2018年08月14日

ヘルメットの話

長年の夢だった70年代のオフロードバイクも手に入り、今年の夏はデカい遠出をしようと行き先やルートを考えたりしてて、持ち物を考えてたら急にメットのことが気になり始めちゃいまして、メットももうちょいビンテっぽい雰囲気にしたいなと。
ビンテメットといえば以前、バハの80年代風カスタムを始めた時に買ったSHOEIのEX-5がありますが↓
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これはモロに80年代なので、1974年式のXLには似合わない。

そこでやはりジェッペルだっぺとなるわけでありまして、現在使用しているメットを観察↓
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単体で撮った写真が無かったので、いろいろ付属品がくっついてる状態ですが、これはずいぶん昔(90年代だったと思う)に近所のバイク用品店が店じまいする際に4,000円だか3,000円の激安価格で買ったダムトラックスのビンテ風ジェッペルです。
ちなみにジェッペルとは、顔以外がスッポリ隠れるタイプであるジェットヘルメットの略称です(しかしなんでジェットって言うんだろ?やっぱ戦闘機乗りのヘルメットから来てるのかな?)。
リムの幅やステッチはなかなかビンテっぽいんですが、テカテカブラックの帽体はせっかくの幅広リムが見えにくくてパッとしません。

このメットを買った当初は「リムのステッチがビンテっぽくていいね…ていうか安!」くらいにしか思ってなかったんですが、後々ビンテージ物をあれこれ調べていく内に、1960年代のヒロタケアライのR-1というメットを知って「これが元ネタか?」と思いました↓
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やはりリアルビンテ物はめちゃくちゃカッコいい(画像は拾い物です)。
ちなみにヒロタケアライ(HA)というのは現在のアライヘルメットの昔の社名「新井広武商店」のこと。海外での呼び方なのかな?
以前SHOEI EX-5を買った時の検索でも何件か見つけて惚れ惚れしてたんですが、その時は80年代らしいフルフェイスを買うつもりだったし、R-1はなんせ高額なので買うまでには至りませんでした(現時点で安くても5万円前後はします。程度の良い物なら10万近くするかも)。

このR-1の何がカッコいいのかというと、ベルトが今のヘルメットにはない形で、これが最高にイカしてるんです。
タイムリーな話、現在TVK(テレビ神奈川)で放映中の「帰ってきたウルトラマン」に登場するMAT隊員たちがかぶってるヘルメットのベースがR-1なんですが、動画で見るとさらにそのカッコよさにシビレます↓
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太い革巻きリムももちろんですが、こめかみあたりから首の後までスッポリとカバーする形の革ベルトが特にカッコいい!
真夏は暑そうな気もしますが、そんなことはどうでもいい。カッコ良ければ全て良し。武士は食わねど高楊枝。

でもこんなレアで高価なヘルメットを買うほどの余裕は無いので、現在使ってるジェッペルのビンテっぽさを向上させることにしました。
さすがに特殊な形状の革ベルトは作ってる暇がないのでこれは置いといて、とりあえず色だけでも変えてみようということに。

内装の取り外しとステッチを解く作業↓
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メットの塗装は内装外さなくてもリムだけ剥がしてマスキングすれば簡単に塗れるんですが、今回のリムはステッチで縫い付けてあるので、これをバラすために内装も外さないといけません。
近年のヘルメットは帽体に発泡スチロール内装が接着されているのがほとんどなので、最初バラす時に少し苦労しますが、デカいマイナスドライバーとかタイヤレバー等でバリバリ剥がして、内装を壊さず取り外しに成功すれば、その後の脱着は比較的簡単にできるようになります(安全性に影響あるかと思いますので自己責任で)。
このメットは購入当初、内装の形状を自分の頭形状に合わせる加工をするためにバラしていたので、内装は簡単に外せます。
リムを縫い付けている糸…というかヒモはかなり太くてちょっとやそっとじゃ劣化しなさそうな、恐らくナイロンだと思いますが、蝋引きまでされているのか少しペタペタした手触り。
切らないとダメかと思いましたが、やってみたら切らずに簡単に解くことができました。
一応、代用となる糸を手芸屋に探しに行ったもののやはり売ってない(革工芸用品店だったらあったのかなぁ)ので、その手芸屋で一番太くて強そうな糸を買ってきましたが、とりあえず今解いたオリジナルのヒモも切断せずに取っておきます。

内装の発泡スチロールにはチェックシールみたいなものが貼ってありました↓
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96年の4月30日とあります。やっぱりこれ買ったのは90年代後半ですね。
文字からして台湾製のようです。
中国製品はなにかと不安ですが、台湾製なら安心感があります(台湾製品は質が高いものが多いと思う)。
まぁバラしたり改造してる時点で安心もクソも無いですが…。

リムを剥がしてみると、裏にはボリューム感を出すためと思われる薄いスポンジと粘着テープ部分もあって、組付けしやすくなってました↓
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結構な年月使ってましたが、意外と劣化してません。
リムの材質は残念ながらフェイクレザーです。

内装とリムを外した状態↓
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こうして見ると思いの外テカテカ度合いが高かったんだなぁとしみじみ。

スナップファスナー(バイザー等をバチンと止めるホック)も外してペーパーがけ↓
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スナップファスナーはカシメで取り付けてあるので、裏からダイヤモンドカッターを付けたリューターでカシメ部分を切削して取り外しました。
帽体表面を研磨してみると、白い粉が出てきて「これちゃんとクリア吹いてたんだ!」とビックリ。
というのも、自分でツヤ黒塗装するんだったらウレタン黒だけで済ましちゃうから。
それだけで十分なツヤが出ると思うんですが、まさかマジメにクリアまで吹いてるとは、なかなか上質な塗装してたんすね…。

塗膜には深い傷が2箇所くらいしかなかったので、細かい傷消しと足付け程度の研磨で終わらせました↓
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この方が塗料の食いつきも良かろう。

食いつきという意味では、このままサーフェーサー無しで本塗装しても大丈夫そうな気もしますが、今回塗る色はいかにもビンテージっぽいアイボリーにしたので、明るい下地吹いとかないと発色悪くなる、というわけでサフ吹きします↓
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使用した塗料はいつも使ってるグレーのサフではなく白サフ↓
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しかも缶スプレーではなく缶入りでエアブラシを使うタイプだったので、うすめ液として専用シンナーも購入。
購入は毎度おなじみ「ぺいんとわーくす」さんにて。
この下地塗料はかなりの速乾性と硬質な塗膜を発揮するのでかなり扱いやすいんですが、有害な成分もふんだんに含有しています。
一昔前まではオートバックスとかでも売ってるソフト99サーフェーサーもこれと同じような成分だったんですが、やはり有害性からかいつしか成分変更されて非常に扱いにくいサフ(乾燥が遅い上に塗膜に弾力が残る)になってしまって使わなくなった、なんてこともありました。
上塗り塗料なら弾力があってもそんなに困ることはないんですが、サーフェーサーとしては傷や凹みを消すための精度の高い研磨ができないというのは致命的でした。

そしていよいよ本塗り。使う塗料はコレ↓
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これは近所のホムセン(ユニディ)で買ってきた缶スプレー塗料です。
しかし吹いてみてビックリ。匂いや塗膜の質感が高性能(有害)なサフとほとんど同じ!
缶の説明書きをよく見てみると成分にはニトロセルロース、そして「危険」と銘打たれた項目が何個も書かれていました。
ニトロセルロース(硝化綿)が入ってるのがいいんすよね〜(身体には良くない)。
耐久性や耐黄変性もあるのに安かったけど、扱いやすさも兼ね備えてました。
したがって隠蔽力もかなりのもので、もしかしたら白サフも必要なかったのかもしれません(この塗料自体がサフとしても使えそう)。
あ、でもそうすると1本じゃ量が足りなくなるか。

塗装完了〜↓
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今回はクリアーは吹きません。
なぜならビンテージメットも大概そんな感じだから(笑)。
旧車の純正塗装もそうですが、現在の高性能塗料とは違うツヤ感というか、ギラギラなツヤではない感じがするんです。
この本塗装も上手く塗りすぎるとけっこうハッキリとしたツヤが出てしまうので、わざとゆず肌が残るような塗り方にして緩いツヤにしました。

塗装が終わったので組み付けに入ります。
まずはスナップファスナー。
元から付いてたものは肉厚もあって丈夫そうなものなんですが、カシメ部分を切削して短くなってしまったので再利用は不可能。
なのでこれまた手芸屋でも売ってる肉厚の薄いスナップファスナー(以前買ったものがたくさん残ってた)を使うわけですが、これに付いてるカシメも短すぎてメットには使えません。
そこでネジ止め方式にするわけですが、スナップファスナーの凹みにスッポリ入る頭径でM5ネジでステンレスってのが無い!
ネジ径を細くすれば使えそうなものもあるんですが、スナップファスナーの「バチンバチン!」に耐えられる強度を考えると最低でもM5は欲しいかと。
キャップボルトなら頭径はいけそうなんですが、頭高があるので使えず(高さを削れば使えそうだけど、削る分が多くて工作機械無いと無理)。
そこで見つけたのがこのネジ↓
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「超極低頭小ねじ」というらしいです。これもユニディにて購入。
これなら根性旋盤で径を小さくできる!と購入してやってみました根性旋盤。
ちなみに根性旋盤というのは、手持ちドリルに取り付けて高速回転させた対象物にヤスリを当ててギュイーンと削ることをぼくが勝手に命名したものです。
上記写真の黒いドリル先端に付いてるネジが根性旋盤後のネジ。下に置いてあるのが元の状態。
ネジをドリルに取り付ける際は、ダブルナットを付けてネジ山が傷まないようにします。

そんな感じでスナップファスナー取り付け完了〜↓
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ネジがスナップファスナーの凹みにちゃんと収まっているのがおわかりいただけたでしょうか。

次はリムの取り付け(縫い付け)。
元の状態ではミシンで縫ったような縫い方で、手縫いではどうやったらいいのかわからなかったので、端から端まで並縫いして折り返して並縫い、という縫い方にしました(それ以外の縫い方を知らない)。
糸はとりあえず元々の丈夫なヒモを使用。長さが足りなかったら買ってきた糸でやり直すつもりでしたが十分足りました(なぜかかなり余った)↓
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リムも元々の穴を使ったのですが、場所によってはリムを強く引っ張って縫う所もあり「これ大丈夫か?」と思いながらやってましたが、なんとかキレイに元通りになりました。

最後に内装とベルトを取り付けて完成〜↓
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ちなみにDカンの付いてる方のベルトは元々はなにやら英語のロゴみたいな印刷(DAMMTRAXとか書いてあったのかな?よく覚えてない)が施されていたのですが、それがあまりかっこよくなかったので、タックインガレージの店長が夜逃げする前にくれた本革ベルトを使用(80万円返せ)。
反対側のベルトは行方不明とのことでもらってなかったので、Dカン側だけ交換という形に。反対側のベルトはフェイクレザー。
あと、後ろ下部にあるゴーグルストラップを留めるベルトのスナップファスナーも、元はダムトラックスの今風なロゴがプレスされていたので、手芸屋の無地白のものに交換してあります(笑)。

いや〜なかなかいいんじゃないでしょうか。と久々に自画自賛が炸裂。
posted by 文鳥 at 09:28| 東京 ☀| Comment(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月24日

リアサスとヘッドライトのその後

前回の遠出で応急的に交換したヘッドライトバルブをちゃんとしたものに交換しようと作業↓
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これが苦肉の策で取り付けたRP35改電球。
電球のガラス径がデカくて裏から入れられず、レンズを外して表から取り付けてあります(写真上)。
取り付け部のツメはニッパーで切り抜いて製作(写真下)

リフレクター面には取り付けた時に付いたと思われる指紋の跡があったので柔らかいウエスで拭いたところ、妙に細かい傷が付いて白く曇ってしまいました。
そこで、研磨して鏡面に戻してやろうと部屋に戻って電動リューターにバフを付け、コンパウンドでキュイ〜ンとやったら…↓
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こんななっちゃったよ〜!!
「え?これメッキじゃないの?なんでなんで!?」とネットで調べると、ヘッドライトのリフレクターに使われているメッキは通常よくある頑丈なメッキではなく、非常〜にデリケートな極薄メッキによって反射効率を最大まで引き出しているため、表面に触るのはご法度とのこと。
そんなん初めて聞いたっつーの。
これはさすがに個人では復活させられなそうなので、とりあえず以前バハに使っていた小糸製作所のライトユニットに交換↓
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レンズもリフレクターもプラスチックなので非常に軽量ですが、レンズの形があまりビンテージっぽくないのが残念。
横から見た時の形状が全然違います↓
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向かって左の丸く飛び出してるのが元のレンズ(CD50用。スタンレー製)、右が小糸製作所のもの。
まぁ興味ない人からすりゃどうでもいいレベルか。

そしてヘッドライトと同じく、前回の遠出で判明したリアサスの異様な硬さの原因を探るための作業。
「取り付け部の締め付けでギチギチになってたのではないか」という推測が合ってるか確かめるために、まずはリアサス上下のボルトを緩めてみましたが、結果は変わりなし。
シートに上から体重をかけて押し込んでもリアサスはほとんど沈まず…。
ということはもう完全にスプリングが硬いっつーことで確定です。見た目普通なんだけどなぁ。
そこで他車種のリアサススプリングで柔らかくて使えそうなものをネットで検索するわけですが、やはりスプリング内径とか自由長などの重要な(マニアックな)サイズを記載している人なんておらず、現物合わせという名のギャンブルをする羽目になりそう。

そんな感じでいろいろ調べているとXL250、350、そして国内盤であるSL250Sも、純正リアサスが2レート式(バネレートの違う2つのスプリングを組み合わせたもの)であることが今さらながら判明。
あれ?じゃぼくのXLに付いてたリアサスってなんなの?という謎が発生しますが、この辺はまだよくわかりません。
ダンパーの形を見ると純正っぽいので、恐らく当時のレース用とか重量の重い他車種用のスプリングに変えてあったのかもしれません。
元々輸出仕様であることを考えても、身体のデカい外人さん(体重100kg以上とか)がレースで飛んだり跳ねたりするためにバネレートの硬いものを入れていた可能性もあります。うん、たぶんそうだ。

そこで早速ヤフオクでSL用のリアサスを検索しましたがやはりそんなレアなものは無く、最後の神頼みであるセカイモンでXL用を検索。
ところが意外とリアサスが出てない。あってもかなりボロいのばっかり。全外人レースで使ってたのかよ!っていう感じ。
そんなボロいリアサス数件の中から安さと程度のバランスの良さそうなものをポチりました。
ちなみにセカイモンでもガスが残留してたり発生するようなものは輸入できない可能性もあり、リアサスも審議されたようです。
フューエルタンクなんてどうなんだろ?完全に揮発してれば大丈夫なのかな?

しばらくの期間を経て届いたのがこれ↓
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かなりボロいですが送料込みで5,993円。
表面はどういうわけか黒スプレーで乱雑に塗装…というかぶっかけられてます。それも車体に取り付けたままぶっかけた感じ。外人さんよ…。
くくりつけられていた紙には「Good」とか書かれてましたが、スプリングを外してみたらロッド曲がってやんの↓
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どこがグッドやねん(笑)。
まぁダンパーは必要ないのでどうでもいいんですが、それにしても汚い。
スプレー以外にも泥とオイルの混合汚れが全体にコーティングされていたのでツールウォッシュでクリーニング。
するとスプリングの本来の状態が現れました↓
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塗装はちょいちょい剥げてて、柔らかい方のスプリングにはフルボトムしたと思わしき剥がれもガッツリありました。デカい人が乗ってたんだろうな〜という印象。
これはフレームをダイヤモンドコートする際に一緒に出そう。いつになるかわからんけど。

んで早速取り付け…と思ったらダンパーが太くてスプリング間の輪っかが入らないので、リューターで36パイまで拡大↓
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スプリング内径は全然余裕でした。
そして取り付け完了↓
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手でシートを押してみると…おぉ!ちゃんと沈む!(それが当たり前なんすけど)
全体像↓
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リアサス上部の取り付けは車高が低くなる方(といっても誤差レベルのわずかなもの)にしました。
旧車ならではのヤレ感ありありな見てくれですが、始動性などの機関は絶好調。
お金貯まったらまたバハの時のように全バラしてキレイにレストアする予定です。

リアサスを取り付けたついでに、他の細かいとこも作業。
スキッドプレートの裏に溜まってた砂利やら石やらを除去しようとスキッドプレートを外したら、フレームにも溜まってました↓
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これは前回の遠出で気になっていた謎のビビリ音の究明の一環ですが、念のためタペットクリアランスもチェック↓
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吸気側が狭くてやりづらかったですが、吸・排気共に異常なし。タペット音ではなかったようです。

フロントブレーキワイヤーを新品交換↓
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ゴムカバーの形状やナットのサイズが変更されていますが取り付けには問題なし。

クラッチワイヤーも新品交換↓
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こちらも純正とはナットのサイズが違いますが、小さくなったので改良ということなんでしょうか。
ちなみにワイヤー類はリアサスと同時にセカイモンで注文。
元々付いてたワイヤー類は予備として保管。

そして後日、こんなものもセカイモンで買いました↓
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鍵付きフューエルキャップです。
純正キャップはシンプルでいかにもビンテージな感じでいいんですが、ちょっと薄すぎる上に浅い溝が外周にギザギザ入ってるものの全然グリップ感が無くて回しにくかったので交換しました。
日本国内でもCD50とかXL230のキャップなんかは鍵付きで回しやすい形状で、ぼくのXLにも使えるんですが、蓋のサイズが純正と比べると少しデカくてあまりカッコよろしくない。
そんな時たまたま検索してて見つけたこのキャップを購入したわけですが、届いてみたら海外製品にありがちなグリスコッテコテ状態だったので、すぐバラして清掃(写真下)。

取り付けてみたら…おぉカッコいいではないか↓
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サイズ感も形状も純正っぽさ、ビンテージ感抜群で回しやすくて言うことなし。
これで防犯度合いもアップ(笑)。

そして先日の東京の最高気温記録が40℃を越えた日、ワンフェス開催も近いのでやることもあったんですが、ふと「今富士山五合目って涼しいんじゃね?」と思いつき、リアサスの具合の確認も兼ねて昼の15時頃出発。
予定としては道志ルートで富士山五合目行って富士山周辺を回って、その日の内にすぐ帰ってくることにしました。
走ってみると意外と風が心地よく、町中でもそんなに苦痛は感じませんでした(さすがに日なたで信号待ちすると暑かったけど)。
服装も近所で買い物する時と同じようなラフなカッコ(Tシャツ1枚に薄手のズボンにバンズのスリッポン)で出動したので、けっこう開放感あり。
ちょい乗り感覚のプチ遠出とはいえ、キレイな写真も撮れそうな気がしてα7IIも持ってきてたんですが、これが後々ガッカリなトラブルを巻き起こします。


妙に狭い所にある道志ダム↓
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こじんまりとした佇まいと、やたらデカい看板がちょっとグッときます↓
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雑な合成パノラマ写真。
ゲート(というのか?)には昭和30年建造とありまして、そのレトロな文字と相まってゾクゾク感もアップ↓
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水面の高低差もたまらん。

富士山の近くでいい風景を発見↓
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この先は自衛隊演習地となっていて事実上の行き止まり。
結局富士山五合目は9月10日まで一般車両が入れなかった(バスのみ行ける)ので、富士山周辺をぐるりと1週して帰ってきたんですが、富士山スカイラインでは日が暮れたこともあって、都市部の酷暑というのが嘘のような寒さでガタガタ震えました。
日中も過ごしやすい気温だったんだろうなぁ。

途中の夕暮れの風景↓
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所々に設置されてる電光掲示板によると大体25℃前後だったかな。そりゃ寒いわけだ。

★走行データ★
総走行距離:288.5km
初回給油時の燃費:30.0km/l
2回目給油時の燃費:35.5km/l
平均燃費:32.7km/l

ガソリン代(ハイオク):1,957円
食費:338円(自販機缶ジュース込み)
総額:2,295円

…さて、皆さんお気づきでしょうか。
α7IIで撮影した写真が一枚も無いんです。
実は帰宅してからPCにカメラのSDカードを差し込んでデータを取り込んだんですが、αのデータは以前に撮影した仕事用のドール写真のみで、今回のプチ遠出の写真が一切記録されてませんでした…ギャーーーン!!
原因は恐らくSDカードを差し込んだ際に接触不良したままになっていたのではないかと推測。
α7IIはカードが入ってなくてもレリーズできる(シャッターが切れる)ので、ロクにファインダー情報を見てないぼくの不手際かと。
ちゃんとファインダーチェックしてれば「NO CARD」という表示が出てたんではないかと思われます(確認してないので確実にそうだったとは言い切れないですが)。
カードが入ってないとレリーズされないような設定もできたらこんなトラブルも無くなるのに…と思ったのでSONYに要望出しときました。
あ〜せっかくキレイでカッコいい写真何枚も撮ったのにな〜。
まぁ広角用として持っていったGM1でも少し撮ってたのと、αの撮影枚数もそれほど多くなかった(恐らく20枚も撮ってなかった)ことが不幸中の幸いでしょうか。

そして、最大の懸念だったリアサスの具合ですが、見事解決しました!
今まで度々感じていた、些細な段差や舗装の荒れ等でガツンガツンと内蔵に響くような不快なショックは解消!
やはり今までのスプリングはレートが硬すぎたんですね。
つーかなんであんな硬いスプリングが入ってたのか…。
せめてプログレッシブサス(途中で巻き数を変えたスプリング)が入ってたらこんな苦労はしなかったんだろうけど、おかげでサスについていろいろ勉強になりました。
こうなってくるとフロントフォークのバネレートも少し弱めたくなってきます(若干初期入力が硬い感じ)。
ただエンジン回した時に聞こえるわずかなビビリ音だけは今も原因不明。タンク裏に何か当たってるのかな。

ヘッドライトは流石に現代のライトユニット+ハロゲン電球なので何の不安も無い明るさでしたが、ハイビームトラブルはまだ手付かず。

あと今まで「80km/hが辛い」なんて言ってましたが、バランサーの無いエンジンから出る「ブ〜〜〜ン」という共振さえ気にしなければ、80km/h巡航できますね。
パワーバンド入ってからのモリモリ感もなかなかのものです。
考えてみれば、レースでぶん回して使うことも想定して作られてるのでそれくらいできて当然なんだろうけど、やっぱりカムやクランクシャフトの負担を想像すると共振の出ない60km/h以下で走りたくなります。
高速道路も無難な速度で走れるとは思いますが、長い区間休まず走ったらビリビリ振動で手がおかしくなりゃしないだろうかという心配もあり。
でもまぁ町中や田舎道を、適度な速度やトコトコレベルの速度で走った時の心地よさは、何物にも代えがたい魅力があります。
posted by 文鳥 at 20:06| 東京 ☀| Comment(2) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月08日

ヘッドライトトラブルの旅

梅雨入り直前の貴重な晴天の日に遠出してきました。

その前に、ちょっと気になる箇所を改善しました。
前回の春の遠出では厚手の冬用グローブをしていたので気づきませんでしたが、その後薄手のグローブに衣替えして何度か乗ってみると、純正のCRタイプグリップの突起モールドとグローブの縫い目で手のひらがかなり痛くなることがありました。
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↑これがそのCRタイプグリップ。
「こりゃこのグリップ替えないと長距離は不快だなぁ」といろいろ調べてみると、同時期のホンダ純正グリップで、カワサキのZ2やヤマハのDT-1のような、握り心地の良さそうな、たくさんのヒダがあるグリップがあることが判明。
主に1970年代のCB系のグリップのようで、サスやスイッチの購入でお世話になったアールプロさんとこでOEM品が売っていました(http://www.j-bike.com/rabbit/shopping/item.php?id=26631)が、海外の純正パーツリストを調べると今でもホンダ純正で在庫ありそうなので、純正品を注文↓
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ちなみに品番は右用が53165-342-670、左用が53166-342-670。
CRタイプグリップと比べると少し長さが短く、少し硬めのツヤのある素材ですが、握った感じは非常にソフトで気持ちいい。
このCBグリップ(勝手に命名)は一回り太い握り心地で、以前は「細い方がホールド感あるだろう」と思って太いグリップは使ったことがなかったんですが、実際使ってみるとこのグリップも意外と安心感もあり、とにかく握り心地が良い。そして何より見た目がビンテージ!

というわけで先日の晴天が数日続いた日に、このグリップの良さを堪能するべく出発。
ルートはまたしても厳格には決めてないんですが、過去何度も訪れていた定番スポットだったのに最近全然行ってない、群馬県の「みかぼスーパー林道」を通って長野方面へ抜けて適当に行ってみようということに。
いつも遠出といえば交通量の少ない平日ばかりでしたが、今回はドピーカンの晴天が土日で、月曜から下り坂みたいな予報だったので土曜の昼頃スタート。
家から群馬方面へ向かう際の定番ルートの一部であるサマーランドの近所で出発の記念撮影↓
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雲は多少出ていますが、雨が降りそうな気配は皆無で気温も夏の雰囲気で気分最高。
ちなみに今回持ってきたカメラは定番のα7II+フォクトレンダーの40mm f1.2、GM1+14mmパンケーキのセット。
今回は写真撮影よりも、新調したグリップやシートの乗り心地の堪能がメインな気分だったので交換レンズや三脚は無し。

そこからなるべくマイナー道を使って青梅、飯能、秩父と進行。
秩父からは過去の記憶を頼りに適当に進んで行き、途中で全然知らない真新しいバイパス道に出て迷いかけましたが、方角を頼りに進んでいくといつの間にやら知ってる道に出まして、無事みかぼ林道の麓の町に到着。
この辺でもう17時前だったのでそろそろ給油しとかないと、ここから先はしばらく給油不可能になってしまいます。
いかにも地方の小さな町にあるといった風情のガソリンスタンド(以降GSと記載)に入ると、これまたいかにも年季の入ったGSの所長といった感じのおじさんが出てきて、XLを見るなりビンテージバイクの話になります。
ちょうど60〜70歳代の人にはドンピシャな年式(1970年代は彼らが若者だった頃)なので食いつきやすいんでしょうか。この年代のおじさんがいるGSではかなりの確率で話しかけられます。
もちろんこうして話しかけてくれるとぼくも嬉しいので、いろいろ話に花が咲きます。
初回給油の燃費は33.3km/l。
毎回給油の度に燃費を計測してますが、バハよりも車重が20kgほど重いのに燃費は同じくらいってことは、20kgほどの重量差は250ccのバイクではほとんど影響無いってことなのかな?
それともオーソドックスなペントルーフ型燃焼室のエンジンの方が燃費がいいんでしょうか。

給油もできたし安心して林道へ入ります↓
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入り口はいくつかあるんでどこからでも入れるだろうと思って、過去入った記憶のないそれっぽい横道へ入りました。
道は次第にフィトンチッド満載といった感のある風景になっていきます↓
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「え、早速ダートになってんの?」とわくわくしながら進むと道は次第に下っていき、民家が現れたかと思ったら元の国道に出てしまいました。この道は林道につながってなかったようで…。
気を取り直して今度は確実に林道入口とわかる道に入ります↓
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時刻は17時過ぎですがまだ日があります。やっぱ日照時間が長い季節はいいなぁ。

まだ林道の本線に入ってない感じの分岐に、手作り感満載の案内看板を発見↓
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ちなみに反対方向へ行くと「鬼石国際射撃場」という所に行けます。
いい感じの日差しだったので撮影↓
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f2.8に絞ると光芒がこんなにクッキリ。

17:30頃。みかぼスーパー林道はもう舗装路だけなのかと思ってましたが、意外とダート道が残ってます↓
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ダートといってもほとんど荒れておらずフラットなので走りやすいです。
そういや舗装された比較的真っ直ぐな道で、いきなり頭上から「カサッ」と音がしたと思ったら視界の斜め上を地上3mくらいの至近距離でトンビだか鷹だかの猛禽類が、しばらくぼくと並走して飛んでいたのが楽しかった〜。
並走は時間にして数十秒だと思いますが、一度彼(鳥)が頭をクルッと回してこっちを見てたのがまた可愛かった。

18:00頃。夏のような陽気とはいえ、やはり夕暮れ時の山はけっこう冷えてきて、Tシャツ+夏用長袖インナーだけだと肌寒くなってきたので、どこか落ち着いて着替えられるような場所は無いもんかと走ってるとちょうどいい感じの休憩ポイントに到着↓
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傍らには小さな祠もあっていい雰囲気なんですが、ベンチと机は風雨にさらされてあまりキレイではありませんでした。
今回も綿密な準備もしてない思い立ったが吉日方式(出発直前まで行くかどうしようか迷ったあげく慌てて出てきた)なのですが、防寒装備ゼロなのはいくらなんでも夜間走行でヤバくなるだろうと、冬山用の上下インナーとウインドブレーカー的なジャケットも持ってきてたので、下インナー以外を装備します↓
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いつも常用してる財布とかカメラポーチを付けたコブラベルトだけだとポーチを増設しても防寒装備が入り切らなかったので、4年前に導入した遠出用バッグ(ワンショルダーをウエスト用に改変)も持ってきました。
グローブは夏用の薄手のものですが、手がかじかむほどの寒さではないので大丈夫。

日暮れ間近の風景↓
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「そろそろライト点灯するか」とスイッチをONにして、ふと「そういやバッテリーレスにしてからハイビームにしたことなかったな」とハイビームにしてみると、なんと最近のバイクと遜色ない明るさで光るではないか!
最初、ハイビームはバッテリーを介した配線なのでバッテリー並の電力が貯まってないと明るくならないかと思ってたら、コンデンサーでも大丈夫だったんだ〜!と嬉しくなり「そうだ、光軸をハイビーム常用できるレベルに調整しよう」と車載工具でちょいちょいと光軸調整。
「なんだジェネレーター巻き直ししなくてもこれで十分使えるじゃん」とウキウキ走行していたら…パチッとライトが消えました。
距離にして約1kmほどハイビームで走行してただけなんだけど…とロービームに戻しましたが点灯せず。
「え、なんでなんで?」と薄暗くなってきた林道でまた車載工具を取り出して、電球を見てみると、片方のフィラメントが切れてるように見えたのでとりあえずハイ・ローの配線を入れ替えてみましたが点灯せず。
もう一度電球をよ〜く見てみると…う〜わ!両方共切れてるやんけー!どうしよー!と軽くパニック。
要はハイビームが明るかったのは、ハイ・ロー2個のフィラメントが同時に光ってたからであり、バッテリーからの配線云々は関係なかったのです。
こりゃスイッチ新調した時に配線を間違った可能性大。
まぁ今は原因の追求よりも、とにかくどうにかしてライトを点灯させる方法を考えるしかない。
一番助かる可能性の高い手段は近隣の店舗で電球を購入することですが、この近くにバイク用品店なんて無さそうなので、やはりGSに頼る以外なさそうです。
しかし時刻的にこの辺のGSは閉まるのが早いのでその辺の心配と、なおかつXLに使える電球の在庫があるかどうかという心配もあり。
幸い、現在地は麓に下る分岐のすぐ近くだったので、薄暗くなってきた道を急ぎつつ飛ばさずに下っていきました。

麓に出るとあたりはすっかり日が暮れていましたが、うまい具合に真横に酒屋さんが開いていました!↓
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早速「すみませ〜ん」と入っておかみさんに事情を説明。
するとおかみさんは「じゃちょっと電話してあげる」と近所にあるGSに連絡してくれまして、電話を代わってGSのおじさんに電球の詳細を伝えると「45Wしかないけど使えるかなぁ?」とのこと!全然使えます!
というわけで酒屋さんにお礼を言って近くにあるというGSに直行。
閉店時間は19時だというのに、おじさんは30分ほど過ぎても開けて待っていてくれてました。
早速電球を見せてもらうと…うわ〜これじゃない〜!たしかに3本爪の電球なんだけど、爪のタイプが違う〜!
形式で言うとXLのがRP30なんだけど、ここにあったのはRP35(型式名は今調べた)↓
RP.jpg
※RPはガラス形状の形式で、口金の形式はPの方。電球メーカーM&Hマツシマ固有の形式(わかりやすい)だと図6-1の方がPH9、図6-3の方がPH8(2019年5月追記)。
絶望しかけて「日が昇るまでここで一泊するしかないか」と思ったのもつかの間「そうだ、ニッパーかなんかでこのツバ部分をカットして3本爪に改造すれば…」と思いつき、おじさんにニッパーを貸してもらいプチプチとカット!
爪の角度は微妙に間隔が違うので、切れた電球と見比べながら、目測で爪を切り出していきました。
できあがった電球をあてがってみると微妙に爪が長くて入らないので少し短くカットしてみると…短すぎた〜!
短すぎて爪が引っかからなくなった〜!と、また絶望しかけましたが、すぐに「あ、受け側の金具を曲げりゃいいのか」と気づいて加工。
うお〜見事にくっついた〜!エンジンをかけて点灯させると…やったー!!点いたー!
ところが今度は電球のガラス部分がデカすぎてライトボディの穴に入らない。
次から次へと妨害工作が…とまたまた絶望しかけると今度はおじさんが「じゃレンズ外して前から入れりゃいいんじゃない?」とテキパキとバラして組み付けてくれました(おじさんは整備士免許持ってて車関連の工作は得意らしい)。
今度こそやったー!これで旅を続けられる!
ぼくは「ほんっと助かりました〜!」とお礼を兼ねてお代に1,000円渡して出発しようとすると「まぁ少し休んで一服してったら?」と店内に入れてくれ、しかも「どれでも好きなの飲んでいいよ」と売り物のドリンクまでいただきました。
いろいろ世間話してる内におじさんの身の上話みたいな感じになって、なんか楽しかったです(笑)。
神流町の大塚酒店の皆様、みかぼ石油の新井さん、大変お世話になりました。
おかげで旅を続けて無事に帰ってこられました。

おじさんに深々とお礼を言っていざ再出発!
元の道に戻るため先程の酒屋さん横の林道入口に戻ってみると、まだお店が開いてたので酒屋さんにも無事直ったとの報告とお礼を言ってきました。
交換した電球は45Wとはいえ、ジェネレーターは相変わらずの非力さなので、正式な12Vハロゲンに比べたらかなり暗いんですが、何も点灯してない状態に比べたらなんと心強いことか↓
12.jpg
少なくとも死んだバッテリー積んでた時よりはインジケーターやウインカーがちゃんと点灯・点滅するので安心。
しかしハイビーム関連は帰ってから調べ直さないとまともに使えません。

インジケーター類に関して、前回の記事でも少し記述しましたが、もうちょいまともな写真が撮れたので再度記述。
ニュートラルランプのON・OFF状態↓
13.jpg
2がギアを入れた状態なんですが、わずかに電流が流れているのか少し光ってます。
減光用のプラ板を入れる前はこの状態でも明るくて困ってましたが、今はこんな感じにほぼ消えているのと変わらない明るさになりました。

ウインカーが点灯した状態↓
14.jpg
たしかこれアイドリング状態だったと思いますが、ちゃんと点滅します。
バッテリーが死んでる状態ではエンジン回転上げないと点滅どころか点灯すらしませんでした。
ただ、夜間ではこのように視認できますが、昼間の明るい場所ではかなり視認しにくいレベルの明るさです(回転上げれば明るくなる)。
こればっかりはやはりジェネレーター巻き直ししないとどうにもならないでしょう。

ライトが暗いとはいえ、こんな倒木があってもちゃんとぶつからずに発見できます(笑)↓
15.jpg
これ以外にもけっこう大きな倒木が処理されずに置きっぱなしでしたが、車の人はくぐれるのかな?

毎度おなじみの大きな分岐にある案内看板↓
16.jpg
今調べたらぼくが前回ここに来たのはもう6年も前だったようですが、看板の劣化ぶりはあんま変わってないかな。
時刻は22時過ぎ頃(ちなみにこの写真はフラッシュではなくLED懐中電灯を当てて撮影)。
夕方に防寒装備をいくつか装備したものの、さすがに夜も更けてくるとさらに寒さが増し、どうせ誰も通らないだろうとこの広い交差点でズボン脱いで下インナーを装備。
この時、周りの森からやたらに「ガサッガサッ」という獣(たぶん鹿)らしき足音が何箇所からも聞こえて「熊だったら怖いな」と思いつつ着替えましたが、その足音はぼくが着替えている間に遠ざかっていきました。
ここに来るまでに何度も鹿には遭遇してたので、ここでも道路近くにいた鹿たちが、人間が来たから逃げたものと思われます。

案内看板を南下してすぐにある分岐をさらに西進、大仁田ダムでα7IIで長時間露光撮影したけど大していい写真は撮れず、そのまま進行して南牧村の分岐を西進、さらに進んだ所の分岐にてルート確認↓
17.jpg
時刻は0:00ちょい前くらい。
今回もルート確認に大活躍したのはタブレット。オフラインでも現在地確認できるマップアプリは本当に便利〜。
さらに西進した山奥にて、月明かりがけっこう明るかったので手持ちで長時間露光してみました↓
18.jpg
長時間といっても30秒とかだとブレブレなので5秒にしましたが、やはりブレました。

しばらく走ってるといつの間にか見たことある風景になっていて、マップを確認したら国道299号でした。
さて、ここからどうしよう。
町も近いし宿泊するなら今のうちだけど、そんなに眠くないんだよな〜とはいえ、今寝とかないと明日の日中ダルダルになってもったいないし…と悩みながら走ってたら腹が減ってきた上に、妙に寒くなってきました。時刻は深夜1:00過ぎ。
考えてみたら昼の14時半頃に青梅のコンビニで、小さいカニ寿司とななチキと飲み物を摂取して以降、GSのおじさんとこで缶コーヒーいただいただけなので、そりゃ腹も減るわ。
空腹もさることながら、寒さが半端なくなってきて思わず「6月の長野ってこんな寒かったっけ?」と声を出して言ってしまうくらいでした。
この寒さが無ければこのまま長野から南下して一気走りで帰宅するのも有りかなと思っていたんですが、寒さに耐えられずホテル探しに変更。
市街地に出て国道141号を北上して見つけたホテルに入ってお値段を聞いてみると…8千いくらとか!たけぇ〜。
なんでも土日なので高くなるそうで。でもすごくキレイなビジホでした。
もちろんここは諦めて市街地中心部へ向かい、誰もいない大きな交差点でバイクを停めて四方を確認すると…あった!なんか安そうなホテルが。
早速飛び込んで聞いてみると4,200円!やっす!もちろん即決です。

部屋はこんな感じ↓
19.jpg
まぁ狭いけど飯食って寝るだけなら何も問題なし。
しかし肝心の風呂を確認すると…↓
20.jpg
せせせせま〜い!
これは今まで見たホテルの中で一番の狭さです。
身体を洗うとか以前に湯船にお湯溜めても全身暖められない気がする…。
ちなみにインターホンはダイヤル式↓
21.jpg
これだけはリアルレトロでカッコいいな。
とりあえずホテルを出てすぐ近くにあったコンビニで飯を買ってきて部屋で食す。
そして風呂にお湯を張って入ってみましたが、やはり全身浸かるのは無理があったようで、横になって脚を曲げて浸かるとトランクケースに詰め込まれた死体のようなぎゅうぎゅう詰め感で、下手すると自力で出られなくなって溺れ死ぬ可能性もありうるので、出られる内に半身浴に戻す(膝は水面から出て浸かれない)。
そして最後にお湯を抜こうと栓を抜いたら勢いよくお湯が流れていくのですが、ふと湯船の外の床を見るとお湯がダダ漏れになってて水浸し!
慌てて栓をして調べてみると、トイレとユニットになってるこの床にはなぜか排水口がどこにもなく、湯船の下に一つあるだけらしく、その排水口は床のスペースとは湯船の仕切りで区切られているのですが、勢いよくお湯を大量に流すと排水許容量を超えて仕切りのスキマからお湯がドバドバあふれるという仕様(欠陥?)になっているようです。
そもそもカーテンも無いし、水が外に出たら拭き取るしかないというのが日本の設備とは思えないすごい仕様。
6階に展望大浴場があるので、部屋風呂はエマージェンシーなノリなのかもしれませんが、夜中は大浴場入れないので、ぼくのようにバイクで凍えて夜中にチェックインした人は愕然とすること請け合い。
まぁ先程のコンビニでの買い物と食事で程よく身体も温まったのでいいんですが、真冬だったらヤバかったと思います。
あと、部屋で使えるもんだと思いこんでいたWifiは1階でしか使えません(笑)。なんでpassが部屋に書いてないんだろ、めんどくせーなーと思ったらそういうことだったんすね。
という感じにいろいろと引っかかる部分はありましたが、周辺の町中のレトロ感のある雰囲気も良く、コンビニや飲食店や駅が近いこと等の地理的な利便性は高いので、とにかく安い寝床と考えれば非常に使えるホテルだと思います。

風呂から出ると時刻はすでに深夜3時頃になっていたのですぐ寝ることにしましたが、昼に飲んだチオビタのおかげか全然眠くない。
チオビタはその日の日中の覚醒を維持するために飲んだんですが、夜中まで効果が持続してるんでしょうか。
元々夜型人間なのでその影響もあるんだとは思いますが、結局1時間寝たのかな〜?っていうくらい寝た記憶が無いまま、窓から見えるド晴天の空を見て起床↓
22.jpg
これは4時過ぎの窓からの風景。
チェックアウトは10:00なのでまだまだ時間はあるので、この後もう少し寝ようとゴロゴロしてましたが寝れず、寝れないんだったら明るい時間を有効活用しようと7:00頃にチェックアウト。

さてここからどこへ行くかと考えて、西の方へ回りつつ南下して、前回入れなかったクリスタルラインを逆側から通って帰ろうと思いました。
ついでに長年行こう行こうと思ってて行けなかった「いい感じのダート道」も経由する予定(上記記事に記載あり)。
適当に道を西の方へ進んでいくと、あれよあれよという間に住宅の間を通る細い道になっていき、このような場所に出ました↓
23.jpg
この風景すげー見たことあるなぁと考えると、南アルプスの中を通る林道に入る所そっくり。
場所も近い気がしたので「いつの間にかたどり着いたのかな?」と思って進むと民家にたどり着くだけの全然違う道でした。
山と町が妙に似た位置関係だったので勘違いしてました。
元の道に戻ってしばらくは普通に交通量のある幹線道路を進んでいくと、田んぼが広がるだだっ広い風景の地域になりまして、もっと交通量の少ない道を通ろうと横道に入りました↓
24.jpg
マップを見るとこの道を行けばクリスタルライン入口付近へのショートカットにもなりそう。
進んでいくとやはり気分のいい貸し切り感満点の道でした。
さらに進んでいくと民家が次第に少なくなっていき、周辺の森から大音量の虫のような鳴き声(ひぐらしに似てるけど違うヒリヒリヒリ…と鳴き続ける声と、キッキッキッキという鳴き声の混合)が、無数にあたり一面から聞こえてくるという、大自然にも程がある地域に差し掛かりました。
そして道はダートになりまして、現れた看板曰くこの辺は国有林とのこと↓
25.jpg
最初はこのような非常に走りやすいダートだったんですが、次第に砂利が多くなり、謎のギャップが約5m間隔で延々と続く道になりました↓
27.jpg
写真ではわかりにくいけど赤い囲みの中がギャップ。
一旦盛り上がってからえぐれたように溝があるという波のような形。
これが必ず道を横切るように何度も何度も出てきます。
ちなみにマップはこんな感じ↓
26.jpg
モロに山の中通ってます。
そのギャップというのが非常に質の悪いもので、XLのリアサスの硬さも相まってメッチャクチャ走りにくい。
バハだったら3速30〜40kmくらいで走り抜けてもそれほど疲れなさそうな感じなんですが、XLのリアサスは手でシートに体重をかけて押し込んでもほとんど沈まないくらい異様に固くて、マンホール程度のわずかなギャップでも「ガツン!」と尻に衝撃が来るくらいなので、このギャップだと20km以下で舐めるように進まないと体力持たないという印象でした(内蔵に良くなさそう)。
このクソギャップ道が延々と続くので次第に不安になって「戻った方がいいかな〜」と挫折しそうになりましたが約4.5km、時間にして約30分ほど進むとやっと舗装路に出ることができました↓
28.jpg
この時の安堵感はなかなかのものでした。疲れたー。
今あらためて考えてみると、このリアサスは純正のダンパーが抜けてたので安物サスに交換したものの、そのサスがまた硬かったので、スプリングだけ純正に替えたんですが、それでもほとんど乗り味が変わってないわけなので、スプリングが硬いというよりも、取付部の狭さ(過去記事参照)ゆえの締め付けによる動きの渋さがこのクソサスっぷりの最大の原因なんではないかと今思いました。近い内になんとか改善してみよう。

話は戻りまして、この舗装路は蓼科スカイラインというらしいです。
いかにも高原地帯といった雰囲気のこの道を進むと、いきなりこのような建設中の施設が現れました↓
29.jpg
「深宇宙探査用地上局」を建設中だそうです。
写真だといまいちわかりにくいですが、肉眼で見るとかなり巨大です。
説明看板↓
30.jpg
直径54mの大型パラボラアンテナ…完成したら見に来たい。

しばらくは木々の間を走る道でしたが、いきなり見渡しのいい場所に出ました↓
31.jpg
うまい具合に路肩に待避所のようなスペースがあって、内側には何かが建設されそうな更地があって簡単な柵で囲まれています。
交通量もたま〜にツーリングバイカーが通るだけで、眺めも良く、気温も程よく実に快適な場所だったので、地べたに座って小休止。
昨夜ホテル近くのコンビニで朝食用として買ったものの食べずに取っておいたタマゴサンドを食べました。
高原らしく、細切れになった小さな雲に手が届きそうなくらいに近く見えます。
ちなみにいつからかよくわからないんですが、タペットクリアランスが狂ってきたのか、どこかのネジが緩んでるのか、エンジン回転を3,000rpm以上に回すとヘッド付近から「ビ〜」とか「ジ〜」といった金属が緩んでどこかに接触してビビっているような音が聞こえるようになり、それが妙に気になるようになりました。帰ってからメンテしないと。

休憩ポイントからちょっと進んだ地点↓
32.jpg
ガードレールも無く眺めがいいです。

さらに進むとチラホラと洒落た家が現れるようになりまして、所々には「私道につき一般車両侵入禁止」といった感じの看板や「蓼科ソサエティ倶楽部」なんて重厚なネーミングの看板が出てきて、別荘地であることがわかりました。
これはその別荘地の近辺↓
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実にいい雰囲気なんですが、冬は厳しいんだろうな〜。
今調べてみるとこの辺はバブル期に建設された別荘地だったんですが、今はかなり廃れてしまったようで、現在はけっこう安い価格で別荘が買えるとのこと(300坪110万円って看板もありました)。
すごくいい場所なんですが、長期間生活することを考えると人里からかなり離れているので、食料調達や普段の買い物に難儀しそうです。
まぁ今の御時世、ネット通販でなんでも買えちゃうので意外とやっていけそうな気もしますが、やっぱり豪雪になったらヤバそう。

別荘地からさらに西進して女神湖に到着。
女神湖のかなり手前でガソリンがリザーブに突入して、いつ給油できるかわからないので長い下り坂はエンジンを切って進行(合計10kmほど転がりました)。
やっと見つけたGSにて給油してみると燃費は26.6km/l…悪い!
これは確実に国有林の連続ギャップ林道で2速固定の極低速で走り続けたのが原因と思われます。
女神湖から進むとすぐに白樺湖に出ました。
時刻は11時過ぎでしたが、ちょっと観光地度合いが高すぎるというか、人もそこそこ多くてあまり長居する気が起きなかったので廃ホテルの写真だけ撮ってスルー↓
34.jpg
ホテルオークラ?いいえ、ホテル大蔵です。

白樺湖から南下する国道152号で茅野市に入ったらR152を外れて南東の方角に進路変更。
この方向に「いい感じのダート道」があるのです。
R152とR299の間にある道↓
35.jpg
実に快適な道でした。

もうちょい進んでR299を渡って東進すると畑の広がる風景に↓
36.jpg
なんか「いい感じのダート道」に近づいてきた感じがします。
さらにマップを確認しながら適当に進んでいくと、次第に高原らしい気分のいい風景になっていきます。
ただ、舗装路にまたしても定期的に現れる謎のギャップ(道路を横断するヒビ)が多発して、ガツンガツンと実に不快。これやっぱリアサスおかしいな。
そして「いい感じのダート道」に向かうと思われる道に入ったと思ってズンズン進んでいくと、たしかに風景はそれっぽいんだけど妙に車の交通量が多く、確実に別荘地みたいな雰囲気になっていきまして「あれ?こんな別荘地あったっけ?」とマップを確認すると「蓼科高原 チェルトの森」とかいう別荘地の真っ只中で、ぼくが目指す「いい感じのダート道」は南の川を挟んだ向こう側でした。
マップで見ると別荘地もいい感じのダート道も同じような方角に向かう道なので間違って入ってしまったようです。

ちなみに「いい感じのダート道」というのはこれ↓
IMGP0014.JPG
この写真は2004年の4月にセローで遠出した時に撮ったものですが、その後ここがどこなのか正確な位置を忘れてしまい、もう一度この場所に行こうと何度かこの場所を探しにいったものの発見できず、数年前にやっとグーグルマップで位置を特定できたという場所なのです。
ストリートビューで見ると2012年6月に撮影された風景が見られるわけですが、すでに舗装されていてダートにはなっていないのは確認できました。
でも相変わらずいい感じの雰囲気は失っていないようなので、もう一度訪れて上等なカメラで撮影しようというわけです。

間違った道を修正してついに「いい感じのダート道」付近に到着↓
37.jpg
しかし、無粋な柵が設置されていてちょい残念。
2012年ではまだ柵はなかったようです(ストリートビュー)↓
39.jpg
あ〜もったいない。

そして14年越しの再訪となる「いい感じのダート道」撮影ポイントに到着↓
38.jpg
う〜わ…無残な風景になってました…。
太陽光発電システムってやつでしょうか。
最近、地方の人里離れた所に行くとこれがやたら建設されていてなんか納得できないんすよね〜。
まぁ部外者がとやかく言えるもんじゃないとは思いますが、もっと景観を壊さないようにしてほしいもんです。
発電するなら河川の横に設置する水力発電タイプの施設だったらもっとコンパクトで高効率だし、景観もそれほど壊れないと思うんだけどな〜。
ここも2012年の時点では手付かずだったようです↓
40.jpg
もっと早く訪れていればよかった…あ、でも2012年以前じゃ上等なカメラも持ってなかったか。
というわけで「いい感じのダート道」は完全に消滅してました。残念。
あまりにも残念な風景だったので写真もあまり撮らずに出発。

この後はクリスタルラインを通って帰るつもりでしたが、先程の残念な風景のショックと舗装状況の悪さによる疲れ(リアサスのせい)で、もうキレイな道で帰ろうとクリスタルラインはやめて国道20号を目指します。
その途中で特に空腹というほどでもなかったんですが「富士見高原リゾート」とかいう観光地に用足しついでにフラフラ〜っと入っていき、観光地なら絶対売ってるソフトクリームを購入(一口食べてから思い出して撮影)↓
41.jpg
久々に食べたら美味かったです。
入り口付近はけっこう車も多かったのに、この施設は妙にガラガラでした。

この辺の道は舗装状況がよろしくなく、リアサスのクソ状況と相まってどんどん体力を奪ってきます↓
42.jpg
こんなガタガタ舗装やヒビ割れが頻発。
まぁリアサスがちゃんとしてればさほど問題ないんだろうけど。

R20に入るとさすがに舗装状況はまともになって気兼ねなく走れましたが、甲府から先をどのルートで帰るかという選択をする必要が出てきます。
この日はいつもの平日ではなく日曜日なので、富士五湖ルートやR20ルートは絶対混んでそう。
ということで必然的に塩山から小菅村を通って帰る田舎道ルートに決定。
チオビタの効力もとっくに切れていたので、家までの見飽きた道中で眠くならないために塩山の町中にあったドラッグストアでドリンク剤を買って駐車場に戻ると、かたわらのベンチにいた同世代くらいのライダーに「これずいぶん珍しいバイクですよね、40年くらい昔のですか?」と話しかけられまして、一時のバイク談義(笑)。こういう旅の途中に出くわす一期一会のコミュニケーションっていいもんすね。
その後、給油をすると燃費37.6km/l達成〜!XLに乗り始めて最高の燃費です。
途中のR20で渋滞にハマった時に、すり抜けするのも疲れる(エンジンのメカノイズが気になって飛ばしたくない)から車の後ろでマジメにノロノロしたこともありましたが、妙に低燃費になりました。

そこからはもう何度も通った道をボッケ〜と走り、毎度おなじみ陣馬山の和田峠を経由して帰ってきました↓
43.jpg
家の近所のGSで最後の給油。燃費は33.4km/l。街乗りでの無難な数値と言えましょう。

いい天気、いい風景、いい出会い、いい思い出もたくさんありましたが、リアサスのクソっぷりとエンジン周辺から聞こえるようになったメカノイズが気になって後半はなんだか疲れました。
近い内に全部解決しなければ。
あと、教訓として遠出時にはヘッドライトバルブの予備を持っていくということを学びました。

★旅データ★
総走行距離:564.9km
初日走行距離:192.9km
2日目走行距離:372km

初回給油:116.5km 燃費33.3km/l
2回目給油:199.3km(内エンジン始動188.6km)燃費26.6km/l
3回目給油:118.3km 燃費37.6km/l
ラスト給油:130.8km 燃費33.4km/l
平均燃費:32.7km/l

ガソリン代:2,878円
食費:2,658円(自販機は一度も使わず)
宿泊費:4,200円
電球切れトラブル:1,000円
合計:10,736円
posted by 文鳥 at 06:58| 東京 ☀| Comment(4) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする