているのを確認。
クラッチ調整機構の方はもしかしたらその直下にあるグリスニップルも怪しい。
いつかこの辺もオイル漏れないように改造したいところです。
そしてGM1は相変わらず絞り優先のままなのでブレ多発。

というわけでかなりの疲れと眠気に襲われつつ、クラッチの左手も最後の方は気合入れないと握ってられなくなるくらいでしたが、無事帰宅できました。
XLの燃費も相変わらず良く、キレイな写真もたくさん撮れて満足。
今回新たに導入したコットンリアバッグ(ホントはリアバッグじゃなくてショルダーバッグ)も一応問題なく使える事がわかりましたが、やはりリアキャリアも特注した方がより安定感が出るかと思いました。
次は桜満開の時期もどこか行きたいなぁ。その前に体力回復させないと。
あと仕事な。

★旅データ★
総走行距離:336.4km
所要時間:約11時間40分

★給油
15:51 1回目給油:147.6km 4.41リッター 燃費:33.4km/l 754円 コスモ石油
15:51 2回目給油:188.8km 5.80リッター 燃費:32.5km/l 812円 エネオス
ガソリン費用合計:1,566円(ハイオク)

★食事
13:23 道の駅 道志
自販機の冷茶(綾鷹) 160円

15:39 セブンイレブン見延下山店
ファンタプレミアムグレープ 150円
北海道ジャガイモコロッケパン 130円
山賊焼スティック 119円
*たまごサラダロール 120円
食費合計:720円
内、持ち帰り(*印):120円
当日消費額:600円

出費合計:2,166円(持ち帰り分減算=2,046円)
posted by 文鳥 at 14:43| 東京 ☁| Comment(0) | 遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

マフラーの塗装と廃ロープウェイ

前回の記事から早2ヶ月半ほど、時はいつしか年が明けて2020年となりました。
正月に義兄の家に挨拶にいってから全然触ってなかったXL250K2(以降XLと記述)ですが、そろそろマフラーを再塗装しとかないと近い内に錆(さび)で穴開いちゃうような気がして、ちょうどお金も少しあったのでマフラー一式を外して塗装屋さんに出すことにしました↓
01 のコピー.jpg
エキパイ部分はこの有様。錆憎し!
まぁ今のうちならブラストかけても穴は開かないだろうと予想。
もし開いちゃったら一旦引き取ってフジタケさんに溶接で塞いで整形してもらうか、エキパイ部分を丸ごとリメイクしてもらうか、と計画。

で、塗装屋さんですが、過去にバハのカスタムでお世話になった西村コーティングさんにまた出そうと思ってたんですが、いきなり埼玉に引っ越しされていたので断念(現物見ながら説明する方が手っ取り早いので)。
そこで新たに近場で高性能な塗装をしてくれる塗装屋さんを検索。
見つけたのは「鈴友株式会社」さん。
なんと以前シートの張替えでお世話になった大木製作所さんのご近所でした。
使用する塗料は「セラコート」というもので、かなりの強度・耐候性があるとのこと。
しかもマフラー用断熱塗料の「サーマルバリアー」ってのがすごくて、ガンガン走り込んだ直後のエキパイに素手で触っても火傷しないという、夢のような塗料もあるとか!?
この塗装なら真夏の渋滞で左内ももが熱くて地面に足下ろせないなんてこともなくなる〜!と喜び勇んで問い合わせしてみると…残念!サーマルバリアーは廃盤だそうで、同様の塗料「ブラックアイス」というのもあるんですが、塗膜表面がかなりザラザラになってしまうようなのでこれは諦めました(泥汚れが落ちにくそうな気がしたので)。
したがって施工してもらう塗装は耐熱のセラコート「C-7600グレーシャーブラック」に決定。
これも通常の耐熱塗料よりも断熱性あるようだし、1200℃に耐えるって凄すぎ(XLのエキパイにはオーバースペック…)。

外したマフラーとその他パーツ↓
02 のコピー.jpg
マフラー本体の下にある金属板は、マフラーとバッテリー搭載位置の間に設置される遮熱板。
裏側にはポリプロピレンと思わしき樹脂板がリベットでくっついています↓
03 のコピー.jpg
セラコートは1液性の常温乾燥なのでプラにも塗れそうですが、やっぱりちゃんとバラして鉄板だけ塗りたいのでドリルでリベット除去。

メインのヒートガードには車名のエンブレムが、はめ込みのリベットみたいなやつ?(名称不明。切れ込みの入った薄くて丸い鉄板で断熱材らしきものを挟んでいた)で固定されていたのでラジオペンチで再利用できるように外しました↓
04 のコピー.jpg
エンブレムとガードの隙間にはアメリカのものかもしれない泥汚れが残ってました(笑)。

アポとってGO!↓
05 のコピー.jpg
写真は帰り道の銀座。
過去、バイクネタ以外でもなにかとここを通ることがあるんですが、どういうわけかいつも混雑せずにスイスイ走れる好きな道。

仕上がり予定は現在受注が多くて2月中旬になっちゃいそうとのことだったんですが、きっかり1週間で完成!
速攻で受け取りに行きました。
マフラー本体↓
06 のコピー.jpg
持ち込みに行った際、塗装見本を見せてもらったんですが、全く同じでスベスベ塗膜。
ただ、やはりサビ跡は残るわけでこのような感じに↓
07 のコピー.jpg
まぁこれで赤錆は湧いてこなくなっただろう。

ヒートガードはこんな感じに↓
08 のコピー.jpg
こっちはほとんど錆びてなかったのでキレイなもんです。
あれ?でもなんか一部凹んでるような…今まで気づかなかった…まぁ気づかなかったということは些細なレベルだ(と自分に言い聞かせる)。
ネジ穴(写真2)の中までちゃんと塗れています。
ちなみに写真3は裏側。けっこう細かい錆びがありましたが消え去ってます。

その他マフラー関連パーツ↓
09 のコピー.jpg
一番大きいのがインナーヒートガードとも言うべきもの。
左下がバッテリー部遮熱板。
三角の部品はマフラー本体のステー。
丸いのがマフラー根元のフランジ。
その下にあるパイプを割ったような2つの部品はフランジとマフラーの間に入る押さえ部品。
ナットのくっついてる小さなステーはメインのヒートガードをエキパイ付近で固定する部品。

エンブレムも再利用部品ですんなりくっついたので、白部分にあった剥がれをチープに補修↓
10a のコピー.jpg
そういやこういう金属エンブレムってのも昨今の車両では無くなりましたね。

バッテリー部遮熱板にプラ板取り付け↓
11 のコピー.jpg
ホムセンで売ってたアルミリベット(1袋100円)だけ買ってきてハンマーで潰して固定!
いつものようにガサツな作業によって表に少し傷ついちった。
その遮熱板を取り付けるとこのようになります↓
12 のコピー.jpg
う〜んいい色!
ちなみに塗膜に付いた傷は「パリッ」と剥がれるようなことは全く無く、少し柔らかさのある塗膜が「ネリッ」と削がれるような雰囲気です。
柔らかいといっても、塗膜表面は硬さを感じるのが不思議。
かなりの密着性があるようで、恐らく下地の金属は出ていないと思われます。
塗膜の厚みもコッテリしてるのかと思いきや、ミクロン単位のかなり薄いもののようで、マフラー本体の細〜い線で刻まれた刻印もクッキリ残っていました。

そして組み立てたマフラーを取り付けてフィニッシュ!↓
13 のコピー.jpg
うぉ〜!違和感無し!いい色!いいつや消し具合!
気になるお値段は…
マフラー本体 20,000円
ヒートガード 5,000円
遮熱板・インナーヒートガード 各2,000円
その他小物 各1,000円
合計38,500円(税込)
でした。
プロの設備でブラストから塗装まで熟練の職人さんがやってくれると考えれば納得のお値段だと思います。
自前で塗装できる環境をお持ちの方は、塗料だけでも買えるようなのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

エンジンを掛けてみると塗料の焼けるような匂いを微かに感じます。
これは小一時間乗って揮発を促したくなる…というか、ただ乗りたいだけ。幸い今日は季節外れの温暖な気候だし。
というわけでまた陣馬山へ↓
14 のコピー.jpg
ここは和田峠越えた西側のベンチがある所の手前。
改めてマフラーと車体のハーモニーを堪能↓
15 のコピー.jpg
路面には水が流れてたり濡れてたりする所もあったので、もうエキパイに泥色が付いてしまいました。
でも塗膜表面がスベスベなので、たぶん汚れも落としやすくなってると思います。
ちなみにこの2枚の写真は昨年末に購入したフォクトレンダー(コシナ)のAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical(以降アポランター50と記述)を付けたα7IIによるもの。
標準域レンズはすでにオールドレンズで3本、フォクトレンダーNOKTON 58mm F1.4 SLII N(以降ノクトン58と記述)とか少し広角寄りのフォクトレンダーNOKTON 40mm F1.2 Aspherical(以降ノクトン40と記述)もあるんですが、オールドレンズはともかく比較的新し目のノクトン40でも開放近くでは高コントラストな部分に色収差が出てしまうようで、メッキや金属部分の多いバイクを背景ボケで撮影しようとすると、反射光部分に色収差が顕著に出て悩ましかったんです(Lightroom5で補正も可能な場合もあるんですが、収差と近い周波数の背景や被写体の色(青や紫や緑)にも補正がかかってグレーになってしまうなんてこともよくありました)。
昨年末に発売されたこのアポランター50はこの色収差を、電子補正ではなく光学的に極限にまで出ないようにした高性能レンズで、今までの他メーカーなら数十万円してしまうような性能が十万円ちょいで買えてしまうってんで予約購入しました(残念ながらノクトン58と40の2本を下取りに出したので実質12,000円程度で買えたんですが、ホントは2本とも置いときたかった)。
前出の写真を撮影した時は開放(F2)とF2.8の2枚で撮ってましたが、開放でも色収差が強力に抑えられており、F2.8にすればほぼ完全に出なくなりました。夏場の強力な日差しのメッキ反射がどうなるか…見ものです。

話は元に戻りまして、この日は夜19時以降に佐川急便から荷物(バイクネタ)が届く予定だったので、あまり遠くへは行かずに100km程度で済ませるつもりでしたが、気温も異例の暖かさで非常に快適だったということと、いつものコース(町田〜陣馬山〜相模湖〜町田)を1周すると2時間程度で終わって物足りないという気分もあって少し遠回りすることに。
山梨・長野方面へ行く際の定番ルートの途中にある小菅村を通って、定番ルートなら北上して丹波山村へ行くところですが、さすがにそこまで行くと19時までに家に帰れなくなりそうなのでここらで折り返し。
とはいえ来た道引き返すのはつまらないので小菅村から東へ進んで奥多摩湖へ↓
16 のコピー.jpg
奥多摩は地元バイク乗りの方々にとっては超メジャースポットなのですが、ぼくはどういうわけかあまり来てませんでした(周辺の道はちょいちょい通るけど)。
なので奥多摩湖周辺の道はあまり知らなくて、家に近いルートはどこなのかもわからず、方角と標識の地名を頼りに進行。
「すぐ帰ってくるし、身軽に行こ〜」と地図的なものは一切持ってこなかったのです。

なんとなくで奥多摩周遊道路を通ることにしたんですが、このあたりから少々ウンキッシュな状態がじわじわ始まりました。
「まぁまだ全然我慢できるし、そのうちどっかコンビニあるっしょ」と進行。
すると奥多摩周遊道路に入ってすぐの広い駐車場の中に、いきなり中途半端な高さの鉄塔が現れました↓
17 のコピー.jpg
よくみるとロープウェイの支柱のようです。
「あ!これあの廃ロープウェイのやつか」と気づきました。
過去いろいろ廃墟とか廃線とか調べててその存在は知っていましたが、徒歩で長時間歩かないと行けないようなとこなんだろうな〜と思って行こうとは思わなかった場所。
そういや奥多摩湖にあったんだと思い出しました。
そのワイヤーロープをたどって山の方を見ると、木々の向こうに何かが見える↓
18 のコピー.jpg
この場所はどうも道からそれほど遠くなさそうで、歩いてすぐ行けそうな気がしたので周囲を見回すと、ブロック塀の一部が斜めになっているのが見えました。
「階段あるじゃん!」と早速バイクで階段の根元へ行ってみる↓
19 のコピー.jpg
立入禁止看板とか柵とかは何もなく、入っても怒られなそうなのでこれは行くしかないでしょう。
ちなみになんでこの写真が白黒なのかというと、広角スナップ用で持ち歩いてる安いレンズのGM1による撮影なので、空と木々のハイコントラスト部分にけっこうな色収差が出てしまって見苦しかったからです(Lr5で補正もできなかった)↓
20 のコピー.jpg
階段の写真の左上の空部分を等倍拡大した状態です。
木々と空の境目に鮮やか過ぎる青や紫の色が見えるかと思います。
もしかしてもっと露出を暗めにすれば色収差も抑えられるのかなぁ?と今思った。
というわけで以降、たまに白黒写真があります。

もちろんここからは徒歩です。
トライアル競技やってる人ならバイクでも行けるだろうけど、階段の先はかなり低い柵しかないようなので万が一転落したらヤバそう。
登ってみると上の方の階段には土が堆積しており、昨日まで雨(雪?)が降ってたせいかかなりスリッピー。
階段を登り切るとこんな建造物が木々に囲まれて佇んでいました↓
21 のコピー.jpg
入っても怒られない廃墟で、ここまでしっかり残ってるのは今時珍しいんではないでしょうか。
建物横からはプラットホームの全体が見えます↓
22 のコピー.jpg
こんな状態で残してくれているのがありがたい!
普通、車両とかの乗り物って真っ先に撤去されそうなもんですが、なんでこんなに残ってるんだろう?

建物入り口↓
23 のコピー.jpg
せっかくのレトロ廃墟に無粋な落書きはヤメてぇ〜。
せめて建物の時代に合ったレトロな落書きを…いやそういうことじゃない。

入り口を入ると目の前に受付だったと思われるカウンターがあり、そこには旅ノート的なノートとペンがありました↓
24 のコピー.jpg
こういうのは建造物に直接被害が無いし、景観的にもほとんど影響しないからいいっすね。
欲を言えば汚れや風雨に耐えるように缶に入れておくとベスト。

カウンターを裏側から見た図↓
25 のコピー.jpg
あのコーヒーカップ、もうちょい小さけりゃカウンターに置いてあるように見えたのに…ってそういうことじゃなくて、落書きすんなっつーの。
まぁ意味不明で若干可愛げのあるタッチなのは嫌いじゃないけど。

男子トイレ↓
26 のコピー.jpg
ここも残ってはいるものの、かなり荒らされてます。
小便器↓
27 のコピー.jpg
一番右端はかろうじて使えるか。
しかしなんで壊しちゃうかねぇ。破壊以外にストレス発散の仕方を知らないのかなぁ。それか、発散が追いつかないほどストレス抱えちゃってる不憫な子なのか…。

謎の部屋↓
28 のコピー.jpg
安いレンズ(14mmパンケーキ)付けたm4/3機のGM1だけど、超コンパクトであるメリット以外に、たまにこういういい雰囲気の写真も撮れちゃうから手放せません。
m4/3の弱点である高感度時のザラザラノイズも、見方を変えればフィルムの粒状感に見えなくもない…。
ちなみにこの時はα7IIも腰のポーチに入れており時々撮影しましたが狭い空間が多く、広角レンズじゃなかったのでなかなかいい構図で撮れず。

機械室↓
29 のコピー.jpg
暗くてよくわかりませんでしたが、モーターは無かったっぽい(実は対岸にある)。
この写真はRAW現像時にかなり明るく補正しているので、肉眼で見ると実はかなり真っ暗。

ロープウェイの規格看板↓
30 のコピー.jpg
昭和36年10月といえば、中岡俊哉さんの有名な著作「恐怖の心霊写真集」第1巻(昭和49年初版)の表紙の写真がちょうど同じ年月の撮影。
子供の頃は心霊写真が大好きで、この「恐怖の〜」シリーズは全6巻だったと思うんですが、ぼくは「鑑定入門編」以外の5冊を持ってます。
なぜ鑑定入門編は買わなかったのかというと、子ども心にもネタ切れ感のある内容で文字が多く、あまり面白くなかった印象だったから。
このシリーズを今読み返すと、昭和の風景や当時の人々のリアルな姿が大量に掲載されていて、たまに使用したカメラやフィルムのことなんかも書いてあって、昔とは違う視点で大変興味深い本です。
心霊写真のネガを今のスキャナーで取り込んだらもっと鮮明に見えるんだろうな〜。
ちなみに「耗」という単位は「mm」のことだそうです。

改札↓
31 のコピー.jpg
AFだから奥ピンになってしまいました。MFで撮ればよかった…。

改札を乗り場側から撮影↓
32 のコピー.jpg
しかしこのロープウェイ、片道いくらだったんだろう?

そしてプラットホーム↓
33 のコピー.jpg
やはり色収差が醜いので白黒化。
怪我の功名か、カラーよりカッコいい気がします。
意外にもカゴ(正式名称はなんていうんだろうか)自体には落書きがほとんど無くて一安心(小さいのはある)。

カゴの中↓
34 のコピー.jpg
けっこう暗くなってきてたのでシャッタースピードが遅くなって微ブレしてます。

カゴの中から↓
35 のコピー.jpg
上部のメンテ用なのか、ホーム両側には上に登るハシゴがあります。

駅名表示↓
36 のコピー.jpg
「みとうさんぐち」と書いてあります。
対岸の駅は「かわの」。
恐らく向こうにも行けそうな気がしますが、時間的にあまりのんびりしてられないということを思い出し、そろそろ帰ることにします。
ちなみにこの写真はα7II+アポランター50。
RAW現像時の補正無しでも空部分に色収差はありません(ハイライトとシャドウの明暗を若干バランス調整している他はノータッチ)。

カゴのアップ↓
37 のコピー.jpg
これもαで撮りたかったんですが、50mmだとかなり距離を取らないと全体が入らず、なかなかいい構図で撮れなかったので断念。
個人的価値観かもしれませんが、やっぱりこういうシンプルな水平垂直基調のデザインって魅力的だな〜と感じます。
やっぱりこういう無骨で味気ない(…はずなんだけどなんか可愛くなることが多い)形の方が好きです。

帰り道は先程登ってきた所を戻るだけなんですが、階段は途中までしかなく、そこまではスリッピーな土の斜面が人の通った跡っぽくなってるだけなので、けっこう気をつけないと滑落・転落の危険性ありです。
足腰の弱い方や運動が苦手なお子様は登らない方がいいかもしれません。

ここまでの探索でウンキッシュ気分も次第に大きくなっていき、バイクのシートに座ると肛門の裏からたくさんのウンコ達が「早く出せ〜!」と大きな丸太ん棒を抱えてグイグイ押してくるような高圧によって、いつもの姿勢で座るとなんか気分が良くない。
しかたなくアーウィン女性探偵社の女性ライダーの看板(わかるかな?)のように尻を後ろに突き出して走行。幸い前後はおろか対向車もほぼ皆無。
時間的にも19時までに家に帰れるかかなり微妙な感じになってきたので(廃墟を出る頃で16:40過ぎ)どっちにしても先を急いだ方が良さそう。
なにはともあれまずこのウンコ達の暴動をなんとかしないと気分良く走れないので、公衆便所かコンビニを探しながらの走行となるわけですが、まぁ〜何もない。
途中に「山のふるさと村ビジターセンター」という施設が現れましたが見事に閉館時間を過ぎていました。
次第にあたりに霧が立ちこめるようになってきて思わず撮影↓
38 のコピー.jpg
あまりのんびりしてられないとか言いつつ、霧はレアなのでやっぱり撮影しとかないと。
いい風景とかはどんな天候でもそこに行けば見ることができますが、霧は見たいと思ってもそう簡単には見ることができないってのがレア感あると思うんすよね。
この写真の後にもうちょい濃い霧に遭遇したんですが、過去経験した濃霧(前に伸ばした腕が見えなくなるレベル)ほどの濃さにはならなかったのが残念。
その濃霧はまだ20代半ばくらいの頃だったと思いますが、真夜中2時頃にセローで長野の人里離れた山の中を彷徨ってて(勘で道を選んでた)牧場とかダウンヒルコースの真っ只中を通ったりしてたら突然濃霧に出くわしまして、歩くような速度で進むしかなくて怖さもあったんですが、それ以上にメチャクチャ面白くて、濃霧にはもう一度出くわしたいなぁと常々思ってます。

霧が晴れた所で見えた荘厳な山々の姿↓
39 のコピー.jpg
やっぱり山はいいなぁ〜。
…としみじみしている場合ではなく、その後も変な姿勢で走り続けましたが、駐車場はあれど公衆便所が無くて「いよいよ野グソすることになるのか?」と覚悟をして「アクセスしやすく、なおかつ人が来なそうな場所」も選択肢に入れて探しながら走っていると、やっと公衆便所のある駐車場が出現!

※お食事中の方は気分を害される可能性がありますので以下の文は食後にお読みください※

もちろんすぐ飛び込みましたが、街灯はおろか建物内にも電灯が全く点いていない…。
しかしもうここで出しとかないと次いつトイレに出会えるかわからない(土地勘のない場所)ので携帯電話のLEDライトを点灯させてウンコ暴動軍を奈落の底に落とすことにしました。
そう、現代の幼い子どもなら怖くて泣き出してしまうという、今はなかなかお目にかかれなくなったボットン便所ってやつです。
形状も和式で、水洗のように水たまりのようなスペースもなく、便器の枠から内側は全て暗黒の大穴が空いているので、携帯電話や財布等を落としたら確実にゲームオーバー。一撃死です。

携帯電話の明かりだけを頼りに眼の前にある小さな棚(予備のトイレットペーパーを置く場所と思われる。もちろんここにはトイレットペーパーなどという文明的なものも無いのでポケットティッシュを使用することになる)に明かりの点いた携帯電話を置き、ズボンを下ろしてしゃがみこもうとしたその時、いきなり真っ暗闇に!
どうやら携帯電話のLEDライトは時間制限があるらしく、わずか30秒しか点灯しない(点灯時間を設定することもできない。バカじゃねーの!)。
携帯電話のライトを再び点灯させようするものの、扉を閉めた個室はもちろん真っ暗闇で、スイッチの位置がよくわからない。
というのもぼくの携帯電話はまだガラケー(Gz'One TypeX)でして、物理スイッチだけなんです。
物理スイッチなら手触りでわかりそうな気がしますが、このライトのスイッチが側面の狭いスペースに他のスイッチと共に並んで配置されていて、なおかつ常に外側にむき出しの場所なので、知らぬ内に押してしまわないように外装とほぼツライチにデザインされており、手触りで凸凹が認識しにくく、さらにライトスイッチの両隣にはよくわからない(使ったことない)スイッチがつながって配置されている(一つのスイッチの大きさは3x6mmという極小サイズ)ので適当に側面を押さえても謎の機能が起動するばかり。
ライトスイッチはちょうど押しにくい真ん中あたりの位置に配置されてるという悪夢。しかも閉じた状態では点灯せず(全て誤作動をさせないための設計なんでしょうね〜)。
本当なら普段遠出する時は小さなLED懐中電灯を持っていくんですが、この日に限って「すぐ帰ってくるし〜」と、またもや過去の自分のアホ思考によって持ってきていなかったのであります。
しばらく真っ暗闇の中、ズボンを下げたまま仁王立ちでスイッチを探っていましたがライトが点灯することはなく、暗黒の穴からはハエの飛ぶ音だけが虚しく響き渡る…。
しょうがないので扉を開けて外の薄暗い月明かりを頼りにスイッチの位置を確認して点灯。
30秒で消えちゃうので、もう頭上の棚に置いて使用することができず、常にしゃがんだ膝と胸の間に挟んでおくしかない。
こうすれば消えてもすぐ点灯させられるんですが、落下の危険性もあるので少々難易度高めのゲームです。ライトゲーマーはまずやらないゲームです。

やっとのことで暴徒達を奈落の底に落とし終えましたが、次はケツ拭きという試練が待ち受けています。
上着のポケットに入っているティッシュを取り出そうとするんですが、今度はそのポケットが右胸の内ポケで、しかもこれがけっこう深くて左手をかなり突っ込まないと取り出せない状態になっていました。
しかもこの時はウエストに巻くように装着していた2つのポーチ(財布&携帯電話&GM1入れとα7II用)が汚い地面に触れないように首にかけていたのでポーチが邪魔になって一悶着(公衆便所によくある扉についたフックなんて便利なものも無い)。
そんなこんなでなんとか取り出したティッシュはなんと真っ二つにちぎれていました。どうやら長年ポケットに入れっぱなしだったために何度も折れたりしているうちに真ん中のラインから切れたようです。
なので1枚ではもちろん拭き取れるどころか確実に奴らが手に付いてしまうことうけあい(by菓道)なので、4枚(本来の2枚)程度を取り出して使用。
ところがこういう時に限って肛門にしがみついた暴徒の残党がなかなか落ちず、ティッシュ1袋使い切ってしまいました。
そこでもう一度ポケットを探ってみると幸いもう一袋ありました。しかも切れてない!
結局その一袋も使い切ったところでちょうど拭ききれたようで、なんとかこの高難易度ゲームをクリアできました。
やはり公衆便所は電灯と荷物置き場と清潔さが必須なんだなぁと痛感しました。

すっかり真っ暗になった道をまた走り出します。
もう変な姿勢で乗らなくても大丈夫!
気分良く進むと先程の公衆便所から1kmも進んでない距離に電灯どころか自販機すら存在する駐車場が現れて「なんやねん!!」と突っ込まざるを得ませんでした。
あとは東に進路をとってあきる野市を通って帰宅(今マップで調べたら上野原市通った方が早かったかも)。
時刻はすでに19時を30分くらい過ぎていましたが、まだ配達は来てないようです。
「よかった〜」と安心してバイクにカバーをかけていたら佐川の配達員さんがやってきたのでその場で受け取り。
なんというジャストタイミング!
そんなわけで、今回もなにやらウンコ臭いプチ遠出となりました。

<旅データ>
総走行距離:173.9km
所要時間:約6時間

★給油
15:51 1回目給油:78.9km(スタート時のトリップメーターがたしか94kmほどと記憶していたが、正確ではないので推測値) 5.69リッター 938円 燃費:30.3km/l(推測値) 出光小菅給油所
ガソリン費用合計:938円(ハイオク)

★食事
13:56 ファミリーマート八王子西インター店
本格肉まん
ファミチキ
手巻き寿司シーチキンマヨネーズ
手巻き寿司サーモン
午後のミルクティー
*焼きそばパン
*和風ツナパン
*ハムカツタマゴパン
*ビスチョコデニッシュ
食費合計:1,257円
内、持ち帰り(*印):519円
当日消費額:738円

出費合計:2,195円(持ち帰り分減算=1,676円)
posted by 文鳥 at 04:00| 東京 ☁| Comment(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月09日

紅葉見に行きウンコ踏む

9月頭に、バハのカスタム(2010年頃にエルシノアアルミタンク加工とかキャブのアダプター特注とか)でお世話になったユニオンクラブで、日本で売ってないタイヤ、IRC TR-1が前後数本入荷していることを知って、買いたかったんですがお金が無かったので取り置きをお願いしておりまして、先日やっとお金ができたので購入〜(2本で合計22,550円)。
TR-1というタイヤは、キャラメルブロックパターンの21インチタイヤでは唯一3.00という太さのタイヤでありまして、これがビンテージオフロード車には大変カッコいいんですが、海外でしか流通してないんです。
一度IRCになぜ日本で売ってないか問い合わせたら、金型が壊れたとかで今残存する型はタイにしか無いとのこと。
日本でも流通させてほしいとお願いしときましたが、需要少ないだろうから無理かなぁ。
ちなみに現在日本で売ってるIRC TR-011というトライアルタイヤがありますが、これは現代の高性能タイヤなので見た目も性能も全然別物(F3.00というサイズも無い)。

そのTR-1を、そろそろ紅葉時期なので遠出前に交換することにしました(古い方もまだ十分使えるけどカッコ優先)。
過去、何度か自分でタイヤ交換したことはあったんですが、レバーでやるとリアタイヤのチューブに穴開けてしまう確率が高いので、タイヤ交換は行きつけのバイク屋さんでやってもらってました(バイク屋さんとのお付き合いも考慮して)。
しかし今はちょっとお金が心もとないので、久々に自分でやってみようといつも使ってるレーシングスタンドと工具を持って家を出て、いざバイクをスタンドにかけようとしました。
ところがこのスタンド、鉄パイプでできたテコの原理でガッコンと持ち上げる極シンプルなタイプなんですが、XLだと最低地上高も低く、スタンドを最低レベルにセットしてもけっこうな高低差があるので非常〜に重い!
バハなら車重も軽く、最低地上高もけっこうあるので簡単に上がってたんですが、XLだとぼくの体重だけでは上がらず、渾身の力を発揮して引っ張り上げないとまず無理。
しかも踏む部分が左にしか無く、支点が偏ってるので必ずと言っていいほど斜めにかかったり変なとこに挟まったりで大変。
何度かトライしましたが一気に萎えて断念。
もうお金は稼げばいいかと開き直ってバイク屋さんにやってもらうことにしました(タイヤ交換以前の問題で断念ってバカっぽいな〜)。

で、バイク屋さんなんですが、今まで長年お世話になってたショップ「ストラーダ」がちょっと前に行ったらいきなり閉店しちゃってまして(店長さんの体調が良くないみたい)いきなりバイク整備難民となりまして、新たにタイヤ交換してくれるショップを探すことに。
TR-1を購入したユニオンクラブは以前は有能なおじいちゃん整備士さんがいたんですが、こないだ聞いたらもうだいぶ前に亡くなってしまったらしく、店主さんもかなりのお年を召されており(実年齢より若々しいけど)タイヤ交換は自身なさそうだったのでこちらは断念。
で、考えたらウチのすぐ近所に長年やってるホンダのお店があるのを思い出しました。
早速行って交換してもらいました↓
191102a のコピー.jpg
ついでにサビサビだったリアチューブと、長いこと継ぎ足しでしのいでたオイルも交換して合計9,440円。

というわけで前置きが長くなってしまいましたが、要は理想のタイヤに交換しましたというお話。
一応、以前のタイヤ(ビンテオフ系ならとりあえずこれ、という定番のダンロップ K950)との違いを御覧ください↓
191102b のコピー.jpg
…やはり難易度の高い間違い探しレベルでしょうか。
写真のアングルが微妙に異なってますが、タイヤの太さ・厚み、極シンプルで丸っとしたサイドウォール、レトロな書体の文字、サイドのエッジがほとんど無くてトレッドの表情が丸く見えるレトロなブロックパターン、といった魅力的なディテールがおわかりいただけるでしょうか…。
マニアとしてはこの違いで気分の高揚感にかなりの差があります。

それから数日後、仕事の方も一段落して、紅葉の時期に突入したこともあり「タイヤも交換したし、そろそろ真っ赤になってるかな?」と以前行ったものの、上等なカメラでは撮影してなかった山梨県北部にある増富温泉手前の紅葉地帯に行ってみることにしました。
出発は思い立ったのが朝(07:00頃)起きてからで、風呂入って飯食って準備してるうちに10:30過ぎになってしまいまい遅めのスタート。
ルートは交通量の多い道を避けて、山道&マイナー道つないで行けるルートというわけで、まずは毎度おなじみ陣馬山の和田峠へ(12:19頃)。
ところが麓にはこのような看板が…↓
1911071219 のコピー.jpg
メジャー道との分岐からここまでけっこうな距離(約10km)ありますが、しかたなく引き返して国道20号線を西進。
中央本線 藤野駅付近から20号を外れて北上、お気に入りルート(和田峠を越えた先)に戻ります。
そこから棡原地区を経由して北西方向へどんどん進み、小菅村、丹波山村へ。
いつも平日は交通量のほとんど無い道ですが、紅葉シーズンだからか、上り線下り線ともにバイクや車がけっこう多かったです。

出発が遅かったこともあり、日が暮れる前に増富温泉まで行きたかったので、かなりカッ飛びで進行。
今まで「3,000rpm以上回したくない」とか「60km/h以下が快適」なんて言ってましたが、この時ばかりは4,000〜5,000rpm、平均60〜70km/hくらい出しちゃってました(バハの時は通常・快適レベルの速度域ですが、5速しかないXLだとけっこう回ってる感じ)。
バハから乗り換えた当初は3,000rpm以上で出てくる、バランサーの無いエンジンの「ブ〜ン」という共振が気になってましたが、慣れてくると5,000rpm以上でもなめらかに回ってるように感じられて「さすがホンダだなぁ」なんて思うようになりました。
まぁレッドゾーンが8,000rpmからなので、レース的な使用法だと5,000rpmなんてまだまだ回ってないレベルだと思いますが、普段トコトコ走りばっかりだったぼくにとっては久々に若い走り方してしまったなぁとしみじみ。
本来XLはレーシーな使用を想定して作られた、当時としてはカリカリな、ブン回すのが当たり前なバイクなんですが、やっぱりこのXLは3,000rpm前後のトコトコが一番気分いいです。

丹波山村で初回給油(14:02)。
給油後、トリップメーターをリセットするためGS敷地の端に寄せてリセットノブを見ると…ノブが無い!↓
1911071402 のコピー.jpg
ショック〜!
恐らくネジロックしてなかったから振動で緩んで脱落したんだろうと思われます。
ここに来るまでけっこうガタガタ道あったし、カッ飛ばしてたし、どこで落としたのやら…。
とりあえず持参した工具からラジオペンチを取り出してシャフトを引き出して(このノブは押し込むと、誤回転で数値が変わらないようになっている)指でチマチマ回転させてリセット。
現代の一般的メーターのように、少しの回転ですぐゼロにできるわけではないので指が疲れます(ノブを引くとトリップメーターがフリーになって1の位から順に回せるようになるだけ)。
しかしこれ、ネットで検索してもこの形のノブって出てこないんすよね〜。
純正新品を注文しようにもパーツリストにはメーターASSYでしか書いてないからノブだけの品番もわからないし。
どういうわけかe-bay(セカイモン)で中古品を検索するとメーターはそこそこ出てくるんですが、ノブが無いものばかりで謎です。
ガイジンはみんなノブ引っこ抜いて捨てちゃうんでしょうか(ノブがついてるのも少しあるけど結局メーター丸ごとなので高い)。
※後日、しょうがないので現在も手に入る中でも古いタイプのものを注文しときました(使えるかわかりませんが)。

以降もハイペースで進行。
塩山市街地に出る手前の柳沢峠の茶屋で富士山の写真だけ撮ってすぐ再スタート(14:30)↓
1911071430.jpg
横のノボリとかカラフルなガードレールとか無ければ見栄えいいんですが…こういうのも昔は無かったんだろうなぁ。

市街地に入ってすぐフルーツラインという道を北西に進んで川上牧丘林道の麓まで行く…つもりが道間違えて11kmほど余分に走ってしまいました。
しかしそのおかげというか、元の道に向かう途中にデイリーヤマザキというコンビニを発見。
ちょうど腹も減ってたし、これから山の中に入っていくのでここで食料を買い込むことにしました(15:16)↓
1911071516.jpg
店に入ると威勢のいい感じのおじさん(ぼくと同年代くらいか少し上?)が「ぃいらっしゃいゃせ〜ぃ!」みたいな感じでお迎え。
このおじさんはレジ打ちの際も非常に低姿勢でありつつ元気な感じで好感度大。昔の八百屋さんを彷彿とさせます。
レジ内には車椅子に乗ったお婆ちゃんもいて、おじさんに負けないように声出ししていました(レジカウンターの高さに隠れそうな座高なので最初いるのがわからなかった)。
外にはいい感じの位置にベンチがあったのでそこで食料の一部を食ってたら、横(店の裏手のような感じ)から杖をついた小さなお婆ちゃんがゆっくり歩いてきて「ごゆっくりお召し上がりください…」とやさしく語りかけて目の前を通り過ぎてゆきました。
ぼくは面白いやらありがたいやら可愛らしいやらで「あはぁども!」みたいな感じで答えました。
恐らく家族経営だと思いますが、妙に心温まる面白いコンビニでした。
ちなみに今マップで見ると、国道140号を挟んだ斜め向かいには大きな道の駅のような現代的な施設もあって、その隣には古い洋館作りの学校校舎を移築してできた郷土資料館みたいなのもあったんですが、なぜかぼくはデイリーヤマザキに吸い寄せられるように入っていきました。

個性的なデイリーヤマザキを出て、すぐクリスタルラインという道に入ります。
このクリスタルラインは山梨県牧丘町から北西に伸び、増富温泉のあたりまでけっこう長い距離のある気分のいい山道です。
クリスタルラインの先は清里や野辺山といった八ヶ岳の麓に出るという、非常にぼく好みな土地柄。
そのクリスタルラインは過去何度も来ているのですが、今回は「日暮れまでに増富温泉手前の紅葉を撮影する」という目的があるのでノンビリ風景を楽しみながら走るなんて呑気なことはやってられず、ここでもハイペースで味気なく進行。
しかし途中でどんどん日が暮れていき、ほのかに薄暗くなってきたので「この辺で予備という意味で黄葉も撮っとくか」と黄葉の多いところを探しながら進行。
すると妙に広い草地と黄葉のある、ガードレールの無い広場が登場。
「ここでサラッと撮っていくか」と草地の真ん中あたりまでバイクで侵入。
「このへんかな?」とバイクを90°転回させて停止してふと足元を見ると、なにやらクシャクシャになったティッシュが落ちている。
そしてそのすぐ横に、半分潰れた見事にデカいウンコが鎮座しているのを発見!
潰れ方からしてなにかタイヤのようなもので轢かれたような…嫌な予感がしたのでバイクを降りるわけですが、サイドスタンドや足で踏まないように位置を少し移動して、フロントタイヤを恐る恐る見てみると…ギィヤァアアアア〜!思い切りウンコ踏んどるやんけ〜!!
も〜〜〜!こんなど真ん中で野グソしてんじゃね〜よ!!端でやれ端で!と怒り爆発。
ウンコは換えたばっかのTR-1のブロックの隙間に縦横無尽に入り込み、ブロック面にある細い溝にまで丁寧に入り込んでいる。
色といい柔らかさといい、実に健康的なウンコですが、この野グソしたクソ野郎は今すぐ不健康になれ!と呪いたくなります。
乾燥してカピカピになってたらここまで悲惨なことにはならなかったんでしょうが、残念ながらこのウンコはひり出されてからまだそんなに時間が経っていない、できたてホヤホヤです。
全然関係ないけど昔「ホカホカ弁当」という弁当チェーン店が流行った頃「ホヤホヤ弁当」という店舗を見つけた時は笑ってしまいました。
ホントに全然関係ないですね。
とりあえずこの大量のウンコをなんとか除去しないと、このまま走行すると遠心力で飛び散ってフェンダー裏、エンジン、足に大ダメージを与えることになってしまいます。
そこで周辺を探索してみると、いい具合の硬さの薄い木の皮が落ちていたので、これをスプーンのようにしてウンコを削ぎ落としていきます。
木の皮で落としきれなかったウンコはティッシュで拭き取っていくんですが、なんせ付着面積が広いもんだからどんどんティッシュが無くなっていく…果たして使い切る前に全てのウンコを除去できるのか…という不安も抱えつつ、今度は先程のデイリーヤマザキで買ったお〜いお茶をかけて水拭き。
ティッシュに染み込んだ水分を伝ってウンコエキスが浸潤してきそうで、ずいぶんもったいない使い方になってしまいましたが、かろうじてティッシュ全部使い切ったところでなんとかほぼ全部のウンコを除去できました(ブロックの入り組んだ部分にわずかに茶色い色が数mm残ってましたがもう除去手段が思いつかないので、あとは走行中に水たまりとかで落とすつもり)。
はぁ〜想像を絶するトラブルでかなりの時間と体力と精神力を消耗してしまいました。
気を取り直して写真撮影(15:59)↓
1911071559.jpg
思いの外、黄葉満開ってほどでもありませんでした。
下の方が写ってないのはもちろんウンコ戦争の痕跡があるから。
ホントは普段ティッシュとかのゴミもちゃんと持って帰るんですが、さすがに今回は勘弁してください…。
も〜ホント野グソした野郎、野グソしてる最中に正面からキックしてウンコの上に尻もちつかせてやりたい。

さて、もう時間が無いので出発しようかと思いつつ、ウンコの残党がいやしないかもう一度タイヤをチェックしてたら、後ろから「こんにちわ」と声がかかりました。
振り返るとバイクを積んだトランポに乗ったお兄さんが「なにかトラブルですか?」なんて聞いてくれたもんだから「いや、バイクのメカ的には大丈夫なんすけど、ウンコ思い切り踏んじゃいまして〜」と今までの経緯を説明。
トランポの人はウンコ話に対するリアクションもそこそこに「いい感じのXLですね〜」と言ったと思ったら、車の中からもう一人カメラを持ったお兄さんが出てきて「バイクの写真取らせてもらってもいいですか?」と聞いてきました。
ぼくはこういうのは大歓迎なので「全然いいっすよ〜」と返答。
すると運転席のお兄さんは「実はぼくらモーターサイクリストの者でして…」といきなりの取材!
この様子はもしかしたら次か次々号のモーターサイクリスト誌に載るかもしれません(ウェブサイトと誌面どっちだろ?)。
バイク指さして泣いてる写真撮りました。
なんか短時間にいろんなことが起きたな〜。

モーサイの人達と別れてすぐ出発。
道中には妙に広い駐車場のような、車体の360°写真を撮るのに好都合な場所がありまして、前回来た時は誰かが車をど真ん中に停めて寝てたのでスルーしましたが、今回は誰もいない!
なので早速撮影(16:21)↓
1911071621a.jpg1911071621b.jpg1911071621c のコピー.jpg
2010年に来た時はまだ赤くする前のバハでしたが同じように撮ってます↓
100903.jpg
タイヤは奇しくも今回と同じTR-1。しかも換えて次の日でした。
このバハは70年代マシンに憧れてこういう形にしてたんですが、やっぱりフレーム形状やキャスター角が今風(80年代以降って意味)だから根本的に同じようなシルエットにはならないんすよね。そもそもモノサスだし。
なのでこのバハは今の赤い80年代初頭風味が一番だと自負しております。

あまり黄葉・紅葉はしてませんが(むしろ散ってる?)いい感じの道にて(16:27)↓
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いつもはじっくりアングルとか絞りのチョイスしたり、グリスの詰まったフォーカスリングのトルクを味わいながら撮影も楽しむんですが、今回はバイク停めたらカメラ出してすぐ降りて走って撮影ポイントまで行って撮って走って戻ってカメラしまって乗って…みたいな感じで、ライフル担いでスキーで走るバイアスロンを思い出しました(やったことないけど)。

ちょっと開けたところでキツネに遭遇(16:49)↓
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とっさの撮影はポーチにあるGM1+14mmパンケーキなので、かなり小さくしか撮れず、拡大トリミング↓
1911071649b のコピー.jpg
まぁ鹿もタヌキもイノシシもいるから当然キツネもいるんだろうけど、キツネに出くわす率ってけっこう低い気がします。
ちなみに鹿(オス)とタヌキは今回も出会いました(タヌキが多かった)。
熊は幸い出会ったことはないです。

台風の影響なのか、林業で伐採した跡なのかよくわかりませんが、妙に開けた風景(16:58)↓
1911071658.jpg
たしかここに来る前だったと思いますが、道中、所々の路肩に枯れ葉が道に沿って堆積しているところがありまして「そうだ!この上走ればタイヤクリーニングできるんじゃね?」とちょいちょい枯れ葉の上を走ってたんですが、下り道でまた枯れ葉があったので早速そこに入ると、道の端っこに突っ込みそうになったのでハンドルをちょっと切ったらズルッとフロントが滑りまして、そのまま横倒しになりそうな姿勢のまま滑っていき、左脚で踏ん張ったんですが結局腹筋&腕力&脚力が限界を超えてコケてしまいました。
しかし、大量の枯れ葉の上だったせいか「スサァアア〜」みたいな感じで、まるでスケートリンクの上を滑るように抵抗なく進み、ぼくは「クッソ〜!」とか言いながら仰向けにひっくり返ったもののやはり背中でスサァ〜と滑っただけで、身体も衣服もダメージゼロ(スピード低かったのもありますが)。我ながら間抜けなコケ方で笑ってしまいました。
バイクもシフトレバーとクラッチレバーが曲がっただけで軽傷。
このクラッチレバー、純正の鍛造レバーなので曲がっただけで済みましたが、社外の安物だと鋳造なのでこういう場合ポッキリ折れます。
もちろん両レバーともに曲げて元に戻ります(シフトレバーは鉄)。

そんなこんなで結局、増富温泉手前の紅葉スポットに到着した頃にはほぼ夕闇みたいな暗さで、肉眼でも葉っぱの色がよく見えないレベルになってしまい撮影断念。
そもそも紅葉してなかったっぽい。
それも黄葉と緑の葉と枯れ木が混在しててピーク過ぎたのかまだなのかイマイチわからず。
※帰宅後に過去の記事見たら10月末頃がピークだったっぽい。

ここからはいつものトコトコ運転で進行して増富温泉郷に到着(17:25)↓
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このホテル群、家で調べたらぼくみたいな底辺野郎の泊まれるような宿ではありませんでした(お高いんザマス)。

増富温泉からすぐ近くにあるお地蔵さん達(17:34)↓
1911071734 のコピー.jpg
ここは2017年の個展の打ち合わせした帰りに初めて見つけたものです。
それ以前にもバイクで近くまで来てたんですが、ここは通らなかったので気が付きませんでした。
お地蔵さんの頭がすげ替えられているのは上記2017年の記事でも書いてますが、恐らく明治期の廃仏毀釈の影響なんじゃないかなぁと推察。

増富温泉からこれまた何度か訪れたことのある「みずがき湖」を経由して、清里方面に向かう林道(ここもクリスタルライン)に入ります。
ここも昨年の春先の遠出で通ったんですが、その時はクリスタルラインが開通してなかったのでUターンした道です。
この道中には「森のラーメン 高須」というお店があるんですが、そこに至るまでの案内看板がちょっと面白いので写真撮っときました(17:53)↓
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1から順に出現。
グーグルマップを見るとレビューがたくさんあって、けっこう有名なお店だということが伺えます。
ちなみにぼくがここに来た時はいつも休業日。

クリスタルラインを抜けるとこれも恒例の「眺めのいい場所」に出るので、やはり撮影します(18:24)↓
1911071824 のコピー.jpg
絞り優先オートで撮ると長時間露光で真昼みたいになっちゃうので、マニュアルで程良きISOとSS(シャッタースピード)に設定。
ちなみにレンズはAiニッコール24mmF2.8S、絞りは開放 f2.8、SSは4秒、ISOは1600。カメラはα7II。
※ツイッターに載せた写真より明るく現像し直しました。
ちなみに三脚は前回の大崩海岸の時に使った超軽量コンパクトのハクバの安物ではなく、多少重くてデカいけど、もっとしっかりしたベルボンのUT-43Qです。
やっぱり積載性アップするとバイク旅もより楽しくなります。
今回は最初からサイドとリアフェンダー上に積載したので、身体は超身軽で最後まであまり疲れませんでした。

あとは国道141号を南下して国道20号に入り、国道140号を経て、行きに通った柳沢峠(国道411号)を通って来た道を戻って帰宅(柳沢峠茶屋の公衆トイレで防寒装備を増強)。
ちなみに防寒装備はグローブ以外は完璧で、最後まで快適性を維持できました(冬グローブ持ってきてなかったのが唯一の失敗。まぁ手がかじかむ程ではありませんでしたが手だけちょっと冷えた)。
あと、ガソリンは最近レギュラーを入れてたんですが、上り坂でノッキングっぽい雰囲気がかすかに感じられたので、この日からハイオクに戻しました。やっぱりハイオクの方が調子いいかもしれません(微々たる差ですが)。
紅葉は外しちゃったけど、なんかいろいろあって楽しかったです(ウンコ踏んだ時は楽しくなかったです)。

<旅データ>
総走行距離:409.2km
所要時間:約13.5時間

★給油
14:27 1回目給油:115.7km 4.73リッター 燃費:24.4km/l 770円 新日石丹波山給油所
18:50 2回目給油:123.9km 4.02リッター 燃費:30.8km/l 639円 エネオス高根バイパスSS
23:55 3回目給油:169.6km 5.00リッター 燃費:33.9km/l 730円 家の近所
ガソリン費用合計:2,139円(ハイオク)

★食事
15:11 デイリーヤマザキ 雁坂ライン店
ハリケーンポテト
新スパイシーチキン
お〜いお茶
午後のミルクティー
*YBSチーズバーグまん
*YBS焼きそばパン
*グラタンコロッケパン
*手巻きおにぎりシーチキン
*オムライス風パン
*カロリーメイトブロック チョコ
*カロリーメイトブロック フルーツ
*クランキーチョコ とうもろこし
食費合計:1,520円
内、持ち帰り(*印):984円
当日消費額:536円

出費合計:3,659円(持ち帰り分減算=2,675円)

燃費はやっぱり帰路が一番いいですね。なんでだろ?
初回燃費が極端に悪いのは、出発時に給油しなかったためと思われます(家での駐車期間で揮発するからかな?)。
posted by 文鳥 at 12:21| 東京 ☁| Comment(0) | 遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする